2015.08.11

ロレックス買取|高額査定が出る店をビジネスモデルで見抜く

更新
ロレックス高価買い取りノウハウ

ロレックスを高価で買い取ってもらうにはいくつかの秘訣があります。
保存状態はもちろん、査定に出す際に綺麗にしておくなど、細かいところで金額アップを図ることも十分可能です。

しかし、高額査定というのは、裏を返すと、買取側がお金を出せるかどうかという、売り主側ではコントロールできない要因に裏付けされて為されるものです。

こちらの努力にかかわらず、収益性の高いビジネスモデルを組めているところの方が、総じて買取価格は高くなります。

時計の状態を少しキレイに見せるといった努力も重要ですが、まずは買取資金を出せる商売構造を作っている会社かどうかを見ていきましょう。今回の記事はそのチェックポイントをまとめました。

細かい買取金額アップの方法は、 <ロレックス 高価買取 5つのコツ>をチェック!

目次

  • ロレックス買取ビジネスの計算式
  • ロレックス買取ビジネスの経費要素の詳細
    • 店舗コスト
    • 人件費
    • 販促費
    • メンテナンス費
  • 高価買取が期待できるお店の特徴
    • ユーザー体験を重視した高付加価値の提供
    • 販売先の確保に裏付けられた回転率
    • これまでの経営努力で実現した販売コストの削減
  • ビジネスモデル以外の重要な査定要素
  • ロレックス買取会社の信用度をチェック
  • 具体的に高額査定が期待できるロレックス買取業者は?
  • 地方在住の方がロレックスを高額で売るには?
  • まとめ

ロレックス買取ビジネスの計算式

ロレックスに限らず、買取ビジネスは非常にシンプルなビジネスモデルです。
つまり、「安く仕入れて、高く売る」を地で行く商売ということです。
収益計算式はシンプルに下記のようになります。

利益 = 販売価格 - 仕入れ額 - 販売コスト

面白いことに、買取ビジネスはこの「販売コスト」をどう組み上げるかで、収益性から業態そのものまで、大きく変わっていきます。次の項で詳しく見ていきましょう。

ロレックス買取ビジネスの経費要素の詳細

ロレックスを高額で売るには、買取店が抱える「コスト」を評価すると、当たりを引きやすくなります。

この項ではロレックス買取店が抱える販売コストの詳細を見ていきます。
細かくすると際限ないのでやや大まかな分類なのはご了承くださいませ。

店舗コスト

一つ目は「店舗を持っているかどうか」です。

店舗をたくさん持っていることは安心感にもつながりますが、その分、毎月多額の経費が掛かるということです。経費が掛かるということは、相応の収益を確保しなければなりません。

しかし、ロレックスは買取の方は言うまでもなく、販売面においても価格が落ち着いている商材です。ということは、販売価格に載せるという工夫がしづらく、仕入れサイドにコストを寄せることとなります。

つまり、「店舗が多すぎると、比較的安めの査定金額が出てくる可能性が高い」ということとなります。

ただ、店舗数が多くても、狭い店舗だから大丈夫というやり方を取っているところもありますので絶対的な条件ではありません。

ロレックスの購入・売却を検討する際に、ほぼ確実に候補に挙がる渋谷の宝石広場さんやかめ吉さん、ジャックロードさんが、大幅に店舗を増やしていかないのは店舗コストを抑えるためでしょう。詳細は後述しますね。

人件費

お店を運営するには当然ながらスタッフさんも必要となります。

店舗の広さに対して、適切な人数で運営しているかを観察してみて下さい。
当然ながら、理由もなく大人数をかけていると見受けられたお店では、高額査定は期待できません。

余談です。ここも面白い所ですが、宝石広場さんは店舗の広さに対してスタッフさんがやや多いと思います。

これは日本屈指の繁華街にあるため、来店者が非常に多いこと、そして、来店者に最高の接客体験を提供するために、十分な人数を用意することを採用しているのだと思います。

お客様を待たせるくらいなら、人員コストが少し無駄になる方がマシ、という考え方ですね。結果、満足度が上がり「回転率」の改善につながります。

販促費

新規顧客の獲得およびブランディングに使うコストを想定しています。

東京を例にすると、山手線沿線からちょっと外れたようなお店だと、お客様にわざわざ足を運んでもらうために広告やキャンペーンが必要です。

そこにお金をかけると、買取金額に還元できなくなることになります。
キャンペーンの場合は売却側から見るとお得な可能性はありますが、「釣り」の場合もあります。

つまり、キャンペーンが適用されるには非常に限定的な条件が必要で、それをお店で後出しされる、とかですね。
余程あくどい事はないと思いますが、

  • キャンペーンを打つのは他社に対する攻撃(余裕があるからその分で他社を削る)
  • そうでもしないとお客が来ない

のいずれかのケースが該当します。

つまり、ロレックスを売る側の判断としては、元々儲かっていそうなお店を選ぶ方が高額査定につながりやすい、ということです。

メンテナンス費

ロレックスはメンテナンスが前提の商品です。
正規店でもオーバーホールを間口広く受けていますし、各販売店もそれぞれ修理を受け付けています。

この修理ですが、買取店(多くは並行輸入店)の場合、自社で内製か、外注しているか、分かれます。どんなビジネスであれ、内製の方が安く高品質です。外注していて安いところは、大体クオリティが犠牲になっています。
もちろん全てではありません。

高額査定につながるポイントとして、単純に内製だから安いというのはもちろんですが、このクオリティ高く、というのも重要です。

というのは、きちんと復活したロレックスであれば、その後の販売が楽だからです。ということは、販売にかかるコストが安く済むので、買取価格への還元していける体制になっているということになります。

高価買取が期待できるお店の特徴

それでは上の考察を元に、高額査定が期待できるロレックス買取店の条件を考えていきましょう。

シンプルに、ビジネス的に利益が確保できる条件はこれです。

  1. 利幅が大きい
  2. 回転率がいい

これをロレックス買取ビジネス用に解釈しますと、

  1. 品揃えが充実していて、一つ一つの利幅が大きい
  2. 売却先が確保されているため回転率がいい
  3. 何らかの要因で、すでに販促費が少なく済んでいる

ということになります。

ユーザー体験を重視した高付加価値の提供

筆者が良く行くので何度も出ていただいて恐縮ですが、1の代表例は渋谷の宝石広場さんです。
当方の分析ではこちらのお店は要因2・3にも該当します。

あちらの接客はとにかく気持ちのいいものがあります。スタッフ教育がかなりしっかりしているのでしょう。
また、品数も多いのでスタッフさんも多くの現品に触れられることから、知識もしっかりしており安心して話を聞くことができます。

「ユーザー体験」が素晴らしいものだと多少の価格差は気にならないものです。結果、多少高くともこのお店で買おうということになります。しっかり利幅を取って売っていけるので買取価格への還元もできます。

販売先の確保に裏付けられた回転率

一方の2。回転率重視のビジネスモデルですね。
これを実現するためには買い取ったロレックスの売却先が確保されている必要があります。
逆にいうと、売却先が確保されているなら、利益率を下げてでも数をこなした方がもうかります。

買取ビジネス風に置き換えると、
「買取価格を高くしても、本数を買い取ることができれば利益が増える」
ということです。

これまでの経営努力で実現した販売コストの削減

続いて3の「販促コストが少なくて済む状況を作れている」です。

売却先の確保とやや関連するのですが、一概に同じとも言えないので分けました。
ここで特に注目したいのは「高額査定に有利な回転率を強化する要因」になるものです。

例えば、すでに有名であったり、チラシを撒く必要などないほど人が多い繁華街にあること、もしくは、独自の販売手法を確立していることが主に該当します。

それ以外にも、一人で多人数に素敵な接客ができるスーパースタッフがいる等、現場で作用する要因もあります。ただ、ビジネス的(構造的)には安定感をやや欠くので、回転率に貢献するような売却方法を確立しているところが、ロレックスの売り手としては望ましい所になると思います。

ビジネスモデル以外の重要な査定要素

ビジネスモデル以外で高額査定が期待できる要因としては、ロレックス市場の状況(買取品へのニーズ)とキャンペーンが該当します。前者は主にアンティークロレックスに言えることですね。アンティークの場合は単純に多くの会社に査定をしてもらうのがいいと思います。

キャンペーンはその時その時各社の思惑で実施されますが、ロレックスを売る側としてはチャンスです。キャンペーンを実施しているところには、一旦買取金額を査定してもらうのがいいでしょう。

よく言われるものに「お店ごとにニーズが違う」というのがありますが、そんな宝探しをしている方が、正直、時間の無駄です。最低買取価格と最高買取金額を比較したら、それは倍になってもおかしくありません。

しかし現行品であればそこまで変わりません。なぜなら、販売価格がそうも変わらないからです。現行品の価格が倍違う、というのは見たことがないと思います。(安定感がロレックスと強みというのはお分かりいただけるでしょう)

ロレックスを買い取ってもらうという一連のイベントの中には「あなたの時給」も入ってきます。買取に至るまでに、あなた自身に見えないコストが発生している点は、意外と意識されないながら、重要なポイントとなります。

ロレックス買取会社の信用度をチェック

高価査定が期待できるロレックス買取店の特徴を見てまいりました。

こうなるとある程度絞り込みもできそうですが、注意点として、信用できる会社かどうかを最後にみて下さい。

まぁ、これを言っては元も子もないのですが、それなりに長くやっているところであれば基本的にはクリアしていると思います。10年以上やっているところであれば特に問題ないと思います。

金融の世界では「信頼を作って、たくさん取れるようになったタイミングでドロン」とかあります。それが大体3~5年くらいでしょうか。お気を付けくださいませ。

また、買取金額とは別の視点ですが、長くやっているところは接客面で質が高い所が多いです。せっかく大切なロレックスを売るのですから、気持ちよく最後の思い出作りをしたいですよね。

具体的に高額査定が期待できるロレックス買取業者は?

これまでの考察してきた条件を満たしているところをいくつかピックアップしてみました。
まずは、あまり知られていないこちらの会社様。

◎ ハッピープライス

買取中心の会社で販売店を持っていないため(※下記注)消費者層の中では知名度は低いですが、10年以上の実績があります。

高額査定の理由では回転率強化で差別化した経営を行っている会社です。
店舗を極力持たないことで不要な経費を抑え、独自の販売ルートを確立しています。

具体的には全世界向けのオークションを主催しているのですが、自社開催のため余計な外注コストもありません。
仕入れさえできれば売れる状況が確立されていると言えるでしょう。

粗利はマーケティングコストとして買取金額に還元しており、平均的な買取金額が高い会社様です。

(※)一応店舗もあって、そこでは販売も行っていますが、買取カウンターの横におまけで付いているような感じです。

販売店としての運営ではないので上記のように書きました。しかし、唯一の店舗が青山というのも経営の安定感を感じさせますね。

◎ 宝石広場

◎ クォーク

ロレックスを買う際にこちらを検討された方も多いのではないでしょうか?
ロレックス買取市場においても「横綱」とも言える存在です。

評価の最大のポイントは日本有数の繁華街にあること。
店舗型ビジネスにおいて、場所ほど重要な要素はありません。

宝石広場さんは都内2店舗と堅実です。
しかし抑えている場所が渋谷・新宿ですので、いくらでも人は来るでしょう。

クォークさんは香港も含めて20158月現在全国13店舗。
都内および地方の主要都市を狙って積極的に拡大中です。見ていると場所の選定は流石というしかありません。

◎ ジャックロード

◎ かめ吉

ロレックスを買おうとした際に中野に行った方いますか?
僕は、行きました(笑)。目的はもちろんこちらの店舗様です。

中野は元々人も多いですが、下町的なところですので、渋谷・新宿・銀座といった場所と比較してロレックスの購入層が日常的にいく場所ではありません。

しかし、ロレックスの購入者に対しては上記2社の実績により、強いブランディングができていると思います。
販売サイドにブランディングができているということは、販売コストが低くて済むということですね。

長い実績によりここを解消している中野の2店舗も高額査定が期待できます。

地方在住の方がロレックスを高額で売るには?

さて、これまでの話だと、そもそもロレックスユーザーが多い都心の方が有利という図はありますね。地方の方はどうすればいいのか?

まずはお住いに近い主要都市で運営されている全国区のお店に行ってみましょう。というと、クォークさんになっちゃうのですが(笑)

他にも検討したいという場合には「宅配買取」を利用してみましょう。
一括査定はこちらの記事で書いたように <ロレックス買取、一括査定の注意点> 、中間マージンが出てしまいますので当記事で紹介したところから選んで試してもらうのがいいと思います。

特にハッピープライスさんは店舗コストが少ないので、高額査定が期待できると思います。

まとめ

ロレックスの高価査定のために、自身で出来る努力は多数あります。
しかし、買取金額はビジネスモデルに大きく依存します。
ロレックスは安定性が高いので販売価格で差を付けづらいからです。
そうなると、収益性の高いビジネスモデルを組んでいる会社の方が、高額査定を期待できる確率が高まります。
すでにスタイルを確立して10年以上実績のある会社を中心に、売却先を選ぶことが自身で出来る最大の工夫ではないでしょうか。
当記事をご参考にしていただければ幸いです。