現在オメガは14桁のリファレンスナンバー(製品番号)を採用しています。一方で少し古いモデルの場合は6桁や8桁のRef番となっていることも。
そこで今回は、ユーズドでよく見る6桁・8桁のレフ番の読み方を見ていきます。
14桁の解説はこちら→オメガ|リファレンスナンバー(Ref.)の読み方【14桁版】
目次
- リファレンスナンバーの区切り方
- 1ブロック目:コレクションコード
- 2ブロック目:ケース素材+ブレス/ベルト
- 3ブロック目:シーケンスナンバー
- 4ブロック目:文字盤カラー(インデックスのタイプ)
- 5ブロック目:ブレスまたはベルトの仕様
- まとめ
リファレンスナンバーの区切り方
オメガは1990〜2007年まで、6桁や8桁のリファレンスナンバーを使用していました。その後は全てのモデルが14桁のレフ番となり、より複雑な振り分けが行われています。
どちらも一見すると暗号のようにも見えますが、規則性がわかればモデルを理解するヒントにもなります。
6桁ないし8桁は以下のような5つのブロックに分かれ、4-2-2の間隔でピリオドで区切られています。6桁でも8桁でも、1ブロック目〜4ブロック目までは共通して適用されます。(以下はスピマスデイトRef.3210.50.00の場合)
3 | 2 | 10. | 50. | 00 |
1ブロック目:コレクションコード
はじめの1桁は、オメガのコレクションコードを示しています。
この数字により、主要のコレクション(スピードマスター、シーマスター、コンステレーション、デビル(デ・ヴィル))のどれかが分かります。
1 | コンステレーション |
2 | シーマスター |
3 | スピードマスター |
4,7 | デ・ヴィル |
2ブロック目:ケース素材+ブレス/ベルト
次の1桁の2ブロック目は、ケースやブレス、ベルトの素材の組み合わせで区分けされています。ステンレススチールやゴールド、レザーなどの組み合わせが多く見られます。
ケース素材 | ブレス/ベルト素材 | |
1 | ゴールド | ゴールド |
2,5 | ステンレススチール | ステンレススチール |
3 | ステンレススチール×ゴールド | ステンレススチール×ゴールド |
6 | ゴールド | レザー |
7 | ステンレススチール×ゴールド | レザー |
8 | ステンレススチール | レザー |
3ブロック目:シーケンスナンバー
3ブロック目の2桁はシーケンスナンバー(通し番号)です。モデルごとに振り分けられている以上の意味合いはありません。
4ブロック目:文字盤カラー(インデックスのタイプ)
こちらも2桁となり、主に文字盤の色について記載されています。黒、銀、青といった主要な色を表す50、30、80を見かけることが多いでしょう。
20 | ホワイト | 50 | ブラック |
30 | シルバー | 53 | ブラック(アラビア) |
33 | シルバー(アラビア) | 70 | MOP(マザー・オブ・パール) |
– | – | 80 | ブルー |
5ブロック目:ブレスまたはベルトの仕様
最終ブロックとなる5ブロック目の2桁はブレスやベルトの詳細が記載されています。なお、5ブロック目が省略されていることも多く、その場合は6桁のレフ番として認識されます。
1桁目 | 2桁目 | ||
0 | 未定義 | 0 | ブレスレット |
3 | フォールディングクラスプ | 1 | 規則性不明 |
7 | 特殊素材 | 2 | |
9 | ラバーベルト | 3 | |
– | – | 7 | |
– | – | 8 | |
– | – | 9 |
8桁レフ番のみが対象となる5ブロック目については、調査でもほとんど情報が見当たりませんでした。もっとも古いタイプでも多くが6桁で表記されているため、この部分はさほど重要でない数字のようです。
まとめ
2007年に14桁にRef.番が切り替わったとはいえ、中古市場ではまだまだ現役の6桁・8桁モデル。
特にスピードマスターは、見た目の違いがほとんど無いものも多くあります。鑑定士であれば分解等々もできますが、そういった場合に我々一般人が分類できる手がかりはレフ番でのみ。
売却前にどのレフ番か分からなくなった際は、上記の区分けを手がかりに探すと判別できるかもしれませんね。