ブランド時計を購入または売却する際、気になる相場情報。2019年4月のロレックス シードゥエラー・ディープシー について、買取および販売価格を見ていきたいと思います。
目次
本文中のグラフおよび価格ソース:
価格コム https://kakaku.com/
楽天 https://search.rakuten.co.jp/
ディープシー Ref.116660ブラック 買取相場
ロレックスは近年、どのモデルも相場が急上昇しており、入手ハードルがどんどん上がっている状況です。
今回ピックアップして、相場情報お届けするモデルは、ダイバーズモデルの最上位機種ディープシー2モデル。Ref.116660のブラックダイヤルとDブルーダイヤルです。
ディープシーの登場は2008年。シードゥエラーの上位機種として登場しました。ロレックスの中では、かなりあたらしいモデルになります。3,900mという驚異的な防水性能が特徴です。
2018年には新型が登場し、Ref.116660は廃盤となりましたが、生産終了からまだあまり時間が経っていないので、新品でも購入することができます。旧作と呼ぶには、まだ早い気がしますね。
ではまずは、Ref.116660ブラックダイヤルの方から、価格相場見ていきましょう。
こちら、価格コムの推移グラフですが、過去2年でわかりやすく値上がりしたポイントが2か所。そして、値下がりしたポイントが1か所あります。最初の値上がりは、2017年の秋。このタイミングは、ロレックスの他のスポーツモデルも値上がりしています。
要因としては、夏頃に入荷される新作用の購入予算が、実物を見た結果買わないまたは、高騰し過ぎて買えないことで、別のモデルへと動き出すことに起因します。
じゃあ2017年の新作っていったい何だったかというと、シードゥエラーRef.126600ですね。新たに43mmへのケースサイズアップが図られ、文字盤内の記載が赤文字になったことで大きな話題を呼んだ、新作シードゥエラー。日本に入荷するや否や、とんでもない高騰モデルになってしまいました。
なので、おそらく2017年秋のこの山は、新作シードゥエラー用の予算が、こっちに流れたのではないかと推測します。その結果、数が少なくなり値上がりしたという流れです。
2つ目の値上がりの山。2018年の春ですが、ここは分かりやすくバーゼル開催時期、つまり廃盤決定のタイミングですね。
人気モデルは廃盤になると、プレミア化が進むのですが、このモデルに関しては、プレミア化は一瞬でした。
なぜかというと、新作として発売されたRef.126660は、ムーブメントこそ新しくなっているものの、デザインはほぼ一緒だったんですよね。
見た目が一緒なら、中身が新しい方がいいだろうということで、価格が下がっているのが2018年夏から秋にかけての動きというわけですね。
ロレックスはこうした投機的な動きも多く見られるので、買うタイミングや売るタイミングは、しっかりと相場観を把握しておくことをおすすめします。
そして、こちらは楽天の中古販売ですね。
100万円台から購入することができます。他のスポーツロレックスと比べると、スペックの割りには安い設定だと思います。続いてこちらは、弊社独自調査の買取価格の推移グラフ、過去約2年半分です。
オレンジの線が最高価格。青が最安価格。グレーがその中点です。時間軸が整ってない点、ご了承ください。
販売価格に比べて、買取価格は細かい変化が起きにくいという特徴があります。なぜかというと、販売価格の変動を予測して値付けしているからですね。
調査時期が先ほどの価格コムみたいに細かくないので、グラフに反映されていない部分ももちろんあるんですが。
買取はお店からすると仕入れですからね。より慎重に判断されるため、販売価格が一時的に上がったとて、買取価格も上がるというわけではありません。
とはいえ、最高価格の方は、過去2年半上がりっぱなしですね。89%アップなので、ほぼ2倍です。状態が良ければ、まだまだ高く買い取ってもらえるモデルです。
状態の良い個体にニーズが寄ってしまうため、最安値の方は、下がり傾向ではありますが、中点のグレーのラインで見た場合には、2017年末以降、100万円付近で安定した状態を保っています。
ちなみに廃盤のタイミングでの販売定価は、¥1,242,000でしたから、現在の買取価格はそれを超えているということですね。定価以下で新品購入して、使わずに仕舞ってある個体お持ちの方、今ならちょっぴりですが儲かります。
ディープシー Ref.116660 Dブルー 買取相場
では続いて、Dブルーダイヤルの価格相場、見ていきましょう。
Dブルーは2014年に追加発売された新バリエーションです。ジェームズ・キャメロン氏のマリアナ海溝最深部単独到達という偉業を記念して発売されました。
スペックやサイズなどはブラック文字盤と変わらず、文字盤カラーのみが違うモデルです。
まずはこちら、価格コムの推移グラフから。
値動きは先ほどのブラックと同じですね。一か所違うのは、2017年秋の値上がり後、冬に下がっている点。Dブルーは、ブラックよりも高額なんですが、160万円を超えたときに、2017年の新型シードゥエラーと価格がバッティングした可能性がありますね。
ただ、その後の廃盤のタイミングで上げなおしているので、この谷あたりで購入した方はラッキーでしたね。
中古の価格も見てみましょう。
楽天での掲載は、155万円前後からありました。そして、意外にも結構な数が売られていますね。ざっくり60本くらいありました。
もともと生産数が少ない、冷静に考えると4年くらいしか作ってないモデルですからね。もっと流通個体少ないかと思ってましたが、ここまでたくさんあるということは、やはり現時点では新型を求める人が多いということなんだと思います。
続いて、買取価格です。
2016年2017年はさほど大きな動きはなく、2017年末以降、個体差が出ているような動きです。
やはり最高価格側、高くなっているのに対し、最安側は安くなっています。中古販売の数からもわかる通り、流通量が多いので、状態が並み以下となると、査定額が付きにくいという状況です。
また、先ほどのブラック文字盤との違いは、発売当時から高騰モデルだったというところですね。そのため、変化率でいうと少な目で、最高価格の過去約3年での上昇率は、約30%となっています。
まとめ
以上、ディープシーの旧作2モデル、価格相場見てきました。
現在の状況見た限りでは、中古の販売数が多いこともあり、値上がりの要素は少ないように思えます。が、夏の新作入荷状況によっては、変わるかも知れません。
あとは、新型ディープシーや同価格帯のスポーツモデルが値上がりしたり、だれか影響力のある有名人がドラマなどで着けたり、複合的な要素によっても価格が変わるので、注意してみておきたいところですね。