ロレックスやパテック・フィリップなど、5つのブランドが時計見本市バーゼルワールドを撤退することが明らかになりました。速報にて、お届けしていきます。
目次
- 衝撃!ロレックスとパテック・フィリップがバーゼルワールドから撤退!
- 撤退するのは主要5ブランド
- バーゼルワールドとブランドの間に生じた「意見の不一致」
- バーゼルワールドとSIHHで異なった判断
- どうなる!?バーゼルワールド!!
衝撃!ロレックスとパテック・フィリップがバーゼルワールドから撤退!
新型コロナウイルスの影響により、緊急事態宣言が出されたスイス。それに伴い、腕時計の2大見本市の1つ、バーゼルワールドは2020年4月末に開催予定だった内容を、2021年1月に延期すると発表していました。
と、このニュースが流れたのが、つい一ヶ月前のお話。そこに追加発表されたのが、ロレックスとチューダー、パテック・フィリップの新作発表延期。これが約1週間前の出来事ですね。
そして、さらに上乗せされての今回のニュース。ロレックス、パテック・フィリップ他、主要5ブランドが、バーゼルワールドを撤退するというもの。非常にショッキングな内容になっております。
撤退するのは主要5ブランド
今回、バーゼルワールドの撤退を発表したのは、こちらの5ブランド。
- パテック・フィリップ
- ロレックス
- ショパール
- シャネル
- チューダー
いずれも、人気のブランド。毎年会場を盛り上げる主要ブランドです。
バーゼルワールドとブランドの間に生じた「意見の不一致」
上記5ブランド、バーゼルでの新作発表に代わって、2021年4月に開催されるウォッチ&ワンダーズ2021への出展を予定しているとのことです。旧SIHH(ジュネーブサロン)、バーゼルと双璧をなすイベントですね。なので、見方によっては、ライバルチームに移籍したような感覚なんだろうと思います。
なぜこのようなことが起きてしまったのか。
ロレックスなどが撤退を発表した理由は、大会運営とブランドとの意見の不一致があったとされています。実際にどんなやり取りがあったのかは、現在まだ公表されていませんが、今回「延期」という判断をしたことも不満の材料になっているものと思います。(海外のブログでは、ロレックスCEOが、延期という決定に激怒したとも。)
開催組織、開催都市が異なることから、もともと時期をずらして行っていたSIHHとバーゼルワールド。参加者や出展者の参加効率を高めるため、2020年より向こう5年間は同時期開催する予定でした。
バーゼルワールドとSIHHで異なった判断
今回新型コロナの影響で、早速出鼻をくじかれてしまうという結果になってしまったわけですが、そこでの両イベントの判断の違いが、今回の事件につながったのではないか、と思うわけです。
ここからは予想になりますので、そういう見方もあるね!くらいで見ていただければと思います。
まずウォッチ&ワンダーズ(旧SIHH)の判断は中止。2020年は取りやめて、次回は2021年4月の開催ですよというもの。片や、バーゼルワールドはというと、中止ではなく延期という判断。2020年4月末開催予定だったものを、2021年1月に延期しますと。
この両者の判断に対し、ブランド側はどう思ったのか。おそらく、中止でいいよ!と思ったのではないでしょうか。その理由は、いくつか思い浮かびますが、大きいものでいうと、イベント開催のタイミング。これがブランド側に大きな負担をかけることになり、結果、意見の不一致が生まれてしまったのではないかと思うわけです。
要するに、1月というタイミングに合わせて、新作を展示してくれというバーゼル側の要望が辛かったのではないか。そこに合わせて製造を進めるとなると、今の状況にあっても無理やりにでも工場を動かさなくてはならない状況なのではないか。
2021年1月にバーゼルワールド2020年の延期分を開催するので、おそらくその次は2021年4月。バーゼルワールド2021を予定通りやるとなると、バーゼルからの要望はおそらくこう。
「2021年1月の開催で新作の展示を。2021年4月には次の新作の展示を。」
もしこの要望が来ていたとしたら、、、今回の撤退にも納得できます。
ロレックスもパテック・フィリップも、直近工場閉鎖などの措置を取っていたため、おいおい!そりゃいくらなんでも無理だろ!そう思うことでしょう。
その点、ウォッチ&ワンダーズ(旧SIHH)の判断は中止ですから、それであれば、急がず状況に合わせて製造プランを立て直すことが可能になります。5ブランドとも、毎年の新作が多いブランドなので、急な予定変更を嫌うというのも分かる気がします。
どうなる!?バーゼルワールド!!
さて、心配なのは今後のバーゼルワールドですね。現状まだLVMHグループの3ブランド(ウブロ、ゼニス、タグ・ホイヤー)は、特に何の発表もありませんが、同グループのブルガリは既にバーゼル撤退を表明しています。この流れで行くと、今後も撤退を表明するブランドが増えてきそうですね。
ロレックスやパテック・フィリップの撤退を受け、バーゼルワールドがどう動くのか。今後のニュースにも目を光らせておこうと思います。