2017.12.09

買取店潜入調査|エクスプローラー1はいくらで売れるのか?

更新
ロレックス買取エクスプローラー1潜入調査

買取店によってロレックスの買取価格には差が生じるのか?また、webサイトに記載されている買取価格は本当なのか?

そんな疑問を解決するべく、今回は予てからやってみたかった企画『潜入調査』を試みてみました。調査対象店舗は渋谷と新宿にて。調査モデルは エクスプローラー1 Ref.214270 です。

目次

  • 潜入調査の目的
  • 査定をお願いしたのはこのモデル『エクスプローラー1』Ref.214270
  • 渋谷と新宿はロレックス買取激戦区です
  • 潜入1、センター街の新勢力『一風騎士渋谷店』
  • 潜入2、渋谷の老舗『宝石広場渋谷本店』
  • 潜入3、買取だけの専門店『なんぼや渋谷店』
  • 潜入4、ロレックスの専門家集団『クォーク新宿店』
  • まとめ

(記事内、読者様への読みやすさを重視するため、店舗様の継承は省略させていただいております。予めご容赦いただければ幸いです。)

潜入調査の目的

日頃、我々買取応援団では、多くの情報源よりロレックスの買取相場について調査しておりますが、実査に店舗に出向くことでわかる市況などもあり、度々近くのお店に出入りしています。

今回の潜入調査も実際に現場でしかわからないことをお届けしようというのが話の発端。主にお伝えしたい情報は、以下2つとなります。

  • 買取店によってどのくらい査定額が違うのか
  • webサイトに記載している買取価格は本当なのか

査定をお願いしたのはこのモデル『エクスプローラー1』Ref.214270

さて、今回実際に店舗さまへの潜入調査を行うにあたり、さすがにダミー(売るフリ)では申し訳ない。ということで、私物のエクスプローラー1を実際に売る覚悟で挑んで参りたいと思います。

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査定に使用したモデルについて
・ロレックス エクスプローラー1
・Ref.214270
・2015年購入(ランダム品番)
・マイナーチェンジ以前の個体
・付属品完備

エクスプローラー1は、シンプル構造ゆえ故障が少なく、そのため査定額に差が出にくいモデルです。その点にも注目して、レポートしていきたいと思います。

ちなみに、ちょっと調子が悪く、1日に3分ほどズレが発生しています。そのため、オーバーホール費用も考慮しての買取査定として調査いたしました。

渋谷と新宿はロレックス買取激戦区です

今回の調査エリアは渋谷と新宿にて。どちらもロレックスの買取においては激戦区となっております。

さすがに全ての店舗を巡るのは無理がありましたので、今回は数ある有名店の中から、渋谷で3店舗、新宿で1店舗をチョイスしました。チョイスした買取店は以下の通りです。

  • 一風騎士渋谷店
  • 宝石広場渋谷本店
  • なんぼや渋谷店
  • クォーク新宿店

果たして買取額に差は出るのか!?早速レポート!!

潜入1、センター街の新勢力『一風騎士渋谷店』

はじめに伺ったのはこちら。

渋谷センター街の『一風騎士渋谷店』。

渋谷といえば有名なのはこのあと紹介する『宝石広場』ですが、センター街のこの一角には『大黒屋渋谷センター街店』や『コメ兵買取センター渋谷』などもあり、ブランド買取店密集エリアになっています。

販売スペース:
決して広くはありませんが、販売ショーケースにはブランドバッグと高級腕時計が密度高く並べられていました。

買取ブース:
半個室。優しげな若いスタッフの方が丁寧に対応してくださいました。

一風騎士(買取エージェント)webサイトのスクショ

webサイト掲載の査定額:
¥450,000

実際の査定額:
¥450,000

一風騎士渋谷店は、webサイト通りの査定額でした。リアルな価格の提示は好感が持てますね。また、時計の調子が悪いということについては、「要オーバーホール程度の不具合であれば、特にマイナス査定にはならない」とのことでした。

潜入2、渋谷の老舗『宝石広場渋谷本店』

続いて潜入したのはこちら。

渋谷の老舗『宝石広場渋谷本店』。

ロレックスの販売実績においては、東京TOP3に入る老舗名店です。訪れたことがある方も多いのではないでしょうか。

販売スペース:
ロレックスはもちろん、世界5大腕時計(パテックフィリップ、オーデマピゲ、ランゲ&ゾーネ、ブレゲ、ヴァシュロンコンスタンタン)や、人気のオメガ、ブライトリング、パネライの品揃えも豊富です。また、常に外国人旅行客が多く出入りしており、英語や中国語での接客も目立ちます。

買取ブース:
別フロアに設置。半個室。

宝石広場webサイトのスクショ

webサイト掲載の査定額:
¥670,000
(マイナーチェンジ後)

実際の査定額:
¥430,000

マイナーチェンジ前の買取価格がwebサイトに掲載されてなかったため、実際の査定額との差を確認することはできませんでしたが、買取にはあまり注力していない印象でした。一生懸命買い取ります!という感じは全くなく、淡々と価格だけを伝えるというクールな接客です。グイグイくる系が好みの人には物足りないかもしれませんね。

潜入3、買取だけの専門店『なんぼや渋谷店』

3店舗目はこちら。

今回の調査では唯一の買取専門店『なんぼや渋谷店』。

『なんぼや』は渋谷に2店舗あり、今回お邪魔したのはヒカリエ隣のビルの方です。もう1店舗は国道246沿いを六本木方面に歩いたところにあります。

販売スペース:
買取専門店のため無し。

買取ブース:
完全個室。待合室と査定の部屋が分かれており、クリニックのような作りです。

なんぼやwebサイトのスクショ

webサイト掲載の査定額:
¥450,000

実際の査定額:
¥460,000

こちらはwebサイトの掲載価格よりも高い査定となりました。

正直webサイトを上回ることはないだろうという事前予想をしていたため、査定額を聞いた瞬間、ちょっと嬉しくなりました。

『なんぼや』は今回調査の4店舗の中で唯一の買取専門店ということで、他の3店とは異なる点を3つほど発見しましたので、以下お伝えしておきます。

1つ目は査定前に個人情報を記入しなければならないこと。売らないという選択をしたとしても、個人情報を渡すことになります。

2つ目は、買取成約への気持ちが強いこと。当たり前ですが、儲けの発生源が買取以外にないので、買い取りたいという気持ちは他の3店よりも熱かったです。

3つ目は、華やかさがないこと。これも買取専門店だからなのですが、時計やバッグが並んでいる空間で査定してもらうブランドショップとは異なり、個人医院のような作りで、番号札を取って順番を待つという独特なスタイルでした。

「ロレックスは特に力を入れていますので、この後他社さまで査定してもらって、うちよりも高かったらご相談ください。頑張らせていただきます。」とのことでしたが、じゃあはじめから頑張ってくれたらいいのでは…と素直に思ってしまった私です。

潜入4、ロレックスの専門家集団『クォーク新宿店』

そして最後の潜入はこちら。

ロレックス専門店を謳う『クォーク新宿店』。専門店の名の通り、数々の雑誌媒体の監修も行なっており、当サイトも知識面で大変お世話に(勝手にですが)なっています。

位置的にはJR新宿駅から徒歩3分ですが、JRの駅から人混みを搔きわけるよりも、東京メトロ副都心線の新宿三丁目駅から歩いた方がすんなりアクセスできます。

販売スペース:
ロレックスとチュードルがメイン。店内は広くはありませんが、通り沿いで入りやすく、天井が高いオープンな雰囲気で居心地が良い。(エリアの差なのか、渋谷の店舗にはない入りやすい雰囲気)

買取ブース:
買取専用のブースは無し。店内の商談テーブルにて査定。

クォークwebサイトのスクショ

webサイト掲載の査定額:
¥570,000
(マイナーチェンジ後の個体)

実際の査定額:
¥490,000

マイナーチェンジ前の買取価格がwebサイトに掲載されてなかったため、実際の査定額との差を確認することはできませんでした。しかしながら、実際の査定額は今回調査の4店舗中ではもっとも高額でした。

要オーバーホールという事実に関しても寛容で、修理部門があるので特に査定額には影響ないとのことでした。

査定してくださった方も、他の店舗の査定士さんよりロレックスについて色々と話をしてくださり、ロレックスファンとしては雑談しに行くだけでも楽しいお店だと感じることと思います。

まとめ

日頃、我々買取応援団では、多くの情報源よりロレックスの買取相場について調査しておりますが、実際に店舗に出向くことでわかることは本当に多いとあらためて感じました。

<査定額まとめ:エクスプローラー1 Ref.214270>

web掲載額:
¥450,000 〜 ¥630,000(マイナーチェンジ後)

潜入調査での査定額
¥430,000 〜 ¥490,000

エクスプローラー1のように、買取店による価格差が生じにくいモデルでも、実際に持ち歩いてみると6万円の差があることがわかりました。

ただし、実際には1日にエリア違いで何店舗も回るとさすがに疲れるのと、せっかくの休日の時間がもったいないのも事実。複数店で査定をしたい場合は、エリアと店舗を事前に絞ってから挑みましょう。

買取応援団では、今後も定期的に潜入調査を行なってまいりますので、ぜひお楽しみいただければと思います。

執筆後記…ちなみに今回のエクスプローラー1は

今回調査に使用した私物のエクスプローラー1ですが、今後まだ相場が上がるであろうという予想もあり、また別の取材も重なったため、一旦オーバーホールに出しています。

オーバーホールの風景も後ほど記事にしていきますので、こちらもお楽しみに!