2015.08.08

高価買取に繋がる ロレックスのセルフメンテナンス術

更新
高価買取に繋がるロレックスのセルフメンテナンス術

ロレックスは高級実用時計と言われるように、壊れにくく、数年使っても高価買取が期待できる特別なブランドです。しかし、いくら丈夫だからと言っても、精密機械であることを忘れてはいけません。長く愛用するため、そして良い状態で次のオーナーに譲るためにも、日々のセルフメンテナンスをマスターしましょう。

目次

  1. リューズとベゼルのセルフメンテ
  2. ケースとブレスのセルフメンテ
  3. 風防のセルフメンテ
  4. 開けずに行うムーブメントの簡単セルフチェック
  5. まとめ

1、リューズとベゼルのセルフメンテ

リューズとベゼルは回転部品なので、日々のケアが顕著に現れる場所です。ここがしっかりしていると、買取店で査定にあたるコンシェルジュにも、大事にしてきた事が伝わり、高額査定に繋がりやすくなります。

ホコリや皮脂などの汚れをケア

爪楊枝や歯ブラシを使って、定期的に掃除しましょう。

ベゼルやケースの隙間、リューズのねじ間などは、汚れが溜まりやすく、放っておくと腐食の原因にもなります。とくにアウトドアスポーツでの使用後は、砂や小石が入り込んでいる可能性もあり、最悪ベゼルやリューズが回らなくなるなどのトラブルにも発展しますので、念入りなケアを心がけてください。

リューズとベゼルの可動チェック

ねじ込み式のリューズが締まらないまたは緩まない場合、まず考えられるのは、ねじの腐食。こうなったらプロに頼んで交換するしかありませんが、そうなる前に定期的にチェックしましょう。

リューズを回してみて、空回りがないか、ゼンマイがきちんと巻けているか、異音がないか、などをチェックしましょう。

また、ベゼルは使用していないと同じ場所にゴミが定着して、動きが悪くなったりします。なので、たまに回してあげることも立派なセルフケアになります。

2、ケースとブレスのセルフメンテ

ロレックスの高い堅牢性を誇る外装部品のケースとブレス。どちらも人の肌に直接触れている部分なので、汗や水分に常にさらされている部分です。ケアを怠ると、いくらロレックスといえども、金属部品である以上、サビます。

ブレスは取り外して丸洗い

ホームセンターや時計店に行くと、バネ棒外しというツールが500円程度で手に入ります。バネ棒とは、ブレスとケースを繋ぐ部品で、それを外すことで時計からブレスを外すことができます。
バネ棒外しがあるだけで、セルフメンテナンスの幅は格段に広がるので、買っておきましょう。

ブレスの洗い方ですが、ここでも歯ブラシが活躍。薄めた食器用洗剤を使って優しく洗えばOKです。
洗浄後は、しっかりと水気を拭き取り、自然乾燥してください。

ケースについた皮脂汚れのケア

他のパーツ同様に、爪楊枝と歯ブラシを使ってきれいにします。
裏蓋は皮脂が付着していますので、メガネ用クロスで拭き取りましょう。

たいていは乾拭きで事足りますが、落ちにくい場合は、ホームセンターに行けば、時計ケース用の磨き剤(ステンレス用コンパウンド)が売っています。

3、風防のセルフメンテ

水圧や光から時計内部を守る風防。こちらも高い堅牢性を支える外装部品です。
時計の視認性を左右する部分なので、常にキレイにしておきたいですね。

ホコリや皮脂などの汚れをケア

サファイアクリスタルガラス風防であれば、専用のクロスで磨けば十分です。
プラスチック風防は浅傷が付きやすいのですが、市販のプラスチック用ポリッシュで優しく磨けば復活します。

交換が必要なら早めに

サファイアクリスタルガラスの欠けや、プラ風防の深い傷は、防水性能に関わるので、早めの交換が必要です。

ちなみにわたくし、以前エクスプローラーⅠの風防を欠いてしまった事があるんですが、交換は購入店で3万円で済みました。放っておいて中に浸水しちゃうと、取り返しのつかない故障に発展してしまうので、数万円で済むなら安いものです。

4、開けずに行うムーブメントの簡単セルフチェック

超繊細なパーツで構成されるロレックスの心臓部。さすがに素人は裏蓋をあけて、とはいかないので、開けずにできる簡単なチェックを行いましょう。

磁気帯びのチェック

ついつい、スマホやPCなどに隣接して長時間置いてしまったりするんですが、そうすると時計が磁気を帯びて、精度良く動かなくなってしまいます。
時計の精度に違和感を感じたら、内部に磁気を帯びている可能性がありますのでチェックしましょう。

方法は簡単。方位磁針を近づけて、針がへんな動きをしたら磁気を帯びている証拠です。
方位磁針は100円ショップで手に入ります。

磁気を帯びていた場合、軽いものであれば分解せずに直せるので、修理店に相談しましょう。

パワーリザーブのチェック

これはちょっと面倒なのですが、内部の調子のチェックとして、もっとも有効なのが、駆動時間をチェックすることです。ゼンマイをフルに巻き上げて、駆動時間が説明書記載時間と誤差レベルなら好調。極端に短かったら不調と判断します。

異音のチェック

時々耳を近づけて内部の動きを音で感じましょう。
人間の五感は、どんな精密機械よりも精度がいいと言われているほど敏感です。
異音を感じたら、大きな振動を与えないよう注意し、修理店に相談しましょう。

5、まとめ

今回紹介したのは、あくまでセルフケア&セルフチェックです。ここに書いた事以外の事は、基本的にプロの領域なので、いろいろ試したくなる気持ちは抑えて、修理店に持ち込みましょう。

簡単そうだがプロに任せた方がいいメンテナンス

  • 18KGやプラチナなどの磨き作業
  • ケースやブレスが明らかにサビている場合
  • 深い傷がある場合
  • ブレスのバックルピンが抜けてしまった場合
  • バックルが曲がってしまった場合
  • 風防の内部が結露する場合

正しい日々のメンテナンスを行うことで、ロレックスはより長生きします。日常使いの高級品だからこそ、大事にすること、愛用することこそが、直接的に高価買取に繋がるのです。