ブランド時計を購入する際、気になる相場情報。本日は、堅実な時計作りで根強いファンを獲得しているスイスのブランド、IWCの現行モデルについて、2019年夏の新品販売相場を見ていたいと思います。
目次
記事中の相場グラフは価格コムより引用:
https://kakaku.com/
現行モデルは、全部で7コレクション・185モデルあります。2019年はパイロットウォッチで多くの新作が発表されて、話題になりましたね。主軸となるモデルで、相場を確認していきたいと思います。
パイロットウォッチの相場
では、さっそく見ていきましょう!
価格コムの掲載データで見ていきたいと思います。
まずはパイロットウォッチ。
IW327016
SS製40mmサイズのケースに、3針デイトの自動巻きムーブメントを搭載したシンプルスポーツ・マークXVIII。
裏面に星の王子様のエングレイブドが施されたプティ・プランスというバリエーションです。定価は税込みで¥642,600。
対する現在の実勢価格は、¥520,000~¥529,200でした。最安価格の場合、定価比較で81%程と、多少お得ではありますが、同価格帯のオメガやタグホイヤーほどの割安感はありません。
人気が高い上、流通量もうまく制限されているという印象ですね。
IW327015
続いて、一瞬同じモデルの色違いに見えるこちらのIW327015。ブラック文字盤の3針デイトモデル・マークXVIII。税込み定価は¥642,600。
機械もサイズも先ほどのプティ・プランスと同じですが、こちらは裏面のエングレイブドがドイツ・ユンカースの航空機になっています。
発売まもないモデルなので、発売時から見ると実勢価格はやや下がり傾向ですね。現在¥494,280~¥505,000となっています。定価比率では約77%です。
ここからもう少し時間が経ってさらに買いやすくなるのか、それとも維持されるのか。要経過観察です。
IW326801
続いて2019年の新作スピットファイアIW326801。ファブリックブレス仕様のミリタリーウォッチです。税込み定価は¥572,400。
実勢価格ですが、まだ日本入荷から日が浅いので、高めになっていますね。調査時点では2本のみ掲載で¥509,900~¥510,000となっておりました。
定価比率で89%。ここからもう少し掲載本数が増えてくれば、値下がりすると思います。実勢価格で購入する場合、定価比で8割切ったくらいが狙い目でしょうか。
ただ、このくらいの割安感であれば、正規店で定価で買うのもありかと思います。並行店にはない購入体験が出来ますし、アフターフォローとして24か月の保証期間が付属します。
少しでも安く買うことを重視するか、正規店で購入体験を重視するか、お好みで選んでみてください。
IW377710
続いて、43mmサイズの大判クロノグラフモデルIW377710。税込み定価は¥783,000です。
縦3つ目の積算計付きクロノグラフと、曜日、日付けの表示まで装備した高機能モデル。視認性の高い、大きな文字盤サイズが特徴です。
現在の実勢価格は、¥546,900~¥580,000。定価比率は約70%と、ここまで紹介した中では、もっともお得感がある設定になっています。
このくらい安くなっていると、並行店で実勢価格で購入する意味も強くなるかと思います。実際、並行店でもアフターサービスが充実しているところが多いですし、買い替えるときにも、下取り価格が優遇されるケースがあるので、価格のみではなく、そういったサービス面も、事前に調査しておくことをおすすめします。
IW387901
続いては、スピットファイアのクロノグラフ。2019年新作モデル。定価は税込みで¥729,000です。
IWCのクロノグラフ史上、初めて41mmにまでダウンサイジングされたケースには、デイデイト付きの3カウンタークロノグラフを搭載。伝説的な戦闘機の名を冠するにふさわしい、洗練された文字盤デザインが特徴です。
現在の実勢価格は¥615,900~¥630,000。定価比率は約84%です。
やはりまだ発売したばかりとあって、高めな設定になっていますが、それでも日本入荷時から比較すると3万円弱値下がりしています。
こちらももっと流通量が安定してくれば、もう少し値下がりするのではないかと思いますが、値下がりを待って安く購入することと同じように、割高でも早めに買って着けて楽しむということにも価値がありますので、ぜひご予算と相談して、決めてみてください。
ポルトギーゼの相場
続いてはポルトギーゼの価格、見ていきます。
IW371446
まずは定番、ポルトギーゼ・クロノグラフのブルーインデックスモデル。税込み定価は¥815,400です。
縦2つ目の2カウンタークロノグラフ。日付を持たないシンプルなデザインで、どんな服装でも合わせやすく、非常に人気の高いモデルです。
現在の実勢価格は、¥699,200~¥729,220。定価比率は約86%。2012年発売のモデルなので、流通量が安定し、相場が大きく動く時期は過ぎていますが、定価の8割超え。さすが人気モデルですね。高額です。
店舗によって、最大3万円ほどの差が見られましたので、アフターフォローなど、価格以外のサービスも確認してから、購入するお店を決めるようにしましょう。
IW371445
こちらは色違いですね。ゴールドインデックスモデルです。定価は同じく税込みで¥815,400。
対して実勢価格は、¥666,900~¥689,950。定価比率では約82%と、先ほどのブルーインデックスより3万円ほど安い設定になっています。
平均価格で見ると、過去1年で1.5万円ほど下がっている点、少々気になりますね。1月初旬と5月末以降のタイミングで、為替相場が1ドル110円以下になっていたので、それが関係しているかと思います。
輸入時計は、ドル円相場の影響を大きく受けますので、価格変動の大きな要因の一つとして、覚えておきましょう。
IW371601
続いてこちらは、ブランド150周年を記念して、2,000本限定で発売されたモデル、ブルー文字盤です。税込み定価は、¥847,800。通常ラインアップよりも、3万円ちょっと高い定価設定ですね。
実勢価格の方はというと、¥862,980~¥868,000。定価比率で、今回調査したモデルでは唯一100%を超えての約102%。限定モデルというだけあって、プレミア価格になっています。
ただし、価格推移見てみると、発売時から10万円ほど値下がりしていますので、もしかすると定価以下にもなりそうな、そんな予感もしております。
限定とはいえ、2,000本販売されてますから、本格的にプレミア化するとしたら、もっと後かも知れませんね。今は初期の高値といったところでしょうか。
IW500705
続いては、7日間のパワーリザーブを持つポルトギーゼ・オートマチック。定価は税込みで¥1,436,400。
一瞬クロノグラフに見えますが、3時位置にあるのはパワーインジケーター。9時位置にあるのは秒針です。さらに6時位置には日付の表示窓があります。
こちら現在の実勢価格は、¥1,136,900~¥1,180,000。定価比率は79%となっております。
店舗間の価格差が最大4万円以上あることと、過去1年でプラマイ3万円以内での価格変動が見られますので、いつ買うか、どこで買うかでお得感が変わってきます。
最安値が更新されたタイミングを狙ってみてください。
IW390502
ポルトギーゼシリーズ、ラストはこちら。フライバッククロノグラフを搭載したヨットクラブ。シリーズ中、もっともスポーティなデザインの時計です。税込み定価は¥1,398,600。
対する実勢価格は、¥1,153,980~¥1,200,000。定価比率は最安で約83% です。
こちらも先ほどのオートマチック同様に、店舗間の価格差が目立ちます。最大4.6万円の開きがありましたので、お店を決める際にはご注意を。
過去1年の価格変動は、平均のラインで見た場合には値下がり傾向になっています。約3.5万円下がっていました。やはり、最安値が更新されたタイミングを狙いたいですね。
ポートフィノの相場
では続いては、ポートフィノシリーズ、見ていきます。
IW356501
余計なものを省いたシンプルなシリーズ。IW356501は、40mmサイズのベーシックなステンレス製・シルバー文字盤モデルです。定価は税込みで¥545,400。
現在の実勢価格は、¥404,500~¥418,000。定価比率は約74%。パイロットウォッチシリーズ、ポルトギーゼシリーズよりは割安ですね。
人気も高いが、供給量も十分にあるという感じでしょうか。過去1年、価格変動はあるものの、プラマイ5千円の範囲内なので、かなり安定しているのではないでしょうか。
IW356502
こちらは色違いのブラック文字盤。税込み定価は同じく¥545,400です。
こちらは価格下がってきてますね。現在の実勢価格は¥386,900~¥408,240。定価比率では約71%と、お買い得な設定になっています。
インヂュニアの相場
続いては、12気圧防水のシンプルスポーツモデル・インヂュニア。
IW357002
メタルブレス・ブラック文字盤仕様のIW357002。税込み定価は¥675,000です。
いわゆるラグスポと呼ばれるジャンルの時計ですね。
現在の実勢価格は、¥531,700~¥538,000。定価比率は約79%です。掲載本数、今回調査時は2本と少なかったのですが、過去も少なかったものと思われます。
変動は、プラマイ5千円の範囲内で上がったり下がったりです。
アクアタイマーの相場
続いて30気圧防水の本格ダイバーズモデル・アクアタイマー。
IW329002
初代モデルを引き継ぐデザインが魅力のスタンダードモデル。逆回転防止のインナー回転式ベゼルを搭載しています。税込み定価は¥739,800。
現在の実勢価格は、¥543,980~¥550,000。定価比率は約74%となっています。
価格推移は、平均ラインで見た場合には、過去1年で1.5万円ほど下がっていますね。最安価格は上がって下がって元通りという動き方でした。
ダヴィンチの相場
さて、ラストはダヴィンチ。
IW393402
ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団とのコラボモデル。裏面には、財団のコンクールで選ばれたイラスト作品が刻まれています。税込み定価は¥1,539,000。
対して実勢価格は、¥1,098,000~¥1,188,000。定価比率は約71%です。
1,500本限定のモデルなので、もしかしたら今後プレミア価格になるかも、、、しれませんね。
まとめ
というわけで、IWC新品実勢価格、2019年夏版、お送りしました。
IWCの時計、定価を超えているものは極一部の限定品のみでした。その他は、実勢価格が定価を下回る設定でしたが、どれも定価比は7割を超えており、安すぎず、高すぎず。正規店での定価購入と迷えるくらいの、頃合いの良い価格になっていました。
まるで数年前のロレックスのようですね。ということは、今後高騰?、、、しないことを切に願います。