アンティーク・ロレックス GMTマスター Ref.1675 の買取価格を調査しました。GMTマスターの2代目となる人気モデル。2017年春の買取価格は、年々上昇傾向です。
目次
- GMTマスター Ref.1675とは
- ロレックス GMTマスター Ref.1675 買取価格 2017年春実績
- まとめ
追記:2018年以降の買取相場はコチラ
→ ロレックス GMTマスター Ref.1675 買取相場まとめ
GMTマスター Ref.1675 とは
1955年にパイロットモデルとして登場したロレックス【GMTマスター】。回転するベゼルとGMT針で、第3時間帯まで把握することができる人気スポーツモデルです。
Ref.1675は、そのセカンドモデルとして1960年頃に登場。約20年間のロングセラーとなった名品です。
ロレックス GMTマスター Ref.1675 の基本スペック
製造年:1960年頃〜1980年頃
ムーブメント:cal.1570
防水性能:50m
風防素材:プラスチック
ケース素材:ステンレススチール
ベゼル素材:アルミ合金
長年製造されたモデルですが、ムーブメントの変更は一度も行われず、主に外装と文字盤のみがマイナーチェンジを繰り返しました。
特に有名なレアポイントは、MM(ミニッツミラー)ダイヤルと呼ばれる初期のタイプで、文字盤にミニッツサークルと呼ばれる意匠があり、さらに文字盤の黒が鏡面がかったタイプのものになります。(鏡面のみは単にミラーダイヤルと呼ばれ、こちらもレア品です。)
その他にも、ポインテッドクラウンガードや、深溝ベゼルなど、とにかくレアポイントの多いモデルとして、アンティークロレックスファンにはたまらないモデルになっています。
<参考>
MMダイヤル:1960〜1963年頃
ポインテッドリューズガード:1960〜1967年頃
ブレスレット:リベット、巻き込み、ハードと順に変更
ロレックス GMTマスター Ref.1675 買取価格 2017春実績
Ref.1675 の買取価格を調査しました(2017年1月〜4月)。
データソース:買取店実績および業者オークション
GMTマスター Ref.1675 買取実績
1960〜1963年 MMダイヤル ¥実績なし
1963〜1967年 ミラーダイヤル ¥1,170,000
1967〜1980年 ¥675,000 〜 ¥927,000
上記の価格は2017年1月〜4月の実績値です。
年式による価格差ですが、オリジナルの状態をどの程度維持しているかによって価格が設定されます。そのため、例えばミラーダイヤルの時代のものでも、オーバーホールや修理時に新しい文字盤に変えられてしまった場合は、ミラーダイヤルとしての値付けがされず、大幅に値落ちしてしまいます。
また、近年はオリジナルのブレスレットが状態良く保存されているケースが少ないため、ここも査定に大きく響くポイントです。実際、状態が良ければブレスのみでも数十万円の高値で流通しています。
アンティークロレックス全体に言えることですが、いかにオリジナルを状態よく維持しているか、ということが買取価格を決める大きなポイントとなります。
追記:2018年以降の買取相場はコチラ
→ ロレックス GMTマスター Ref.1675 買取相場まとめ
まとめ
ロレックス GMTマスター Ref.1675 の買取価格は、年々上昇傾向です。しかしながら、前述した通り、状態良くオリジナルを維持している個体は減ってきており、今後は買取価格100万円以下の個体と、100万円を超える個体との間で格差が生まれていくことになります。
1967年以前のモデル(シリアルナンバーで言うと2200000以下の番号くらいまで)をお持ちの際は、修理やオーバーホールも注意して依頼しましょう。間違ってもメーカーメンテには出さないように。ダイヤルもベゼルも針もすべて新しいものに変えられてしまいます。
売却の際は、細かい仕様の違いがわかる査定士による、目利き査定がオススメです。相場査定では適正な価格が出にくいため、注意しましょう。