ロレックス サブマリーナー の定価について、モデル別にまとめました(2020年1月値上がり後)。世界的なブランド人気の高まりから、特にスポーツモデルにおいて、実勢価格が高騰状態に。それに伴い、正規店での定価購入は、非常に競争率が激しいものになっております。
目次
ロレックス サブマリーナー定価|モデル別まとめ
早速ですが、ロレックス サブマリーナーシリーズ の現在の定価から見ていきましょう。
(2020年1月改定後)
ロレックスの国内定価は、市況に合わせて改定が行われます。直近では2019年10月と2020年1月に改定が行われ、どのモデルも値上がりしています。
サブマリーナー(SS)の定価
まずは、ステンレススチール製サブマリーナーの定価です。デイト付きは2010年に、ノンデイトは2012年にそれぞれ発売されたものが現行モデルとなります。(2020年4月時点)
サブマリーナーデイト Ref.116610LN(SSブラック)
定価(税込み):¥943,800
サブマリーナーデイト グリーン Ref.116610LV(SSグリーン)
定価(税込み):¥987,800
サブマリーナー Ref.114060(ノンデイト)
定価(税込み):¥832,700
サブマリーナー(コンビ)の定価
続いてコンビ素材を用いたサブマリーナーの定価です。コンビモデルは2009年に登場したモデルが現行品で、ブラックとブルーの2つのバリエーションが存在します。
サブマリーナーデイト Ref.116613LB(SS+YGブルー)
定価(税込み):¥1,487,200
サブマリーナーデイト Ref.116613LN(SS+YGブラック)
定価(税込み):¥1,487,200
サブマリーナー(ゴールド)の定価
続いて、18KGを使用したサブマリーナーの定価です。イエローゴールド製が2色、ホワイトゴールドが1色の、計3バリエーションがラインナップされています。
サブマリーナーデイト Ref.116618LB(イエローゴールド・ブルー)
定価(税込み):¥3,774,100
サブマリーナーデイト Ref.116618LN(イエローゴールド・ブラック)
定価(税込み):¥3,774,100
サブマリーナーデイト Ref.116619LB(ホワイトゴールド・ブルー)
定価(税込み):¥4,062,300
サブマリーナーの価格推移からみる定価購入の難度
続いて、サブマリーナーの実勢価格の推移を見ていきましょう。下記はステンレススチール製サブマリーナーデイトRef.116610LNの、2018年4月~2020年4月の実勢価格推移です。
ご覧の通り、過去2年で最も安かったタイミングでも100万円を超えています。2019年以降は、120万円を下回ることもほとんどないくらい値上がりしています。
対して税込み定価はというと、2020年1月の改定前が¥898,700。改定後は少し上がって¥943,800になりましたが、それでも実勢価格の方が25%近く高い状況にあります。
なぜこんなことが起こるのか。定価が安いなら定価で買えばいいじゃないか!と思われるかと思います。それはごもっともです。しかし、実はそれが難しいのです。正規店に行っても、そもそも売っていないのです。
実勢価格は時計店が個々に決めているものですが、定価を大きく上回る価格設定になっているということは、その価格でも十分に売れるということ。つまり高くても欲しい人がいるということを意味しています。
このことからも、いかに定価での購入が難しいかが、お分かりいただけるかと思います。
定価で買う方法|正規店購入ノウハウ
とはいえ、サブマリーナーが絶対に定価で買えないかというと、そんなこともなく。実際に購入出来ている方もいらっしゃいます。
本数こそ少ないものの、正規店には一定のタイミングで必ず入荷しているはずなので、サブマリーナーを定価で買うためにはなにかしらのコツがあるはずです。
ということで、以下サブマリーナーを定価で購入するためのコツをまとめました。
サブマリーナーを定価で買うコツ1、正規店マラソン
まず1つ目は、ロレックス正規店に通い詰めることです。いわゆる正規店マラソンというやつですね。サブマリーナーを買うために、毎日正規店に通う。一か所だけでなく、複数の正規店を牛乳配達のごとく毎日毎日通い続ける。
単純なルーティン作業ですが、これを毎日続けられる人はそもそも少ない(職場や家の近くにロレックス正規店がないと難しい)。なので、毎日続けられるというだけで、定価でのサブマリーナー購入成功はグッと近づきます。
「あいにく品切れ中でございます。」
被せ気味に繰り出される店員さんのこの一言に、最初のうちはめげるかもしれません。しかし、通い続けるうちに徐々に慣れ、気にならなくなってきます。サブマリーナーを求めながら、メンタルも鍛えられていきます。
サブマリーナーを定価で買うコツ2、信用を勝ち取ろう
サブマリーナー定価購入、2つ目のコツは店員さんの信用を勝ち取ることです。
ロレックス正規店側の立場に立ってイメージしてみると、品薄ながら時々入荷するサブマリーナーを、誰に売るべきか選べる状況にありますよね。つまり、ロレックスとしてのブランディングにそぐわない人には、売らないという選択も出来るわけです。
いくらマラソンを続けても、ここがクリアできないことには一向に買えないかもしれません。実際、サブマリーナーのような人気モデルの場合、入荷してもショーケースに並ぶことは稀です。多くの場合、検品前にお客が訪れ、ショーケースに並ぶ間もなく売れてしまいます。
この検品前の「裏にある在庫」を、いかに出してもらうか。正規店から見て、検品前の在庫を出してまでサブマリーナーをつけて欲しいのは、あなたなのか。ここが大事なポイントなんです。
では、そう思われるにはどうすればいいのか。これは『ロレックスが好き』『長く愛用する気がある』『購入資金がある』この3つをしっかりアピールすることです。
『購入資金がある』だけをアピールして横柄な態度をとってしまうのもNGですし、『ロレックスが好き』というアピールだけでも弱いです。
忘れてはいけないのは、必ずライバルがいるということ。あなた以外にも、正規店に通ってサブマリーナーを購入しようとしている人がいるのです。その中で、だれよりも信用されるよう、店員さんとのコミュニケーションをとっていきましょう。
サブマリーナーを定価で買うコツ3、購入制限のルールを知ろう
さて、先ほどのライバルがいるという話において、追記しておきたいことがあります。それが転売屋の存在です。サブマリーナーの定価購入を狙うライバルの中には、少なからず転売して儲けようという人が存在します。
ロレックスはこの存在に対する施策として、2019年11月より購入制限というルールを設けています。転売屋に限らず、同じ人に供給が集中しないようにするための施策ですが、サブマリーナーのみを狙う場合でも、このルールはしっかりと把握しておくことをおすすめします。
なぜかというと、正規店通いを続けていると必ずと言っていいほどこんなシーンに遭遇するからです。
「サブマリーナーをお探しですね。あいにくサブマリーナーは品切れ中ですが、こちらはいかがでしょうか?」
こんな感じで、お店の奥からエクスプローラー1やエクスプローラー2が出てくることがあります。この時、購入制限のルールを知らないと、じゃあ一旦これを買っておくか。となりそうですが、ちょっと待った!
サブマリーナーもエクスプローラー1も、購入制限の対象になっています。対象モデルのどれかを買った場合、別の対象モデルは1年間買えなくなるというルールがあるんです。つまり、この時なんとなくエクスプローラー1を買ってしまうと、サブマリーナーの定価購入は、1年間不可能になってしまうので、注意が必要です。
サブマリーナーはなぜ品薄なのか
サブマリーナーが定価で買えない理由は、正規店への入荷数の少なさと、それを求めるユーザーの多さにあります。ではなぜサブマリーナーの入荷数は少ないのでしょうか。答えは、サブマリーナーの機構と、ロレックスの品質管理にあります。
現行のサブマリーナーには、cal.3135(ノンデイトの場合はcal.3130)というムーブメントが搭載されています。これは、部品一つからすべてロレックスで自社製造されており、携われる職人さんの数も限られています。
そのため、ムーブメント専門メーカーから買い付けてアッセンブリのみを行う中堅ブランドよりも、一つ一つの作業に要する時間が長くなり、多くの個体を製造することが困難になっています。
また、ロレックスの現行モデルは、すべて組み上げた後にも精度チェックを行う『SUPERLATIVE CHRONOMETER』という自社規定を設けており、テスト工程が多いことも、市場への流通量が増えない原因になっています。
さらにサブマリーナーの場合、ここに300mもの防水性能に耐えるかどうか、潜水時計としてのテストが加わるため、製造されてから市場に出るまでに、長い時間を要しています。
まとめ
以上、ロレックス サブマリーナー の定価についてのレポートでした。憧れのサブマリーナー、いつかは手に入れたいですよね。
並行輸入店の実勢価格で購入するのもいいですが、やはりかなり高額になってしまいます。今すぐではなく『いつかはサブマリーナー』というくらいの心持ちであれば、正規店に通い詰めて定価で買うという選択も良いのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、その際は上記のコツをぜひ参考に。特に購入制限のルールはよく把握された上で、チャレンジしてみてください。