ブランド時計を売却する前に、知っておきたい今の買取相場。本日は、ロレックス エアキング の買取価格、見ていたいと思います。
目次
本文中のグラフおよび価格ソース:
価格コム https://kakaku.com/
楽天 https://search.rakuten.co.jp/
エアキングRef.116900買取相場
ではまず1本目。
Ref.116900。2016年に発売された現行モデルです。
それまでエアキングから大きくデザインを変更し、スポーティな印象へと生まれ変わりました。
まずは価格コムの新品実勢価格から見ていきましょう。
前回5月1日に相場確認していますが、そこから6月に一度値上がりして、また下がるという動き方になっています。直近もっとも高かった時期は、最安価格でも75万円と高額でした。
現在は最安値で¥725,801。平均では¥739,550となっています。
定価が¥637,200なので、欲を言うと65万円以下、せめて70万円は切ってくれるといい感じなんですけどね。なかなかそこまで下がる気配はありません。
続いて、楽天掲載の中古価格も見ていきます。
中古最安値は¥634,000。中古でも65万円以下の個体は4つのみ。状態の良いものだと新品とさほど変わらない72万円以上の値付けになっていました。
中古価格は前回5月に調査した時から、大きな変動はありませんでした。
続いてこちらは弊社独自調査の買取価格推移グラフです。
オレンジのラインが最高価格。青が最安価格。グレーが中点です。
時間軸が整っていない点、ご了承ください。
現在の買取相場は¥385,000~¥664,000でした。
2019年2月のデータ、最安値の方ガクッと落ちていますが、おそらくデータ上のミスがあったものと思います。だとしても、最安値側、値下がり傾向ですね。2017年9月と比較すると、約10万円ほど安くなっています。
発売が2016年なので、少しずつ中古市場の流通量が増えてきたことで、時計の状態による価格差がハッキリしてきた印象です。
最高値側は、前回2月の調査時から維持状態でした。
エアキングRef.114200買取相場
続いて、旧作Ref.114200。2007年から2014年まで製造され、その後オイスターパーペチュアルに吸収されたモデルです。34mmという小ぶりなケースで展開されていた時代、最後のエアキングですね。
こちらはすでに新品の流通がないため、楽天の中古掲載から見ていきます。
現在の中古販売価格は¥410,292~¥515,000。以前3月に調査しましたが、その時は¥368,800~¥488,000でした。
中古販売は、その時に販売されている個体の状態で価格が変動してしまうので、純粋な比較はできませんが、若干の値上がり感があるようにも思います。
ちなみにレアピースを入れると、ドミノピザモデルが高額なので、最高価格は¥734,400となっております。
ドミノピザモデル、こちらですね。
かつて優秀社員に贈られたというアチーブメントウォッチ。ブレスレットと裏蓋に、ドミノピザのロゴが入っているレアピースです。
中古市場で見つけると、なぜかかなり状態のよい美品であることが多いように思います。
続いて、こちらは買取価格。
直近調査は2019年3月。最安買取価格は¥215,000、最高買取価格は¥384,000でした。ドミノピザモデルは含まない価格です。
2017年12月調査時から、最高買取価格は上昇、最安買取価格は下落といった値動きでした。
状態の良い個体への査定額は優遇されていますが、傷の多い個体や、保証書がない個体などへの査定は、非常にシビアであることが読み取れます。
ちなみにドミノピザはデータが確認できませんでしたが、販売と買取の価格比率が通常モデルと同じと仮定した場合、最高55万円前後と予想されます。
エアキングRef.14000M買取相場
では続いて、2000年~2007年までの製造モデルRef.14000M。31系キャリバーを搭載し、一つの完成形を迎えた時代のエアキングです。
こちらも楽天での中古販売価格から見ていきます。
中古販売相場は、¥312,120~¥537,840。流通個体は、ブラックのバーインデックスが最も多く、次いでブルーの369文字盤が多く見られました。少ないですが、ピンクやホワイト、シャンパンなども販売されています。
購入の際は、こうした文字盤のバリエーション選びを楽しめるというのも、旧型エアキングの面白い所ですね。
続いて、買取価格はこちら。
先ほどのRef.114200と同じような値動きです。下は¥150,000。上は¥360,000。時計の状態による価格差が大きく開いています。
結果、約2年前の2017年9月時点から比較して、中点で見た場合には微差程度の値動きとなります。
エアキングRef.14000買取相場
続いて、1990年~2000年の製造モデルRef.14000。Mが付かない方です。このMが付くかつかないかで、時代が異なるというのは、エアキング以外にサブマリーナがありますね。
ムーブメントが30系なので、購入の際はきちんとメンテナンスされているものを選びたいモデルです。
これも楽天から見ていきます。
中古販売相場は¥289,620~¥539,892。流通個体は、ホワイトのローマン、シルバーのバーインデックスが多く見られました。
相場感は先ほどのMと同等ですね。今の時代、この価格帯で買えるロレックスは、旧型エアキングと旧型オイスターパーペチュアル、後は極一部のデイトジャストのみです。
そういった意味では、もっと注目されてもいいモデルかとも思いますね。
さて、続いては、買取価格。
最高買取価格は¥350,000、最安買取価格は¥179,000です。
やはり値動き、価格上下差が開くという形になっています。中点で見た場合には、上昇していますので、過去約2年では値上がりしていると見て良さそうですね。
実際に売るときは、お店によっても査定額変わりますので、必ず複数のお店で問い合わせてみましょう。
エアキングRef.5500買取相場
続いてラストはこちら。1950年代後半から1988年までの長期間製造されたモデルRef.5500。15系のロービートキャリバーを搭載したアンティーク、ヴィンテージ世代のエアキングです。
同じく楽天から。
中古市場の販売相場は¥223,740~¥554,000でした。エアキングの中では、最も上下の価格差が開いていますね。やはり古くからあるモデルなので、時計の保存状態にも大きな差があるものと思います。
そして買取価格はこちら。
¥95,000~¥255,000。やはり上下差は大きいですね。古いうえに、製造年数が長いというのが、この価格差を生んでいます。
そして最高価格、過去2年で8.5万円上昇していました。約1.5倍です。なかなか入手が難しい最終年式の個体や、初期の個体に対し、高い査定額が提示されるようになりました。
まとめ
以上、 ロレックス エアキング の買取および販売相場について、2019年7月までの動き、お届けしました。
エアキングは、スポーツモデルではないため、注目度・人気度では、エクスプローラーやサブマリーナには及びませんが、ロレックス製の質の良い時計ということに違いはありません。
ここ数年の最高買取価格の上昇具合を見た限りでは、これから注目されそうな予感がしますね。
まだ入手しやすい価格を維持してはいるものの、近い将来さらに値上がりするということも十分に考えられますね。