正面から見ると全く同じなデザインのスピードマスター プロフェッショナルの現行モデル(311.30.42.30.01.005,311.30.42.30.01.006)と先代モデル(3570.50)。
オメガのフラッグシップモデルともいえる「ムーンウォッチ」が欲しいものの、どちらを選ぼうか判断が難しいところ。
そこで今回は、スピードマスター プロフェッショナルの現行モデルと先代モデルを徹底比較します!
目次
- スピードマスター プロフェッショナルとは
- 先代モデルと現行モデルの比較
- まとめ:時計だけでOKなら先代・資産価値なら現行
スピードマスター プロフェッショナルとは
1957年、オメガ スピードマスターは当初レース用の時計として発売されました。その後1962年に宇宙へ、そして1969年に月へ人類が到達した際に着用された最初の時計、それがスピードマスターになります。
「スピードマスター プロフェッショナル」は、「NASA公式装備品として1967年の月面着陸に立ち会った」という伝説的なエピソードがとても有名ですね。そのため別名「ムーンウォッチ」とも呼ばれています。
スピードマスターは全てこの「プロフェッショナル」のデザインを基軸として展開しているほど、オメガのフラッグシップシリーズとして君臨し続けています。
先代モデルと現行モデルの比較
スペック的にはほとんど同じといえますが、新旧モデルでは細かな点で仕様が変更されています。また、今回の現行モデルから、メインモデルは2種類に分裂したのも特徴のひとつとなります。
先代(第6世代)3570.50の基本スペック
- 製造年:1996年〜2014年(生産終了モデル)
- ムーブメント:手巻き / cal.1861
- 防水性能:50m
- 風防素材:強化プラスチック風防
- ケース素材:ステンレススチール
- ベルト素材:ステンレススチール
- ケース直径:42mm
- ダイヤルの色:ブラック
- 機能:クロノグラフ、スモールセコンド、タキメーターベゼル
ムーブメントは現行モデルと同じcal.1861を搭載しています。1996年〜1997年の期間のみ、少数ながらcal.861が搭載されているモデルがあるとの情報もあります。
販売価格は新品¥481,400〜¥588,000、中古¥199,800〜¥388,800となっていました(2018年4月)。20年弱もの製造期間のため、ユーズドの流通数は非常に豊富となっています。
現行モデル311.30.42.30.01.005の基本スペック
- 製造年:2014年〜現在
- ムーブメント:手巻き / cal.1861
- 防水性能:50m
- 風防素材:強化プラスチック風防
- ケース素材:ステンレススチール
- ベルト素材:ステンレススチール
- ケース直径:42mm
- ダイヤルの色:ブラック
- 機能:クロノグラフ、スモールセコンド、タキメーターベゼル
現行モデルは月面着陸45周年記念モデルのため、付属品として豪華な記念ボックスやルーペ、記念メダルなどが付属します。
販売価格は新品¥372,630〜¥575,424、中古¥325,290〜¥430,920となっていました(2018年4月)。
現行モデル311.30.42.30.01.006の基本スペック
- 製造年:2014年〜現在
- ムーブメント:手巻き / cal.1861
- 防水性能:50m
- 風防素材:強化サファイアクリスタル風防
- ケース素材:ステンレススチール
- ベルト素材:ステンレススチール
- ケース直径:42mm
- ダイヤルの色:ブラック
- 機能:クロノグラフ、スモールセコンド、タキメーターベゼル、シースルーバック
こちらは強化サファイアクリスタル風防、裏スケルトンタイプになります。その他は上記311.30.42.30.01.005 と同スペック・同附属品です。
販売価格は新品¥453,000〜¥567,100、中古¥378,000〜¥416,800となっていました(2018年4月)。
スピードマスター新旧比較表
現行・先代モデルは3種類ありますが、新旧モデル違いは、ブレスレットのコマが先代がピン留め式に対し、現行は耐久性が向上したネジ留め式である点のみとなります。
現行モデル間では、風防が強化プラスチックか強化サファイアクリスタル&裏スケルトンかが異なる点です。
Ref. | 3570.50 | 311.30.42.30.01.005 | 311.30.42.30.01.006 |
風防 | 強化プラスチック※ | 強化プラスチック | 強化サファイアクリスタル |
裏スケ | 無し※ | 無し | あり |
コマ留め | ピン留め | ネジ留め | ネジ留め |
付属品 | 無し | 豪華ボックス・付属品付き | 豪華ボックス・付属品付き |
新品販売価格 | ¥481,400〜¥588,000 | ¥372,630〜¥575,424 | ¥453,000〜¥567,100 |
中古販売価格 | ¥199,800〜¥388,800 | ¥325,290〜¥430,920 | ¥378,000〜¥416,800 |
(スマホの場合は右スクロールで続きが表示されます。)
※別Ref.で強化サファイアガラスや裏スケルトンタイプのモデルも、特別版として一部流通しています。
まとめ:時計だけでOKなら先代・資産価値なら現行
時計のコンディションにこだわらず最安値を狙う場合は、先代のユーズドが最良の選択となります。また「時計本体だけで十分」という場合も、先代モデルで問題ありません。
一方で月面着陸45周年の記念ボックスには、2種類のベルトにルーペ、記念プレート、パンフレットなど付属品としてはかなりのボリュームです。
将来的な売却価格を考えると、これらの付属品も高額ポイントとなる可能性も十分考えられます。そのため資産価値を重視するのであれば、多少値が上がっても現行モデルのどちらかを選びたいところ。
現行モデルの2タイプに至っては予算と好み次第ではありますが、オメガショップの店員さんの話しでは裏スケ・強化サファイアクリスタルモデルの方が人気が高いとのことです。
数万上乗せできる余裕がある場合は、豪華付属品&人気の高い311.30.42.30.01.006をオススメします。