2015.08.25

ロレックス買取価格|相場に影響する最近の仕様変更

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ロレックスを売却する際、まずネットなどで買い取り価格の相場を事前に調べるわけですが、結局よくわからずにあきらめてしまう人も多いはず。

買い取りショップの買取価格表の表示金額は、上限〇〇万円とか、〇〇万円〜〇〇万円、のように表記されており、その幅が意外と広く、超詳しい人以外は、それを見て自分のロレックスの相場がわかるということはありません。

ロレックスは、同じモデルの同じRef.ナンバーのものでも、製造年式によって微妙に仕様が変わり、それが買い取り価格の相場に影響してきます。

今回の記事は、2005年以降に行われた、買い取り価格に影響のある仕様変更をまとめました。

目次

  • ムーブメントの仕様変更
  • インデックスと針の夜光塗料変更
  • ルーレット刻印
  • まとめ

ムーブメントの仕様変更

ムーブメントにおける仕様変更は、ヒゲゼンマイと素材変更と、ショックアブソーバー追加です。

耐磁性ブルー・パラクロム・ヒゲゼンマイ

パラクロムとは、ニオブ85%とジルコニウム15%から作られた合金。
磁力と温度変化に対する耐久性アップと、標準的なヒゲゼンマイの約10倍もの耐衝撃性を実現しました。

2005年のGMTマスター2から採用され、デイトナは2008年、その他のモデルは2010年以降のモデルチェンジの際に変更されています。

パラフレックス・ショック・アブソーバー

従来の耐震バネから耐衝撃性を50%も向上させるロレックス独自のショックアブソーバーは現状最も優れた耐震装置と言えます。 引用:エバンスオンラインショップ

もともとはデイデイトⅡとデイトジャストⅡ、そしてチェリーニ・プリンスにのみ使用されていた耐振動装置ですが、現行モデルのエクスプローラー1と2、スカイドゥエラーにも装備されるようになりました。

耐磁性ブルー・パラクロム・ヒゲゼンマイとパラフレックス・ショック・アブソーバーを採用した事で、わかりやすくグレードアップされたモデルはエクスプローラー1とエクスプローラー2です。

以前の記事で、詳しく書いているのでご参考まで。
>> 【エクスプローラー1買取】新旧モデルのスペック差の影響
>> 新旧モデルスペック差で見る『エクスプローラー2』買取価格

インデックスと針の夜光塗料変更

2006年以前はスーパールミノバという夜光塗料が使われていましたが、2007年以降はクロマライトという塗料に変更されました。それにより、発光色がグリーンからブルーに、発光時間は約2倍まで延長されました。

ちなみに、ルミノバ以前の1999年頃までは、トリチウムという夜行塗料が使用されていました。トリチウムは約40年間使用されていましたが、有毒であることや、経年劣化に変色が大きいという問題がありました。

ルーレット刻印

ルーレット刻印は偽造防止のための処置として、2004年のデイトジャストから採用されました。

時計文字盤から垂直に立ち上がる内壁部分(インナーリング)にぐるりと一周『ROLEX』などと書かれているのがルーレット刻印です。(トップ画像参照)

現行モデルにはすべてに入っていますが、旧モデルは年式によって入っておらず、ルーレートの有無で買い取り価格にも差がつきます。

まとめ

上記以外にも風防の6時位置の王冠マークの透かしが2000年頃のモデルから採用されていますが、こちらは風防を取り替えてしまえばわからない点なので、買取価格には影響なさそうです。

細かい仕様変更を確認して、買取相場を調べてみましょう。

基本的なことなので何度も書きますが、ロレックスの買い取り価格の相場は、モデルと使用状態と製造年式による仕様で決まります。