無駄な装飾が一切ない、超シンプルなデザインと、『探検』というコンセプトで高い人気を誇るロレックス『エクスプローラー1』。
36mmか39mmか、というディテールの差による新旧モデル比較は多いのですが、スペックの違いはどうなのでしょうか。
今回のロレックス買取応援団は、エクスプローラー1の新旧モデルのスペックの差と、中古市場および買取価格をまとめてみました。
目次
- 比較するのはこのモデル
- 比較その1 新旧エクスプローラー1スペック
- 比較その2 新旧エクスプローラー1ディテール
- 比較その3 新旧エクスプローラー1 中古市場と買取り価格
- まとめ
比較するのはこのモデル
エクスプローラー1 Ref.214270(現行モデル)とエクスプローラー1 Ref.114270(先代モデル)を比較しました。
比較その1 新旧エクスプローラー1 スペック
エクスプローラー1は、2010年にモデルチェンジされ、ムーブメントの性能が格段にアップされています。
現行品Ref.214270へのモデルチェンジによって、耐磁性を持つブルー・パラクロム・ヒゲゼンマイの採用、および、ロレックスのスポーツモデルの中ではいち早くパラフレックス・ショック・アブソーバーという独自の耐振動装置が搭載されました。
その他、主なスペックは以下の通りです。
現行モデル
型番:Ref.214270
年式:2010年〜現在(2016年にマイナーチェンジあり)
素材:904Lステンレススチール
ケース径:39mm(リューズ除く)
防水性能:100m
ムーブメント:cal.3132(耐磁性ブルー・パラクロム・ヒゲゼンマイ、パラフレックス・ショック・アブソーバー搭載)
先代モデル
型番:Ref.114270
年式:2001〜2009年
素材:904Lステンレススチール
ケース径:36mm(リューズ除く)
防水性能:100m
ムーブメント:cal.3130
↑ 真ん中が36mmサイズのRef.114270、右が39mmサイズのRef.214270です。(左はオイスターパーペチュアル。)
「性能面で格段に改良された」といっても、旧型のcal.3130の性能も素晴らしく、カレンダー機能のない極めてシンプルな作りは、故障も少なく耐久性も抜群。
先代モデルの評価は、モデルチェンジされたからといって、まったく揺らいでいません。
比較その2 新旧エクスプローラー1 ディテール
ディテールによるトレンドの違いは、以前のエントリーをお読みください。
>> ロレックス エクスプローラー1 買取価格の3つのトレンド
わかりやすい変更として、36mmだったケース径が、39mmに変更されています。
ケースサイズの変更は、トレンドへの対応ではなく、耐振動装置であるパラフレックス・ショック・アブソーバーなどの搭載により、ムーブメントがサイズアップされたことによるものです。
比較その3 新旧エクスプローラー1 中古市場と買取り価格
エクスプローラー1の市場ですが、他のスポーツモデル同様に高値維持といったところ。
デイトナやサブマリーナーデイトのように、定価以上の価格まではつり上げっておらず、購入しやすいモデルである事に変わりはありませんが、現在の現行ユーズド価格が、ちょうど2年前の新品実勢価格と同価格帯にまでつり上がっています。
エクスプローラー1 現行モデルの新品価格
- 価格.com掲載 Ref.214270 実勢価格 ¥525,000〜¥780,000
- 国内定価 Ref.214270 ¥669,600
2016年のマイナーチェンジ前後で販売価格に差があります。
エクスプローラー1 中古販売相場
- エクスプローラー1 現行モデル Ref.214270 ¥468,000〜¥630,000
- エクスプローラー1 先代モデル Ref.114270 ¥360,000〜¥778,000
先代モデルは2009年よりルーレット刻印が記されたため、そのモデルのみ55万円超えで取引されています。それ以外であれば40万円台で十分に手に入れる事が可能です。デットストックは超高額の70万円超えです。
自分は2014年にルーレット有りのRef.114270を中古で購入しましたが、そのときは¥388,000でした。今は10万円近く値上がりしましたね。
エクスプローラー1 買取価格
- エクスプローラー1 現行モデル Ref.214270 ¥360,000 〜 ¥440,000
- エクスプローラー1 先代モデル Ref.114270 ¥280,000 〜 ¥460,000
まとめ
エクスプローラー1の現行モデルは、ブレスのバックルも強化されています。
ムーブメント、ケースサイズ、ブレスバックス、この3つの大きなスペック変更が、新旧モデルの市場価格の差に影響している変更点と言えます。
しかしながら、先代モデルも2001年〜2009年で製造されていたものであり、そこまで古いものではありません。
また、耐久性信頼性ともに抜群であること。そして、小振りでシンプルな時計であることから、スペック変更による実際の性能差は大きいにもかかわらず、実勢価格の差はさほど感じませんでした。