2018.08.02

トケマーの評判はどう?高く売るなら実は “アリ” じゃないか説浮上

更新
トケマーとは

大黒屋が運営する腕時計の販売・買取サービス「トケマー」。どんな特徴があり、どんなメリットがあるのか。時計を売るという立場から深堀してみたいと思います。

目次

出品は簡単にできる

トケマーとは、冒頭触れた通り、大手ブランドリサイクルショップである「大黒屋」が運営している腕時計の売買サイトです。

個人・企業問わず利用することが可能であり、腕時計専門のフリマサイトのようなサービスです。

まず、トケマーに出品するにはどのようにしたらいいのか、見ていきましょう。

トケマー出品

トケマーのサイト( https://www.tokemar.com/ )を開いてみると、右上に「出品する」というボタンがあります。ここをクリックすると出品までの手順を見ることができます。

出品まではざっくり2段階の作業があり、初めに「出品者登録」、その後「商品登録」という流れになっています。

トケマー登録

「2分でかんたん登録」とはあるものの、トケマー管理部門の審査があるため、実際に出品できるまでは数日かかります。

(ちなみに私が登録した際は、翌営業日に登録が完了しました。)

現住所記載の身分証(両面画像)の提出が必要なことも心理的なハードルになりますが、高級品のやり取りなので致し方なし。

手数料はブランド別

続いて、気になる手数料について。メルカリにしろ、ヤフオクにしろ、手数料で運営が成り立っているため、ここは避けられない出費です。

その分、安く買えたり高く売れたりすれば問題なしなので、その点は後述します。

以下、トケマー利用規約より、時計を売る場合に発生する手数料についてまとめました。

▼売上手数料
注文総額に対し5%(消費税別)
ただし、販売価格10万円以下の場合は、一律5,000円

※ ロレックスのみ
Refナンバーが5桁または6桁の場合に限り、
売上手数料3%(消費税別・10万円以下の場合は一律5,000円)

▼決済手数料
購入者の決済方法がクレジットカードだった場合、注文総額の3%(消費税別)

例えば、ブライトリング ナビタイマー01 (A022)を50万円で売り、購入者の決済方法がクレジットカードだった場合、

売上手数料
500,000 × 5% × 消費税 = 27,000円

決済手数料
500,000 × 3% × 消費税 = 16,200円

手数料合計
27,000円 + 16,200円 = 43,200円

手元に残る金額
500,000円 – 43,200円 = 456,800円

となります。

ここでさらに気になったのは、トケマーからの売り上げ金額を振り込んでもらう際にかかる手数料について。

こちらは利用規約に掲載されていなかったため、サイトを隅々まで観察してみたところ、「よくある質問」コーナーに記載されていました。

トケマー振込手数料

振り込み手数料は、上記売上手数料に含まれるとのことでした。また、発送料も同じく含まれるとのことなので、これ以上にかかる費用はなさそうです。

(振込口座を間違えた際は再度振り込む手間賃として800円かかるようなので、ご注意ください。)

また、振り込まれる時期についても同コーナーにて「土日を除く2営業日以内」と記載されていました。

売上手数料は、ロレックスのみ優遇されているので、ロレックスを売りたいときには検討してみても良いかもしれませんね。

偽物か本物かは大黒屋がフォローしてくれる

トケマーには「大黒屋」が仲介してくれるというサービス特徴があります。

これはメルカリやラクマなど、他のフリマサービスにはない特徴であり、売る側にとっても買う側にとっても大きなメリットとなります。

トケマー鑑定済み

トケマーのサイトを覗いてみると「鑑定済み」のスタンプが。

決済での仲介はもちろん、こうしたブランド品査定のプロならではのサービスは嬉しいですね。

大黒屋についてはコチラをご覧ください。
→ オレンジカラーが特徴:大黒屋の口コミ評判|高級ブランド時計の買取店情報

手数料を引いても買取店で売るよりお得か

トケマーのサービス内容をお分かりいただいたところで、実際に売る場合を想定して、果たして高く売ることができるのかシミュレーションしてみたいと思います。

仮に売りたいモデルを ロレックス GMTマスター2 Ref.116710BLNR 青黒2トーン の未使用品だとしましょう。

売上手数料3%なのでもしかしたら!?という希望を胸に、普通に買取店に売る場合と、トケマーを利用して売る場合とで、どれだけの差が出るのか見てみましょう。

まず ロレックス GMTマスター2 Ref.116710BLNR 青黒2トーン の買取価格は以下の通りです。

GMTマスター2 Ref.116710BLNR
買取相場(未使用品)
最高¥1,150,000
(カドノ質店相場表より)

続いてトケマーの販売相場を調べてみます。

GMTマスター2 Ref.116710BLNR
トケマーでの販売相場(未使用品)
最高¥1,280,000

ここまでですとトケマー優勢ですが、実際には前述の手数料が差し引かれます。

ですので、トケマーで売った場合に手元に残る金額は、

販売価格 – 売上手数料3% – 決済手数料3% =

¥1,203,200

!?

普通に売るより、53,200円お得な結果となりました。

「鑑定済み」はいつもらえる?

商品が売れた場合、時計はトケマーに発送します。そこで「大黒屋」としての付加価値である真贋判定が行われ、購入者に引き渡される流れとなります。

ところで、先ほど少し触れた「鑑定済み」というスタンプですが、これはどのタイミングでもらえるのかというと、トケマーに時計が到着してからとなります。

つまり、このスタンプは事前にトケマーに商品を送ってから販売する「トケマー宅配出品」という出品代行サービスを利用した場合にのみ関係するようです。(また、一部の提携店?からの出品には鑑定済みスタンプが押されています。)

自分で商品を登録して販売する場合には、購入者が決定するまで商品を送ることはないため、「鑑定済み」の表示になることなく取引が完了します。

まとめ:対応が面倒でないなら選択肢になり得る

以上、腕時計を売る立場で見たときのトケマーの特徴についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

ブランドやモデルにもよりますが、買取店で普通に売却するより、高い金額で売れる可能性が十分にあるサービスですね。

最後に、利用時の注意点は以下の通りです。

  • 手数料を考慮した上でどちらがお得か
  • その得はかかる手間に見合うのか
  • 果たして売れるのか

上記3点を判断した上で、利用するかどうかを決めるようにしましょう。

手数料についてはいくらで売りたいのかを決めたうえで、計算してみてください。

また、フリマサイト特有の購入希望者とのやり取りは、ハッキリ言って面倒です。(その手間自体を楽しめる人にはおすすめです。)

そして、果たして売れるのか、、、これはやってみないとわかりませんが、人気のあるモデルで市場価格よりも明らかに安い値付けが可能であれば、売れる確率は十分にあります。

まとめると、トケマーは【即現金化】より、【じっくり楽しんで高く売る】場合に積極的に検討したいサービスと言えそうです。