2020.01.27

10代で買いたい!20万円以下の腕時計3選!

更新

※この記事はウォッチ買取応援団としてYoutubeにアップした動画、「10代男子におすすめしたい機械式時計3選!!人に語れるストーリー付き」の書き起こしです。

毎回テーマに沿っておすすめの時計をご紹介するコーナー。本日は、10代男子におすすめしたい機械式時計、選んでみました。

10代で選ぶ時計というと、G-SHOCKであったりダニエル・ウェリントンであったり、ファッション感覚で楽しめる電池式のものが多いかと思います。価格も1万円以下~2万円くらい。スニーカーと同じくらいのものが多いのではないでしょうか。

が、今回あえてご紹介するのは、機械式のちょっとお高い時計です。

なぜ機械式かというと、ファッションとしての感覚だけではなく、時計の機構にも興味があるという男子、意外と多いのではないかと。それと、機械式の時計は歴史的なストーリーがあるものが多いので、そこまで含めて楽しんでいただけたら嬉しいなと。

せっかく紹介するのであれば、このチャンネルで普段紹介しているような高級時計、その入り口になるものが良いなと思ってのチョイスです。

予算でいうと、新品の実勢価格で20万円以下くらいまで。半年アルバイトして、一生懸命貯金して、買えるレンジで選んでみました。

頑張って買いたくなるような憧れの一本、ぜひ見つけていただければ幸いです。それでは、いってみましょう!

目次

10代おすすめ腕時計1:ハミルトン カーキ アビエーション

では早速1本目。ハミルトンのカーキ・アビエーション PILOT PIONEER MECHANICAL。

ハミルトンカーキアヴィエーション2

公式サイトより引用:https://www.hamiltonwatch.com/en-int/

ハミルトンは、アメリカ発祥の時計ブランド。19世紀末の創業期は、鉄道作業員用のポケットウォッチを作っていたブランドですが、後にアメリカ軍用の支給品を作るメーカーへ。

カーキシリーズは、1917年に登場したハミルトン初の腕時計であり、第一次世界大戦、第二次世界大戦と、実際の戦場で使われた本物のミリタリーウォッチです。こちらのおすすめモデルも、1970年代に英国空軍用に製造されていたものの復刻版となります。

36mmという小ぶりなケースは、ベルトを繋ぐラグ部分との一体型。小さいながらも手首に沿って湾曲させている点、ポイント高いですね!高級ブランドに引けを取らない、抜かりのなさを感じます。

また、機械部分への物理的衝撃や電磁波の影響を受けにくくするため、ケースサイドは幅を持たせています。その構造から、文字盤も小ぶりな設計ですが、針や数字は非常に見やすい。丈夫で読みやすいという、戦場でのニーズをしっかりと捉えた作りになっています。

個人的な感想ですが、小さな金属の塊のようなデザイン、とっても好きです。こういう小さくて重い金属って、握りしめたときの宝物感、ありません?笑

ゼンマイが手巻きというもの、なかなか渋くていいですね。男子が好きそうなポイント、抑えているような気がします。

ハミルトンカーキアヴィエーション

公式サイトより引用:https://www.hamiltonwatch.com/en-int/

ちなみに、レザーベルトのタイプもあります。先ほどのナイロンベルトのタイプより、少々お高いですが、これはこれで大人な雰囲気が楽しめそう。服はカジュアルとかスポーツ寄りにしておいて、腕元の時計でグッと雰囲気を変える。そんな楽しみ方もアリですね。

10代おすすめ腕時計2:ティソ ヘリテージ ポルト

続いてのおすすめモデルはこちら。ティソのヘリテージシリーズ、ポルトです。

ティソヘリテージポルト

公式サイトより引用:https://www.tissotwatches.com/ja-jp/

1853年にスイスで創業された老舗ブランド、ティソ。昨年2019年には、東京代官山に日本初となる旗艦店をオープンし、話題となりました。

旗艦店は、メゾンキツネやらOKURAやら、オシャレなアパレルショップが立ち並ぶエリアにあるんですが、なかなか雰囲気あるお店ですね。代官山に遊びに行く際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

さて、おすすめのモデルですが、1919年に販売されていた時計を忠実に再現したリバイバルモデルです。どうですかこの独特なケース形状、そして数字や針のデザイン。

メーカーサイトの商品ページでは、『アール・デコ全盛期に生まれた優美なウォッチ。柔らかな曲線のトノーシェイプ。クラシカルな針やスモールセコンド。』とあります。

アール・デコというのは、20世紀初頭に生まれたデザインの潮流のこと。幾何学的な連続模様であったり、直線的で無機質なデザインの様式のことです。それ以前の時代は、アール・ヌーヴォーといい、植物や花のモチーフを使った、曲線的で有機的なデザインが流行していました。

初代ポルトの誕生は1919年。丁度、アール・ヌーヴォーからアール・デコへと変わる過渡期でした。この時、デザインにおいて時代を牽引したのは、フランスのジュエリーブランド、カルティエ。

初代サントスとタンク

公式サイトより引用:https://www.cartier.jp/

こちらは、20世紀初頭に登場したカルティエの時計、サントスとタンク。この2本が、アール・デコへの潮流を作ったモデルと言われています。特にタンクは直線的な印象が強いですよね。

ティソヘリテージポルト2

公式サイトより引用:https://www.tissotwatches.com/ja-jp/

で、おすすめウォッチ、ポルトの方に話を戻しますが、どうでしょう。酒樽型のケースに、渦を巻いたアラビア数字。思いっきり曲線的、有機的なデザインですよね。

時代的には、カルティエのタンクの1年前に出たモデルですから、過渡期を過ぎて、アール・デコ全盛期へと向かうあたりでしょうか。そのタイミングで、あえて新しい潮流に流されることなく、曲線的なデザインで勝負した時計なんですよね。

むしろ、時代に逆行したのではないかと感じるくらい、思い切ったデザイン。当時もかなりインパクトあるものだったのではないかと思います。

時計デザインの歴史を語れる復刻モデル。いかがでしょうか。

あ、一応機械部分の話もしておきますね。笑

こちらの復刻モデルはETA製のcal.7001を搭載しています。ETAというのは、時計の機械を専門で作っているメーカーです。機械専門メーカーは、いくつもあるんですが、ETAは割と高級路線のメーカーですね。

高級ブランドであるオメガにも、一部搭載されています。非常に丈夫ですし、メンテナンス性も高いので、安心して長く愛用することができます。

10代おすすめ腕時計3:タグホイヤー アクアレーサー

ラストはこちら。タグホイヤーのアクアレーサー・キャリバー5。

アクアレーサー5

公式サイトより引用:https://www.tagheuer.com/ja-jp

タグホイヤーは、有名ブランドなので聞いたことがある方も多いはず。1860年にスイスで創業されたブランドで、創業初期よりストップウォッチの技術に長けていました。そのため、オリンピックやF1、サッカーなど、スポーツ競技において度々公式タイマーを務めてきた歴史があります。

さて、おすすめモデルですが、300mもの防水性能を有するダイバーズモデル、アクアレーサー。この時計を語るときのポイントですが、タグホイヤーが創業時から力を入れてきたものには、スピード競技で使うストップウォッチの他にもう一つ、防水時計があったということ。

タグホイヤーは、1895年にブランド初となる防水ケースの特許を取得。腕時計としての製品化はだいぶ後になりますが、1895年というと、まだ腕時計が貴族用や軍用でしかなく、一般層への販売が行われていなかった時代です。そんな昔から、水中で時計を使う日が来るであろうと予測して、開発に取り組んでいたわけですね。

20世紀に入り、いよいよ製品化されたタグホイヤーの防水時計は、その信頼性の高さから、歴史的な著名人にも多数愛用されています。

例えば、第34代アメリカ大統領のアイゼン・ハワー氏。防水ケース用いたパイロットウォッチを使用していました。それから、F1界の英雄アイルトン・セナは、セルというモデルを愛用。映画俳優スティーブ・マックィーンは、世界初の角型防水ウォッチ、モナコを愛用。映画劇中でも使用していました。

あとは、マニアックなところでいうと、潜水艦の開発者として、マリアナ海溝最深部にチャレンジした男、オーギュスト・ピカールも防水クロノグラフの愛用者でした。潜水艦の開発者に選ばれるのは、防水時計として誇らしいですよね。

アクアレーサー5-2

公式サイトより引用:https://www.tagheuer.com/ja-jp

そんな数々の著名人に選ばれてきたタグホイヤーが作り出す、現代の防水ウォッチ。ブランドのネームバリューだけでなく、時計として本物であることがお分かりいただけるかと思います。

機械部分、積まれているのはタグホイヤーの汎用機、キャリバー5。こちらのアクアレーサーのほか、カレラやフォーミュラ1などの、同ブランド人気モデルにも使用されています。量産されている機械なので、信頼性も高く、メンテナンス性もよい機械ですね。

まとめ

以上、10代男子におすすめの機械式時計、ご紹介してきました。それぞれにストーリーがあって、楽しんでいただけたかと思います。

これ以外にもおすすめな時計たくさんあるんですが、ぜひご自身でもいろいろ調べてみてください。単に見た目やデザインだけでなく、ぜひ機械や歴史背景も知っていくと、時計選びの楽しさが一気に広がるかと思います。

最後の最後に、これ!というモデルではありませんが、オメガのアンティークウォッチなんて選択肢もありかと。20万円以内でも、かなり多くの時計を見つけることができます。こちらもぜひ調べてみてくださいね。