2020.02.06

タグ・ホイヤー モナコ ホイヤー02 はなぜ今発売されたのか?新キャリバーの新作モデルを深堀り

更新

※この記事はウォッチ買取応援団としてYoutubeにアップした動画、「モナコ・ホイヤー02!新キャリバーでの新作には、タグホイヤーの思いがいっぱい詰め込まれています!」の書き起こしです。

タグ・ホイヤー モナコ キャリバーホイヤー02 について、その魅力をお伝えしていこうと思います。2019年11月に発表された新作モデルですね。新作というだけでも、動画として十分取り上げる価値があるかと思いますが、今回ピックアップした理由は、単に新しいというだけではありません。

目次

モナコの50周年イベントで来日したタグ・ホイヤーのヘリテージ部門ディレクター、カトリーヌ・エヴィルレ=デュボー氏のこの言葉。

『モナコが基幹コレクションになる準備が整った。』

これが非常に気になってしまいました。

既に人気が高いモナコシリーズですが、なぜ今になって準備が整ったという表現をしたのか。調べてみると、モナコというモデルのヒストリー、そして新たに搭載されたホイヤー02という機械に込められた思いが見えてきました。

最新作を通じて、モナコの魅力、たっぷりとお伝えしていきます。

タグ・ホイヤー モナコ キャリバーホイヤー02とは?

まずは今回ご紹介する時計について、さっと概要をお伝えしていきますね。モデル名は、モナコ キャリバーホイヤー02。39mm幅の角型ステンレススチールケースを採用した、クロノグラフウォッチです。

100mの防水性能、3カウンターのクロノグラフ機能(ストップウォッチのことです)、そして日付表示が備えられています。

ブルーを基調とした2トーンカラーの文字盤と赤い針がかっこいいですよね!レーシーな機能、配色でありながらも、ドレッシーな印象も受ける。

カーレースという華々しい世界を表現した、アイコニックウォッチであることは、歴代のモナコに共通して言えること。では、この新作において特筆すべきポイントはなにかというと、ホイヤー02という新型のムーブメントを搭載していることです。

機械についての詳しい話は、少々マニアックな話題になってしまうので割愛させていただいて、、、面白いのは、ここにたどり着くまでのストーリーなんですよね。

初代モナコが登場した1969年から現在まで。モデルの歴史年表を見てみましょう。

モナコの歴史年表

まずは1969年。世界初の自動巻きクロノグラフのひとつとして、登場しました。『のひとつ』というのは、同年にセイコーとゼニスからも自動巻きクロノグラフが発表されたためです。

しかし、モナコの凄さは、世界初なトピックをもう一つ持っていたこと。なにかというと、世界初の角型防水時計であったということです。

タグ・ホイヤーは、創業時よりクロノグラフと防水時計の開発に力を入れており、その2つのノウハウが進化したことで表現されたのが、初代モナコだったわけですね。

2つの世界初があったことで、モナコは歴史に名を遺す名品となりました。1971年には、映画【栄光のル・マン】劇中で、俳優スティーブ・マックィーンが着用し、モナコの名は世界中の時計ファンに知られることとなります。

が、このあたりの時代は、セイコーがクォーツ式と呼ばれる量産型の時計を発表したタイミングでもあり、市場では高額な機械式時計が売れなくなっていました。

モナコもその波に飲まれ、発売から5年ほどで生産終了となってしまいます。そこからしばらく時間が経ち、再び市場が機械式時計を求めるようになったのは、1980年代になってから。

しかしこの頃、タグ・ホイヤーはまだ業績不振でドタバタ劇の真っ最中。ブランド名、元々はホイヤーだったんですが、それが現在のタグ・ホイヤーに変わった時代ですね。

TAGというグループ企業に資金援助を受ける形になり、タグ・ホイヤーになりました。で、モナコが復活したのは、もろもろ落ち着いた後の90年代末。数量限定にて発売が再開されました。

その後、2002年にはレギュラーラインナップ化。2009年には、初代の復刻モデルが登場しています。

モデル誕生50周年モデル

そして50周年という、大きな節目を迎えたのが昨年2019年です。2019年は、記念モデルが第5弾まで用意され、5月から10月までの間、1モデルずつ発表されました。

この50周年の企画がまた粋なんですよ。『もし、モナコが10年おきに新作を発表していたら。』という想定で、5つのモデルが作られました。

いま並べている画像がその5つですが、どれもオシャレ!もし、モナコが10年おきに新作を発表していたら、この時代はこんなコンセプトで作ったかもね!というのを、ブランド自ら楽しんでいます。

一例をあげると、左から2番目の赤いモデル。80年代、タグ・ホイヤーの時計を愛用していたアイルトン・セナ、そしてフェラーリチームをイメージしてのディープレッド。マックィーン主演の映画にもちなんで、発売発表は、フランスのル・マンで行われました。

なにか小粋というか、いちいちカッコつけてくる感じが、気持ちいいです。笑で、ここまでだと、50周年記念大いに盛り上がったし、素晴らしいイベントになったよね!で終わってしまうんですが、タグ・ホイヤーさん、さすがに上手い!

記念モデルが一通り揃った、イベントとして一番盛り上がるタイミング。しかも、どれも数量限定で即完売というキャッチーな話題。そして、5つの記念モデルを通して、あらためて伝えられたモナコの歴史。

ファンとしては盛り上がり絶頂ですよ。そのタイミングで、最新モデルが登場。しかも、限定ではなく、レギュラーラインナップとしての追加です。

ここで、冒頭でお伝えした、タグ・ホイヤー ヘリテージ部門ディレクター、カトリーヌさんの『モナコが基幹コレクションになる準備が整った。』という言葉に戻るわけですが。

モナコというモデルの歴史をしっかりと整理し、基礎作りをした上で、新しいモナコを発表します!しかも、レギュラーラインナップでね!

という意味だったんですね。

キャリバーホイヤー02にかける思い

さて、新作のモナコ キャリバーホイヤー02ですが、タグ・ホイヤーが開発した自社製の機械ホイヤー02が搭載されています。

ホイヤー02が製品として登場したのは、2017年に発売されたオータヴィアというモデルが最初。そして、今回のモナコが2つ目の搭載モデルとなります。

赤くカラーリングされた歯車は、コラムホイールというもの。ストップウォッチを動かす際、スイッチの役割を担っています。黒い自動巻きローターも、レーシングカーのタイヤのようで、カッコいいですね。

これまでモナコでは、キャリバー11かキャリバー12という機械が搭載されていました。現在のラインナップも、この2つはまだ使われています。

で、この2つ、リューズの位置が違うというだけで、基本構造は同じです。セリタという機械専門メーカーが作ったベースに、デュボア・デプラ社のクロノグラフモジュールを合わせた構造。その間をスイングピニオンで、、、

ざっくり簡単にいうと、自社製の機械ではなく、アッセンブリーしたものですね。セリタもデュボア・デプラも、時計の機械作りに非常に長けたメーカーです。タグ・ホイヤーは、その組み合わせを緻密に考え、調整したことで、時計として十分な性能のものに仕上げていました。

それを、今回の新作は、ベースから自社製造に変えてきたわけです。

まとめ

以上、本日はモナコ キャリバーホイヤー02の魅力について、お届けいたしました。別の記事にて、タグ・ホイヤーの歴史についてまとめたものもあります。そちらもぜひ合わせてご覧いただくと、より楽しんでいただけるかなと思います。

タグ・ホイヤーの歴史
https://watch-kaitori.com/tagheuer_history

再出発したモナコ、そして再出発した人も、してない人も。頑張れ。