ブランド時計を購入する際、気になる相場情報。本日は、世界5大時計の一角、ドイツのマニュファクチュールブランド、A.ランゲ&ゾーネの現行モデルについて、2019年夏の新品販売相場を見ていたいと思います。
目次
現行モデルは、全部で5コレクション・111モデルあります。ですがランゲの時計って、そもそもあまり見かけませんよね。気になってはいるけど、実際いくらするのか、詳細までご存知の方は少ないのでないでしょうか。
調査してみた結果、先にざっくりお伝えしてしまうと、販売本数がかなり限定されていて、価格推移という視点を持って見る時計ではないんだなという印象でした。
なので今現在の実勢価格というところで見ていただければ良いのかなと思います。ランゲ1、サクソニア、1815から、ピックアップにて、お伝えしていきます。
価格ソースは価格コムより:
https://kakaku.com/item/
ランゲ1の販売相場と定価
では、さっそく見ていきましょう!価格コムの掲載データで見ていきたいと思います。
まずは1994年のブランド復活の際、記念碑的なモデルとして登場した名作・ランゲ1から。
ランゲ1・デイマティック 320.028
2017年に発売されたブルーシリーズのランゲ1・デイマティック。亜鉛プレート加工の深いブルーの文字盤が特徴的なモデルです。ホワイトゴールド製のケースは、サイズ39.5mm径×10.4mm厚。50時間のパワーリザーブを持つ、自社製の自動巻きムーブメントを搭載しています。
デイマティックは、ランゲ1で初めて自動巻きムーブメントを装備したことで、文字盤の配置が手巻きのランゲ1とは逆になっていることも大きな特徴です。
定価:40,000ユーロ
実勢価格:¥3,697,000
公式サイトに掲載されている定価は、ドイツ国内のもので、税込み40,000ユーロ。調査時のレートで換算すると、約471万円です。
対する現在の実勢価格は、¥3,697,000。一本のみの掲載でした。定価比率では、約78.5%程と、お買い得な設定になっています。
過去1年のグラフ見た感じ、今に限らず掲載本数は少なかったものと思いますが、最安価格は1.7万円ほど値上がりしていました。
ランゲ1・ムーンフェイズ 192.032
続いて、2002年に追加されたムーンフェイズ搭載モデル。こちらは2016年にリニューアルされた現行のピンクゴールドモデルです。38.5mmサイズの小ぶりなケースには、手巻きムーブメントを装備。
定価:41,000ユーロ
実勢価格:¥3,979,000
ドイツでの税込み定価は、41,000ユーロ。円換算では、約483万円です。実勢価格の方はというと、やはり一本のみの掲載で、¥3,979,000となっていました。定価比率は82.4%です。
こちらは過去1年で8万円の大きな値上がりです。ただ、一本しか掲載されていないということは、掲載店の判断一つで値動きしてしまう状況ですから、あまり真に受けず、参考程度にしておきましょう。
グランド・ランゲ1 117.032
続いて、2012年に登場したグランド・ランゲ1。40.5mmにサイズアップされたピンクゴールドケースには、手巻きのムーブメントを搭載。厚さはなんと8.8mmと、超薄型に仕上げられています。
定価:39,500ユーロ
実勢価格:¥3,250,000~¥3,500,000
税込み定価は39,500ユーロ。円換算で約465万円です。実勢価格の方は、4店舗の掲載があり、最安は東京のクロンヌさんで¥3,250,000。最高は宝石広場さんで¥3,500,000でした。定価比率は最安で69.9%です。
過去一年、価格推移はほぼほぼありませんね。安定した価格で販売されているようです。ここまでまだ3モデルしか見てませんが、ランゲの時計、販売数かなり少ない印象ですね。
サクソニアの販売相場と定価
続いて、ランゲ1とともに、ブランド復興初のコレクションとして発表されたドレスモデル・サクソニアの価格、見ていきましょう。
サクソニア・アウトサイズデイト 381.031
まずは2018年の新作モデル・アウトサイズデイトのピンクゴールドモデル。38.5mm径×9.6mm厚の小型ケースには、自動巻きムーブメントが搭載されています。12時位置の2桁表示デイトが特徴的なモデルですね。
定価:25,000ユーロ
実勢価格:¥2,349,850~¥2,380,000
税込み定価は25,000ユーロ。円換算で約294万円です。対する実勢価格は2店舗の掲載があり、東京中野のかめ吉さんが¥2,349,850、東京新宿のGMTさんが¥2,380,000でした。
定価比率は80%。さすがに発売したばかりなので、高めの設定でしたが、発売時よりは5万円ほど安くなっています。
パテックフィリップとロレックス以外の高級ブランド時計の新作は、発売時から流通量が増えてくるごとに価格が安く落ち着いていくのですが、ランゲはここまで見てきた感じ、流通量が増えるということにはならなそうです。
やはり価格の変動は、掲載店のさじ加減一つというか、そのタイミングでの他ブランドも含めた市場動向次第かと思います。
サクソニア・ブルーシリーズ 219.028
続いて、2017年発売のブルー・シリーズ。35mm径ホワイトゴールドケースに、ノンデイトの手巻きムーブメントを搭載したモデルです。
定価:15,200ユーロ
実勢価格:¥1,480,000
定価は税込みで15,200ユーロ。円換算で約179万円です。対して現在の実勢価格は、大阪の松田宝飾さん一店舗のみの掲載で¥1,480,000でした。定価比率は82.7%です。
過去一年での価格推移は、約10万円の値下がりです。6月に一瞬110万円まで下がっているタイミングがありますが、どこかのお店の決算セールかなにかでしょうか。それとも掲載ミスか。
一瞬で元の価格に戻っているので、即売れたか、掲載を取り下げたかされています。ミスではなく、本当に安く売っていたとしたら、このタイミングで買えた人、ラッキーだったでしょうね。
1815の販売相場と定価
ラストは、1815の価格見ていきます。1815というのは、創業者フェルナンド・ランゲの誕生年にちなんだシリーズ。複雑機構も展開される高級ラインです。
1815・ムーンフェイズ 238.026
2017年に発売された、年次カレンダー・ムーンフェイズ搭載の、手巻き・複雑機構モデル。ケースはホワイトゴールド製の40mmサイズ。文字盤には、3つのインダイヤルでカレンダーを表示されています。
定価:38,300ユーロ
実勢価格:¥3,830,000~¥3,850,000
税込み定価は、38,300ユーロ。円換算で約451万円です。複雑機構ですが、意外にもランゲ1より安いんですね。現在の実勢価格は、2店舗が掲載しており、GMTさんが¥3,830,000、宝石広場さんが¥3,850,000でした。
定価比率は84.9%です。こちらも新しいモデルとあって、実勢価格は高めの設定です。
過去一年での価格推移は、また一か所大きな谷がありますが、それはさておき、2万円の値下がりが見られました。
まとめ
というわけで、A.ランゲ&ゾーネの新品実勢価格、2019年夏版、お送りしました。
全体的にランゲは掲載数が少なかったですね。最も多くて4店舗。あとは2店舗か1店舗という具合でした。そのため、価格推移・相場変動の読み方は難しく、結果としての相場の上下が、市場の何に起因するものなのか、というのは分かりにくい状況でした。
ランゲさん、今まで調査したどのブランドとも違った販売状況でしたね。相場を気にして買うというよりも、一点ものという感覚で出会った縁を大切にして買う。というのが正解なのでしょうね。時計店でのリアルな情報も含め、引き続き調査していきたいと思います。