2019.11.20

【A.ランゲ&ゾーネ】いよいよ今月発売の新作モデル・オデュッセウス|300万円超の本格ラグスポモデル

オデュッセウス

本日は、新作モデル情報!A.ランゲ&ゾーネから、いよいよ今月発売予定の新作モデル・オデュッセウスについて、ご紹介していきます。

ランゲ初のSS製ラグスポモデル!どんな特徴があるのか、見ていきましょう!

目次

新作モデルその名もオデュッセウス!

早速ですが、こちらですね。

ブランド公式サイトより引用:https://www.alange-soehne.com/ja/odysseus

A.ランゲ&ゾーネが1994年に復興後初コレクションを発表してから、ちょうど25年を数える記念すべき日にアクティブなライフスタイルに向けたかつてないコンセプトの新作モデル「オデュッセウス」を発表した。https://octane.jp/articles/detail/3500 より

とのことで、詳細書かれております。元記事はOctaneというカーライフメディアで、先月末に掲載されたものですね。

オデュッセウスは、すでに海外の時計メディアが動画でも紹介しており、大きな話題になっています。今月発売なので、日本で見れる日もそう遠くはないかと思います。

A.ランゲ&ゾーネとは

ここで簡単にブランドについておさらいしておきましょう。A.ランゲ&ゾーネは、1845年に創業されたドイツの時計ブランド。パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲ、ブレゲと並び、世界5大ブランドに数えられる名門中の名門です。

ブランド公式サイトより引用:https://www.alange-soehne.com/ja/odysseus

ランゲの時計は、『伝統的な手工芸を基盤とした少量生産の嗜好品』というコンセプトのもと作られており、現代的な大量生産とは真逆を行くもの。それ故、数が出回らず、希少性の高いブランドとして知られています。

戦争によって、一度はブランドの歴史が途切れてはいますが、1994年に4代目の経営者であるウォルター・ランゲの手によって復活を遂げ、現在に至ります。

今回発売となるオデュッセウスは、1994年のブランド復活から、25周年を記念しての登場となりました。

トピックスとして大きなものは3つ。一つ目は、ブランド初のSS製モデルであるということ。二つ目は、やはりブランド初となるブレスレット仕様のモデルであるということ。そして三つ目は、専用ムーブメントの搭載です。

チャレンジングなステンレススチール製モデル

ランゲの時計、これまではゴールド製かプラチナ製のケースでしか展開がありませんでした。どちらも、経年変化しにくい高級素材ですね。

ゴールドは加工が比較的容易であり、彫り模様を入れることにも適しているというメリットもあります。プラチナは、加工こそ難しいものの、硬くて摩耗や変形に強いという特徴があります。

ブランド公式サイトより引用:https://www.alange-soehne.com/ja/odysseus

今回登場したオデュッセウスは、ブランドとして初となる、防水仕様のステンレススチールケース採用とあって、いろいろ想像を掻き立てられますものがありますよね。

オーデマピゲがロイヤルオークを発表し、パテックフィリップがノーチラスを発表した1970年代。そこから始まったSS製ラグスポウォッチの台頭。

ランゲもついにそのジャンルでの展開をしてきたわけですが、、、。

展開せねばならなかったのか。はたまたこれからの更なる需要増加や多様化を見越してのことなのか。皆さん、どう思われます?

ケースサイズは、直径40.5mm、厚みは11.1mm。ラグスポウォッチとしては、平均的なサイズ感ですね。

ステンレススチール製なのはケースだけでなく、ブレスレットもです。自社設計の5連ブレス。見た感じの印象でしかありませんが、コマが小さく、その分動きも滑らかになるはずなので、着け心地は良さそう。

公式サイトには、

『週末や休暇に楽しむ山歩き、水遊び、セーリングなどのアクティブなシーンにも対応する時計であることを主張』

とあり、ケースと合わせて、アクティブなシーンでの使用を考えた作りになっていることが分かります。

仕上げの良さは随一!ドイツウォッチらしい作りの良さ

ちなみに、というか当然というべきか、さすがにランゲが作る時計なので、細かい点の仕上げは、これまでの作品同様、しっかりと行われています。

ブランド公式サイトより引用:https://www.alange-soehne.com/ja/odysseus

特に凄いと感じたのは、横から見たときの情報量の多さですね。細かく面取りがなされていて、写真で見てもその奥行き・立体感を感じることが出来ます。

硬いステンレススチール素材にも関わらず、裏蓋への刻印は切削によるものです。リューズガードやラグ、ブレスのコマひとつひとつまで、複雑な形状の部位も丁寧に仕上げが施されています。

これ、外装だけで相当な手間がかかっているのではなかろうか。

実用性能を求めた時計でありながらも、ブランドコンセプトに従った上質な時計であることも、はっきりとわからせてくれますね。

ブランド公式サイトより引用:https://www.alange-soehne.com/ja/odysseus

裏蓋がシースルーになっているので、機械部分をじっくりと眺められるのもいいですね!搭載される自動巻きムーブメントCal.L155.1は、オデュッセウス専用にゼロから設計されたものです。

例えばロレックスなどあれば、ムーブメントはある程度流用します。違うモデルでも中身が同じということは良くあることです。

しかし、ランゲはモデルごとにムーブメントを分けているんですよね。歯車まですべて自社製造だからこそ出来る技だと思います。

加えて、かの有名な2度組工程。

製造工程において、時計を組み上げた後に精度テストを行い、分解。再度組み立てて、またテストするという工程ですが、SS製だからと言って省かれることはなく、採用されています。

文字盤側から見ると、3時位置に2桁表記のデイト。6時位置のインダイヤルに秒針。そして9時位置には、2文字表記の曜日をそれぞれ表示します。

過去のランゲの作品と比較すると、針やインデックスが太くなり、スポーツモデルの要素を強く感じることが出来ますね。

さて、気になるお値段はというと、定価はドイツの税込み価格で28,000ユーロ。この動画作成時のレートで円換算すると、約338万円となります。

オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク クロノグラフより高額。定価設定でいうと、パテック・フィリップ ノーチラスの3針モデルと同じくらいです。

この価格設定、感覚的にどうでしょうね。

ここまで丁寧に仕上げられていて、なおかつデイデイト搭載の専用ムーブメントで、2度組工程まで採用されているということであれば、、、決して高くはないのかな?

日本市場のCEOには元ポルシェのマーケ部門長を招聘

ところで、A.ランゲ&ゾーネの日本市場のCEO、今年9月に変わったんですよね。山崎香織さんという方が新しく就任されたました。山崎さんは、ポルシェ・ジャパンのマーケティング部長だった方です。

同じドイツブランドのモノづくり業界ということで、ブランド側もご本人も、かなりシンパシーを感じるものがあったのではなかろうか。と勝手に思っております。

山崎さん、ポルシェ以前には、日産とトヨタで北米とヨーロッパのセールス&マーケティングを担当されていたとのことで、車業界に25年勤めていたそうです。

2019年9月から現職なので、今回発表になったオデュッセウスの開発にはあまり関わっていないものと思いますが、、、。

このタイミングで新CEOに女性マーケターを起用したというのは、、、ランゲさん、これから何か仕掛けてくる気がしませんか?

しかも時計業界と相性の良い車業界からですからね!

かつてポルシェのデザイナーがIWCを刷新し、アルファロメオのデザイナーがブルガリをモダナイズしたように、ブランドを一新する大きな動きがある、、、かもしれません。

山崎CEOは、ランゲの、そして日本のジャン=クロード・ビバーになるのか!?

なって欲しいですね!勝手ながら、期待したいと思います!

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https://www.alange-soehne.com/ja/odysseus