高級時計の代表的なブランドのオメガ。見たことや聞いたことはあるけど、バリエーションも多くてどのモデルを選べばいいのかわからない。。
そんなあなたのために、オメガが展開している各コレクション(シリーズ)の大枠をご紹介します。
目次
- オメガのコレクションの階層・構造
- オメガ「スピードマスター」シリーズについて
- オメガ「シーマスター」シリーズについて
- オメガ「コンステレーション」シリーズについて
- オメガ「デ・ヴィル」シリーズについて
- まとめ
オメガのコレクションの階層・構造
オメガの種類は、大きく4つのシリーズ(+その他)に分けられています(オメガ公式サイトでは「コレクション」と呼んでいます)。
- スピードマスター
- シーマスター
- コンステレーション
- デ・ヴィル
- その他(スペシャリティーズ)
さらにそれぞれのコレクションごとに、サブコレクションとして細かなシリーズが分類され、その下にさらに細かいシリーズやケースサイズ・素材違いごとのバリエーションにまとめられているのが、現行オメガの特徴です。
三層構造をまとめると以下のようになり、「コレクション>サブコレクション>バリエーション」の順に細かくなります。
- コレクション(スピードマスター、シーマスターなど)
- サブコレクション(スピードマスターの例:ムーンウォッチ、マークⅡ、レーシングなど)
- バリエーション(スピードマスター ムーンウォッチの例:プロフェッショナル、ムーンフェイズなど)
生産終了モデルなどではサブコレクション以下は細かく分類しにくいですが、4つのメインコレクション名は生産終了モデルにも共通して使用されています。
1つの個体にコレクション名が重複することは基本的にはありませんが、例外として、アンティークのオメガの一部には2つのコレクション名が併記されたモデルもあります。
「デ・ヴィル」は元々「シーマスター」のサブコレクションで登場し、そこからスピンアウトして独立したコレクションとなったという経緯があります。
そのためアンティークのモデルで「シーマスター」と「デ・ヴィル」のダブルネームが表記されたものも、少数ですが現在も流通しています。
オメガ「スピードマスター」シリーズについて
1957年、オメガ スピードマスターは当初レース用の時計として発売されました。その後1962年に宇宙へ、そして1969年に月へ人類が到達した際に着用された最初の時計、それがスピードマスターになります。
スピードマスターの文字盤には、中に2〜3つの小さなダイヤルを持つ「クロノグラフ」を搭載しています。クロノグラフと言えばスピードマスターを指すと言っても過言ではありません。
アンティークは初代・2代目あたりのスピードマスターが分類されますが、市場の流通はほとんど見られません。
オメガ「シーマスター」シリーズについて
オメガを代表するコレクションの「シーマスター」。1948年の発売当初は生活防水程度の性能でしたが、後に優れた防水性能を誇るモデルを多数発表するようになりました。また、映画「007」でも主役のジェームズ・ボンドが着用しているのも有名ですね。
アンティークは以下のコンステレーション、デ・ヴィルに並んで今も流通しています。もっとも現行モデルのようなダイバーズモデルのようなゴツさや防水機能はありません。
オメガ「コンステレーション」シリーズについて
1952年に発売されたコレクションである「コンステレーション」は、クロノメーター公認の高い精度に加え、6時位置に配された星や裏蓋の天文台のデザインが特徴的なモデルです。
スピードマスターやシーマスターがスポーツタイプとすると、このコンステレーションや以下のデ・ヴィルはフォーマルタイプに位置づけられます。クロノグラフといった多機能シリーズとは一線を画するシンプルデザインが多いのが特徴です。
アンティークモデルは12角の文字盤が特徴的で、その復刻デザインとして現行モデルにも反映されています。
オメガ「デ・ヴィル」シリーズについて
フランス語で「街角」「都会の」を意味する「デ・ヴィル」。1967年発売のこのコレクションはドレスウォッチとしての路線を確立するため、シーマスターシリーズから独立して生まれた歴史を持っています。
前述したように、デ・ヴィルの登場初期はシーマスターとデ・ヴィルが併記され、現在も一部のアンティークにはシーマスター/デ・ヴィルのダブルネームを確認できます。
こちらもシンプルでクラシックなデザインのラインナップが多いですが、最近はサブコレクション「トレゾア」の登場で一気に先進的なデザインへと移り変わっています。
参考記事→2017新作オメガ|デ・ヴィル 「トレゾア」レディースが日米先行発売へ
まとめ
オメガの特徴のひとつとして、豊富なコレクションやサブコレクション、カラーバリエーションが挙げられます。現行モデルの14桁ものリファレンスナンバーは、その現れと言ってもいいでしょう。ロレックスは5〜6桁であるのに対し、倍以上の情報量となっています。
参考記事→オメガ|リファレンスナンバー(Ref.)の読み方【14桁版】
オメガの購入を検討する場合は、上位構造のコレクションから好きなデザイン・機能を徐々に絞りながら探せば、きっと納得いくモデルを見つけ出せるでしょう。
現行モデルの場合でしたら、オメガ公式サイトの「ウォッチファインダー」でコレクションや機能ごとの詳細検索ができますので、ぜひ活用してみてください。