ビットコインを筆頭に、ここ数日で仮想通貨の評価額が暴落しています。基本的には関係のないポジションに見えるロレックスの買取相場も、今後関係してきそうなので触れておこうと思います。
目次
- ビットコインってなに？
- ビットコインの価格変動
- ロレックスとビットコインの相場の関係性は？
- まとめ
ビットコインってなに？
今回はここ数日TV番組などでも取り上げられている『ビットコイン暴落』のニュースと、ロレックスの価格相場の関連性について触れていきます。
まず、早速ですがビットコインってなんだ？という方のために簡単に説明します。
ビットコインとは、国家単位で運営されている円やドルと同じく、経済活動を円滑に進めるために作られた仮想通貨です（引用元：bitflyer）
仮想通貨という言葉の通り、円やドルのように紙幣やコインなどの物体が存在するわけではなく、情報空間（インターネット上）にのみ存在する通貨です。
日本でもビックカメラなどの一部の店舗ですでに決済システムが導入されており、nanacoやSuicaなどの電子マネーのように使用することが可能です。
ビットコインの価格変動
ビットコインは、円と両替して入手することができますが、ドルを購入する時のように１秒単位で価格が変動しています。
そして今回ニュースになっているのは、下のグラフのマル印部分。
ビットコインの相場（引用元：bitflyer）
たった一日で１ビットコインあたりの評価額が50万円以上下落しました。昨年末に１ビットコイン200万円を超えたところから、徐々に下落して160万円代で推移していましたが、そこから突然の急落。割合でいうと3分の2くらいまでジェットコースター状態となりました。
ビットコインの価格は、円やドルと同じように、その通貨を基軸としている人がどれだけいるかで決まります。今回の暴落原因は、中国政府の動きによるユーザー離れで、2016年末に起きた暴落と同じような原因となります。（ハフィントンポスト日本版より）
ロレックスとビットコインの相場の関係性は？
では、ビットコインの暴落とロレックスの相場の関連性についてですが、はっきり言って直接的には無関係です。
どういうことかというと、これは非常に単純で “現状ロレックスをビットコインで購入する人がほとんどいない” ということです。
言い換えると、ロレックスとビットコインの交換（ビットコインでロレックスを買ったり、ロレックスを売ってビットコインに変えたり）を考えている人以外には、ビットコインの価値が上がろうが下がろうが関係ない話であるということになります。
日本にいる限り、ロレックスは買うときも売るときも日本円で行うのが一般的。そのため、ビットコインの価値が変動したところで、日本でのロレックスの価値は変わらないというのが答えです。
間接的には関係があるのか？
ただし、直接関係はしませんが、間接的には関係します。
ビットコインが暴落したということは、そこにあった資本が別の通貨（もしくは資産）に移動しているはずです。その行き先が日本円なのか米ドルなのか、その割合によって下図のような相関現象が起こります。
ビットコインにあった資本が日本円に交換された場合
【円高＝買う場合と買い替えに有利】
ビットコインにあった資本が米ドルに交換された場合
【円安＝売る場合に有利】
このように、間接的にはロレックスの相場にも影響があるため、今後の仮想通貨の値動きには少し気を配っておいた方が良さそうですね。
合わせて読みたい
→ 円高ドル安！ロレックス買取相場への影響は
まとめ
中央管理機関を介在しない新しい通貨の代表格『ビットコイン』。現在はまだ実際の便利さを求めてではなく、投機的に購入する人が多い状態です。そのため、国がらみのネガティブ施策が動くたびに大きく価格が変動するという特徴を持っています。
今回も中国政府関連の施策による暴落でしたが、その価格とロレックスの価格には今の所は直接的な関係はなさそうです。
しかしながら、ビットコインにあった資本がどの基軸通貨に移るかによっては、ロレックスの価格への影響もあります。
特にロレックスの輸出入は対ドルで行われるため、ドル円相場の動きに合わせてロレックスの価格も顕著に変動します。下のグラフは2016年のGMTマスター２青黒ベゼルの価格推移ですが、ドル円相場の曲線と、GMTマスター２の価格曲線が同じ動きをしていることがハッキリわかりますね。
ですので、注目すべきはビットコインの急落や暴騰があった際に、ドル円相場がどう動いているかという点になります。
今回のケースでは、ドル円相場が110円のまま動いていないため、ただちにはロレックスの価格への影響はないと判断しますが、数日は気を抜かずにチェックしておきましょう。
