2020.03.16

カーボンケースの時計11選!魅力は軽さと強靭さ!個体差も見どころ

※この記事はウォッチ買取応援団としてYoutubeにアップした動画、「軽くて強い!カーボンケースのおすすめモデル11選!個体差が楽しめる模様にも注目!」の書き起こしです。

本日は、カーボン素材のおすすめ腕時計、ご紹介いたします。ここ数年で1つのカテゴリーになりつつあるくらい、注目度が高いカーボンウォッチ。とは言え、まだまだモデル数が少ないのも事実です。

文字盤だけとか、ベゼルにだけカーボンを用いたモデルは多くありますが、ケース本体がカーボンとなると、、、その数はグッと減ります。

そこで、今回は、今後もっと製造技術が進歩して、選べるモデル数が増えてくれることを願って!カーボンケースを使用した腕時計、現時点でどんなモデルが購入可能なのか、調べてみました。その中から、ピックアップにて11本ご紹介していきますね。

目次

 

カーボンウォッチの良い所

ではまず、本題に入る前に、カーボンケースの時計ってなに?ということについて、簡単にお伝えしておきますね。

そもそもカーボン素材ってなんぞや?ということですが、主にカーボンファイバー(炭素繊維)を織り込んだシートを、エポキシ樹脂やアクリル樹脂と合わせて固め、成形したもののことを指します。作り方によって、ウェットカーボンとか、ドライカーボンなどと分類されているようですが、、、この辺りの難しいお話は割愛にて。

カーボンファイバーは、『羽のように軽く、鉄よりも硬い』という特性を持っており、宇宙事業やレーシングカー、ゴルフクラブ、テニスラケットなどにも用いられてます。で、それを時計のケースに使ったものを、今回ご紹介していくわけですが、最大のメリットは先ほど言った通り、軽くて硬いということ。

私も1本だけ試着したことがありますが、驚くほどに軽かったのを覚えています。

この特性を活かして、大きなケースのモデル、例えば44mmとか47mmとかのモデルでも、重さを気にせず着けられるというのが、最大のメリットだと思います。

ウブロのラグジュアリースポーツ

では本題!おすすめモデル、ご紹介していきます。まずは、ウブロよりこちらの2本。

左はクラシックフュージョン フェラーリ GT 3D カーボン高級スポーツカーブランド・フェラーリとのパートナーシップモデル。

チェック柄に編み込んだカーボンファイバーを用いたケースは、なんとフェラーリが製作したものです。ウブロがエンジンを、フェラーリがボディを手掛けたという、至極の一本。時計と自動車の設計が、見事に融合した作品ですね。

そして右は、ビッグバン ウニコ・ゴルフ グリーンカーボンホール数とショット数のカウンター機能を有したゴルフ用のビッグバン。この時計の凄いところは、グリーンであるということです。

カーボンファイバーの大きな弱点は、素材そのものの色が濃いブラックであることなんですよね。濃いブラックって、どんな色を乗せてもブラックになってしまうじゃないですか。

この時計は、テキサリウムという、スノーボードにも使用される素材、グラスファイバーと樹脂を合わせた素材を追加しています。それによって、丈夫さと軽量さを損ねず、グリーンという色を表現。審美性を高めることに成功しているのです。

2本とも、富裕層のために作り込んだスポーツウォッチといった感じですね。

ブルーとレッドのカーボン

続いて、グリーンがあるなら他の色もあるだろうということで、こちらの2本をご紹介。ブルーとレッドのカーボンウォッチ。

画像左は、ウブロ スピリット オブ ビッグバン トゥールビヨン カーボンブルー

トノー型のケースに、3大複雑機構のひとつであるトゥールビヨンを装備したムーブメントを搭載。ケース&ベゼルには、カーボンファイバーとブルーの樹脂を合わせた素材を使用しています。

こちら、特徴的に先の2つと違うのは、カーボンファイバーの繊維方向。先の2つは、チェック模様のようになっていましたが、こちらは繊維の方向がバラバラです。黒く見えたり、反射してグレーっぽく見えたり。そこにブルーが混じり込んで、非常に複雑な模様を作り出しています。

そして画像右は、ユリス・ナルダン スケルトンX マグマカーボンファイバーと、レッドマーブルのエポキシ樹脂を組み合わせたケース。極限まで無駄を削ったムーブメントと、レッドカーボンのケース。まるでレーシングカーのような時計ですね。

カーボンの模様、こちらは、またちょっと違った印象ですよね。赤いことも特徴的ですが、ランダムなマーブル模様になっているのが、お分かりいただけるかと思います。

この2本は、カーボンと樹脂をランダムに混ぜ込んでいるため、製造工程上、一つとして同じものが作れません。ここから先、ご紹介していくモデルも同じように、個体差が楽しめるものになっています。カーボンの模様にぜひ注目して、ご覧ください。

ゼニスの複雑機構モデル

続いては、ゼニスから複雑機構モデルを2本。画像左は、デファイ エル・プリメロ21 カーボン

1秒で文字盤を1回転し、100分の1秒までの計測を可能にした新作クロノグラフ。2019年に追加ラインナップされたのが、こちらのカーボンケースのバリエーション。ケース、ベゼルだけでなく、リューズやプッシャーボタンにまでカーボンを使用するという徹底ぶりです。

右は、デファイ フュゼ トゥールビヨンエル・プリメロ21と同じ44mmサイズのカーボンケースに、トゥールビヨンを納めたハイエンドモデル。フュゼチェーンと呼ばれる鎖状のパーツが、ゼンマイの動力を一定に伝えるという仕組みが使われています。

超高級ブランド リシャール・ミル

続いて、超高級ブランド リシャール・ミルよりこちらの2本をご紹介。


画像左は、RM33-02。カーボンTPTと呼ばれる独自製法のカーボン素材を使用したモデル。ミドルケースにはレッドゴールドを用いており、それをカーボンTPTで表と裏から挟み込む、いわゆるサンドウィッチ構造になっています。細かい層模様が、非常に美しいモデルですね。

そして右は、RM61-01。ジャマイカのスプリンター ヨハン・ブレイク選手とのパートナーシップモデル。こちらは左のモデルとは逆に、ミドルケースにカーボンを用いています。リューズガードにも、カーボンTPTの美しい模様を見ることができます。

また、表裏に使われているのは、グラスファイバーのような独自素材クォーツTPT。これも繊維シートを層にして固めるという作り方をしているため、このような模様に仕上がります。

余談ですが、さっきのウブロやユリス・ナルダン、ゼニスも然り、カーボンケースとスケルトン文字盤って、相性良いと思いませんか?カーボンファイバーの有機的な動きある模様と、ムーブメントのメカメカした感じが、まさに融合という感じで格好良いんですよね!

カーボンの模様が特徴的

続いて、とは言え!スケルトンじゃない文字盤だってあるさ!カーボン模様の個性なら負けないさ!ということで、この3本。


画像左は、パネライ サブマーシブル カーボテック 47MM。カーボテックと呼ばれる、パネライ独自の素材を使用したダイバーズウォッチ。カーボテックは、カーボンファイバーの薄いシートと樹脂を、高圧条件下で圧縮して成型しています。そこから生まれる模様は、先にお見せしてきたチェック模様やランダム模様、マーブル模様とは、また違った表情です。

中央は、パネライ ルミノール カーボテック 44MM。こちらもカーボテック素材を使用したダイバーズウォッチ。美しい渦状の模様は、水をイメージさせてくれますね。横から見た際には、まるで地層のような模様を楽しむことができます。

そして右は、フランク・ミュラー ヴァンガード カーボン クロノグラフ。前衛という意味のモデル名が与えられたトノー型のカーボンウォッチ。ケースが厚み方向に凸型になっており、そのためカーボンの模様にも独特の表情が表れています。ラグ近くは鱗雲のような、中心付近は波紋のような、複雑な模様を楽しむことができます。

まとめ

以上、カーボンケースのおすすめモデル、ご紹介してきました。今回まとめてみて思ったことは、ほぼほぼ黒いということでしたね。

しかし、ただ黒いわけではない。個体ごとに異なる模様、そこをレアリティとして楽しめるのは、カーボン以外では楽しめないポイントかと思います。

まだまだ高級ラインの展開がメインではありますが、今後もっとラインナップが増えてくれるといいですね!皆さんもぜひ、お気に入りの一本、探してみてください!