ロレックス【サンダーバード】は、両方向に回転するベゼルを備えるデイトジャストの派生モデルです。第5世代のコンビモデルRef.16264とRef.16263の買取価格を調査しました。2017年春の買取価格は昨年と比較してどうなっているのでしょうか。
目次
- ロレックス サンダーバード の最終モデル
- サンダーバード Ref.16264と16263 買取価格 2017年春実績
- まとめ
ロレックス サンダーバード の最終モデル
ロレックス・サンダーバードの登場は1950年代後半。アメリカ空軍のアクロバットチーム『サンダーバーズ』が名前の由来になっています。
通常回転しないベゼルを備えるデイトジャストですが、サンダーバードと後継のターノグラフだけは、両方向に回転するベゼルを使用しています。ケースもムーブメントもデイトジャストですが、その見た目は立派なスポーツモデル。ベゼルが異なるだけでここまで印象が変わるものなのかと驚かされます。
Ref.16264と16263は、1988年に登場した第5世代モデル。このモデルを最後に、サンダーバードが生産終了となり、ターノグラフにモデルチェンジされることとなります。
ロレックス サンダーバード Ref.16264および16263 の基本スペック
製造年:1988年〜2004年
ムーブメント:cal.3135
防水性能:100m
風防素材:サファイアクリスタル
ケース素材:ステンレススチール+18KG
ケース径:36mm
ベゼル素材のみ18Kホワイトゴールドを使用したモデルがRef.16264(写真右)。ベゼルとブレスの中コマに18Kイエローゴールドを使用したモデルがRef.16263です(写真左)。
サンダーバード Ref.16264と16263 買取価格 2017春実績
Ref.16264と16263 の買取価格を調査しました(2017年1月〜4月)。
データソース:買取店実績および業者オークション
サンダーバード Ref.16264と16263 買取価格
買取価格 実績値
Ref.16264 ¥216,000 〜 ¥317,000
Ref.16263 ¥270,000 〜 ¥373,500
上記の価格は2017年3月と4月の買取実績値です。未使用品やそれに近い状態であれば、それぞれ38万円前後までが狙える範囲となります。昨年2016年よりも約10%ほど上昇傾向です。
また、ダイヤモンドインデックス(Refナンバー末尾にG)の個体は、上記にプラス1万円〜3万円が買取相場となります。
→ ロレックス サンダーバード 16264 買取価格 2016年9月
→ ロレックス サンダーバード 16263 買取価格 2016年9月
サンダーバードは、モデルそのものが生産終了となってしまっているので、今後はヴィンテージロレックスの仲間入りをしていく流れになります。トリチウム夜光のもの(1999年以前製造品)は、もしかしたら価値を高めてプレミアム価格になるかもしれません。きちんと定期メンテナンスを行って、大切に使用しましょう。
まとめ
ロレックス サンダーバード Ref.16264と16263 の買取価格は、昨年比で上昇傾向です。ただし、状態が価格を決めるモデルであるため、相場を鵜呑みにせず、実際に見せて査定してもらうことをおすすめします。
現在は円相場の影響も受けての買取価格上昇ですが、円相場に動きがないと仮定すれば、今後も引き続き上昇していくことになりそうです。
特に価格に関わるマイナーチェンジはありませんが、夜光がトリチウムかルミノバかというところが、一つの価格差を生む基準になります。トリチウム品は、希少価値として値を上げていきますが、オリジナルの保存状態が問われます。オーバーホールの際は、塗り替えられてしまうこともあるため、特に注意しましょう。