2018.02.13

査定に響く?オメガで気をつけたい故障・不具合とは

機械式時計のオメガで気をつけたい不具合や故障の一例や、売却時への影響を紹介します。

具体的な対処法についてはこちらの記事に詳細を記載しています。
参考記事→壊れたオメガの対処法まとめ|修理から売却まで

目次

  • 定期的なメンテナンスのススメ
  • オメガで気をつけたい不具合や故障例
  • 故障したオメガの売却価格への影響
  • まとめ

定期的なメンテナンスのススメ

高級時計ブランド・オメガの多くのモデルには、機械式ムーブメントが採用されています。短くて1日、長くて3〜4日間手動で巻いたり動かさない場合、機械式時計はその動きを止めてしまいます。

他にもクオーツタイプと異なり、秒針が細かくなめらかに動いたり、耳を時計に近づけたときに「チチチチ…」と音がするのが機械式のムーブメントの特徴です。

また、購入後のメンテナンス、いわゆる「オーバーホール」が必要なのも機械式時計の宿命となります。オメガの公式サイトでは4〜5年でのオーバーホールを推奨していますね。

もっともオメガはコーアクシャル機構といった耐久性に優れたムーブメントを搭載しているモデルも多くあります。その場合、オーバーホールまでの期間は通常の倍=10年に一度の頻度でも良いとも言われています。

オーバーホールが必要な理由

そもそも機械式時計にオーバーホールが必要な理由は、主に以下の点があげられます。

  • ブレス・ケースの汚れを除去・研磨によって外観をキレイに保つため
  • 新たに注油することでムーブメントの動きをスムーズにするため
  • ケース内部の故障・破損のチェックするため
  • 防水性や精度といった機能性を維持するため
  • 消耗パーツの交換によって、大きな破損事故を回避するため

壊れたり不具合がなくとも、4〜5年(場合によっては10年)に一度はオーバーホールを行いましょう。

またクオーツ時計でも、電池交換によっても不具合が解消されない場合はオーバーホールを行うのが良いでしょう。

オメガで気をつけたい不具合や故障例

シーマスターやスピードマスターといったオメガのモデルに関わりの深い不具合や故障は、主に以下のような症状が考えられます。

風防のキズや割れ

無重力空間でも使用できるというその来歴ゆえに、オメガの中でもスピードマスター プロフェッショナルは強化プラスチック風防を採用しています。

宇宙空間で割れて飛散したときの危険性がガラスよりも低い点や、加工しやすい点が強化プラスチックのメリットである一方、その分キズが付きやすいというのが強化プラスチック風防のデメリットです。

もし傷がついても自分で磨いたり、修理店でも安く対応してもらえるのがせめてもの救いといえます。

サファイアクリスタル風防の場合はキズには強いものの、深い傷や破損の場合は磨き直しは難しく、交換での対応となります。

ねじ込み式リューズが閉まらない

オメガではシーマスターのようなダイバーズウォッチに多く見られる機能が「ねじ込み式リューズ」。ネジ山が噛み合わなくなったりゴミがなかで挟まっている、パーツが破損していることが不具合の原因となります。

本来は防水性能を高めるための機能も、しっかりと閉まらない状態で使用するとあっという間に中心部への浸水を許すことに。違和感を感じたらすぐに修理店に見てもらいたいですね。

プッシャーの欠損・紛失

リューズガードの無いモデルや、第5世代以前のスピードマスター プロフェッショナルで多く発生していた故障がプッシャーの欠損や紛失です。

ムーブメントだけでなくプッシャーも衝撃に強い構造ではないため、ぶつけたり落としたりしないよう細心の注意を払いましょう。

回転ベゼルが回らない、逆回転防止が機能しない

こちらもシーマスターに多く見られる回転ベゼルについて。逆回転防止ベゼルであっても両方向の回転ができてしまったり、そもそも回転しなるといった不具合が見られます。

ケースに付属しているバネやツメが劣化していたりホコリが詰まってしまうと上記のような症状が出てしまいます。

時間が遅れる・早い

ムーブメント内の潤滑油が劣化したり乾いてしまうと時計に遅れが生じたり、ヒゲゼンマイの異常によって時計が早く進んでしまうことがあります。

時計としての本来の性能が発揮されないのは死活問題ですが、これも定期的なオーバーホールで回避が可能です。

クロノグラフ針の位置がずれる

スピードマスターをはじめとしたクロノグラフモデルで、リセットしてもゼロ位置に戻らない場合、ハカマと呼ばれる筒状のパーツが緩んでいることが考えられます。

故障したオメガの売却価格への影響

さて、これまでオメガのような機械式時計に関わる不具合の一例を見てきました。故障している場合の選択肢として、修理以外には売れるかどうかも気になるところ。結論から言うと、故障品でも売却自体は可能となります。

売却価格の減少は避けられないものの、不具合の程度によっては買取店が自社で修理・オーバーホールすることもできます。そのため、価格としては「モデルの買取価格 - 修理代 = 故障品の査定額」となります。

まとめ

機械式時計は使わずに家で保管しておいても、オイルなど今よりも状態は悪化してしまいます。修理に出しても使わないのであれば、一度査定に出してみることをオススメします。

具体的な対処法についてはこちらの記事に詳細を記載していますが、売却用にオーバーホールや修理は行なわずに査定に出しても問題ございません。
参考記事→壊れたオメガの対処法まとめ|修理から売却まで