2020.01.24

ロレックスでも買取できない時計はあるのか?故障、盗品、アフターダイヤなど

更新
ロレックス買取できない

買取市場においても、非常に高い流通価格を誇るロレックス。しかしながら、そのすべてが高く買い取ってもらえるわけではなく、中には買取できない時計も存在します。どの程度故障してしまうと買い取ってもらえないのか。また、それ以外に買い取ってもらえない場合はあるのか。まとめてみました。

目次

ロレックスにも買取できない時計がある

ロレックスはリセールバリューが高いことでも有名なブランドです。その換金率は、他の高級腕時計ブランドと比較しても、トップを争うレベル。

オメガやパネライ、ウブロなど、同価格帯のラインナップを揃える他ブランドの買取価格が、定価の40%前後であるのに対し、ロレックスは80%~100%を超えるものまで。圧倒的なブランド知名度と、時計の丈夫さや信頼性が、高い買取価格を作り出しています。

しかしながら、そんなロレックスでも買取できない時計があります。どんなものかというと、修理できないレベルまで壊れている場合。そして、アフターダイヤなどと呼ばれる非公式の宝飾カスタム品。これらは、いくらロレックスといえども、買取できないことがあります。

買取できないレベルの故障とは

では、買取できないレベルの故障とは、どんな状態なのか。買取店スタッフの方に尋ねてみました。

” ロレックスの場合、ケースだけであったり、ムーブメントだけであっても買い取れますので、ケースが原型をとどめないくらい曲がっているとかのレベルでない限りは、査定できないということにはなりません。ただ、ロレックスのオイスターケースは、非常に丈夫なので、そこまで故障した個体は、正直見たことがありませんね。ガラスが全部割れていても、ケースやムーブメントは大抵無事ですし、もしケースが曲がっていたとしても、ブレスのコマやリューズなど、無事なパーツには値段が付けられます。 ”

とのこと。つまりまとめると、オイスターケースを使ったロレックスであれば、買取できないレベルまで故障させることは、ほぼ無理に等しいということ。細かいパーツ1つですら、査定が可能とのことでした。

故障以外で買取できない『アフターダイヤ』のロレックス

アフターダイヤなどと呼ばれるカスタム品も、買取できない場合があるのをご存知でしょうか。(正確には、買取出来るところが限られるという表現の方が正しいかと思います。)

アフターダイヤとは、ロレックス非公式のダイヤモンド宝飾カスタム品。2017年くらいまでは、中古市場にたくさんの個体が流通していましたが、2020年1月の現時点で、楽天にて検索をかけて見ると、、、なんとヒット数は2件のみ。

どういうことかというと、ここ数年で国内の大手業者向けオークションが、アフターダイヤを締め出したという経緯があります。

なぜそうなったのか。それは、ロレックスからオークション運営者に対して、ハッキリと『アフターダイヤを取り扱わないように』と通告があったからとのこと。(2018年5月のリサイクル通信に詳細が記載。)

メーカー非公式であるため、個体によってクオリティがバラバラで、酷いものが多かったんでしょうね。オークションでやりとりする、業者間の信頼を保つためにも、やむを得ない施策だったことと思います。

そんな流れから、現在アフターダイヤのロレックスは、国内の業者間での取引が不可になっており、買取が出来るのは一部の個人店であったり、海外バイヤーであったり。個人の裁量で買取と販売が出来るところに限られています。

アフターダイヤにも例外(買取出来るもの)がある

しかしながら、何に対しても例外というものがあるもので、アフターダイヤのロレックスにも、買取できるものが存在します。どんなものなら買い取れるのかというと、ベゼルなどの取り換えが可能な部分に対して宝飾された個体。

その部分だけ正規の部品に戻し、アフターダイヤの部分を無くすことで、通常品としての買取が可能になります。

また、ケースに直接アフターダイヤが施された個体でも、それ以外の部分は、正規品のパーツとして売ることができます。アフターダイヤだからと言って、簡単に売るのを諦めるのではなく、パーツとして査定が可能なお店を探し、査定してもらうようにしましょう。

当然、偽物と盗品は買取できません

そして、当然ではありますが、偽物と盗品は売ることができません。ロレックスが偽物かどうかは、ほぼほぼ査定の場でわかることですし、盗品である場合も警察に届け出が出ている場合は、その場で発覚します。

合わせて読みたい
→ ロレックスの買取が拒否される3つのケース

まとめ

以上、ロレックスが買取できない場合とは、どんな状況なのか、お伝えしてまいりました。総評として、(偽物や盗品でない限りは)時計としては買取できない状態でも、パーツとしての買取は可能ということ。

リューズ1つでも値段が付けられるのがロレックスです。どんなに故障しているものや、非公式のカスタムが施されているものでも、諦めず、要望を聞いてくれる買取店を探してみましょう。