2018.04.04

高級時計ブランド「オメガ」への買い替えで見るべきポイントとは?

更新

高級時計の中でも好感度No.1のオメガ。(スイス時計協会調べ・「OMEGA by AERA」より)

そんなオメガへの買い替えを検討する際には、予算だけではなくデザインや機能にも注目することで「高級時計初心者」とは一線を画するステージへと上がることができます。

今回はオメガへの買い替え時に見るべきポイントについて解説します。

目次

腕時計を選ぶ決め手とは

時計雑誌「パワーウォッチ」によると、腕時計を選ぶ決め手としては次の点を重視するとのことでした。

  • デザイン:85%
  • 価格:75%
  • ブランド:70%
  • 機能:30%
  • 人気・ステイタス:10%
  • その他:2%
    (「パワーウォッチ」2018年3月号より)

これが買い替えにおいても基本的に同じですので、これらのポイントに絞ってオメガへの買い替え方法を見ていきます。

決め手1:デザイン

時計のデザインには、フォーマルな服装・場所にふさわしい「ドレスウォッチ」と、カジュアル寄り・スポーツ向きの「スポーツウォッチ」の2種類に分けられます。

オメガも大きく4つのシリーズ(コレクション)を展開しており、それぞれのシリーズ名だけでもざっくりとした分類が可能となります。

  • ドレスウォッチ:コンステレーション、デ・ヴィル(デビル)
  • スポーツウォッチ:スピードマスター、シーマスター

ただし白黒はっきりとした分類ではなく、「どちらかと言えばスポーツ寄り」であったり「フォーマル・スポーツ兼用」とも言えるようなシリーズ(シーマスター アクアテラ等)もあります。

決め手2:価格(予算)

上記でも登場した「パワーウォッチ」のアンケートによると、腕時計にかける予算として、約75%もの人が10〜70万円と回答しています。

  • 10万円以上〜30万円以下:19%
  • 30万円以上〜50万円未満:25%
  • 50万円以上〜70万円未満:30%
    (「パワーウォッチ」2018年3月号より)

 

一部のプレミアモデルを除き、新品・中古ともに多くのモデルが、上記の価格帯での販売価格となっているのがオメガの特徴といえます。

スピードマスターやシーマスターの中でも、それぞれ価格帯が分かれたシリーズ展開もなされています。そのため欲しいデザイン・シリーズの中でも予算に合ったオメガを選ぶということも可能です。

スピードマスターの場合は、廉価版の生産終了モデルも多く流通していることから、ざっくり以下のシリーズに分けられます。

  • 高価格帯:スピードマスター ムーンフェイズをはじめとしたマスタークロノメーター付きの現行モデル
  • 中価格帯:スピードマスター プロフェッショナル(現行・先代)、レーシング等の現行モデル
  • 低価格帯:スピードマスター オートマチック、デイト、デイデイトの生産終了モデル

シーマスターでは、防水性能と価格帯が連動して分かれている場合が多く見られます。

  • 高価格帯:シーマスター プロプロフ(1200m防水)、プラネットオーシャン(600m防水)の現行モデル
  • 中価格帯:シーマスター ダイバー300M(300m防水)、アクアテラ(150m防水)の現行モデル
  • 低価格帯:シーマスター120M(120m防水)、ダイバー300M、アクアテラの生産終了モデル

決め手3:ブランド

これまで高級実用時計の代名詞であったロレックスですが、近年は異常とも言える急激な価格高騰が気になるところ。その結果、簡単には手を出しにくい雲上ブランドへと変わりつつあります。

この点、多くの人の予算とマッチしているブランドとして注目度が増しているブランドがオメガとなります。

また、ロレックス等よりも「ギラつき」や「やり過ぎ」といった印象を与えにくく、高級実用時計の中でも好感度No.1のブランドでもあります。(スイス時計協会調べ・「OMEGA by AERA」より)

オリンピックや007等の映画とのコラボもあり、一般的にオメガは、高級時計としての知名度がかなり高いブランドといえますね。

「高級時計入門」と見られることもありますが、近年リリースしているモデルは全てハイクラスへと切り替えていることから、今後は「入門」イメージは薄れていくでしょう。

決め手4:機能

機械式時計の機能としては、文字盤の中にストップウォッチ機能の「クロノグラフ」をはじめ、次のような項目が挙げられます。

  • クロノグラフ
  • 防水性
  • 裏スケルトン
  • 耐磁性(マスタークロノメーター等)
  • 耐久性(コーアクシャル機構等)
  • ダイバー向け機能(ヘリウムエスケープバルブ、逆回転防止ベゼルなど)
  • タキメーター
  • 自動巻きor手巻き
  • 強化サファイアクリスタル風防or強化プラスチック風防
  • デイト、デイデイト、ムーンフェイズ

その他ブレスの種類や文字盤カラー、ケース素材といった点も時計選びの要素となります。

スポーツウォッチのスピードマスターやシーマスターは多機能モデルが多く、ドレスウォッチのコンステレーションやデ・ヴィル、シーマスター アクアテラはシンプルゆえ追加機能は少ない傾向にあります。

買い替えならではの検討事項

買い替えの場合、お持ちの時計を売ることで次の時計の資金源とすることができます。数万円で購入した時計の場合は高値での売却は難しいですが、ブランド品の時計であれば意外な値段が付くことも。

機械式時計は見た目に問題がなくても、購入後はオーバーホールといった定期的なメンテナンスが必要となります。

2本目、3本目の時計を買って以降、昔の時計は押し入れの中に…となると、内部でサビや劣化が進み故障して売値がつかなくなることも考えられます。

そのため買い替え後の使用が無い場合には、下取りとして売りに出す方が維持費削減&新モデル購入資金源となる点オススメといえます。

まとめ

これまで高級時計は「オメガ=入門」「ロレックス=定番」といった印象が強くありました。

しかし近年ではロレックスの価格高騰やオメガの高級路線化により、オメガも入門から定番へのブランドシフトが今後進んでいくものと予想されます。

2本目のオメガはもちろん、今使用している別ブランドの時計からオメガへと切り替える場合には、デザイン・価格・機能といった点から、ぜひとも最適なオメガを見つけてみてくださいね。