まるでスクリーン上にトゥールビヨンが浮かんでいるスマートウォッチのようですが、実はこれ、機械式時計なのです。
2019年のSIHHにて、スイスの時計ブランド「H.モーザー」は、針のない機械式時計「スイス アルプ ウォッチ コンセプト ブラック」を発表しました。
(画像は公式サイトより)
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H.モーザーが、針のないスマートウォッチ風ミニッツリピーターを発表
どこからどう見てもAppleWatch…ですが、こちらはH.モーザーが制作した機械式時計です。
ではどうやって時間がわかるの?と皆が思いますが、このスマートウォッチ風機械式時計は「ミニッツリピーター」。つまり音によって時間を伝えるモデルとなります。
かつで電気が普及する前に、夜に時間を知るために重宝されたミニッツリピーター。
それが時代の最先端のスマートウォッチを模倣するという斬新なアイデアを、H.モーザーは実現させました。
「スイス アルプ ウォッチ コンセプト ブラック」のスペック
- Ref.:5901-0301
- ケース素材:プラチナ
- ケースサイズ:45.8mm×39.8mm
- 風防:サファイアクリスタル
- ムーブメント:手巻き・cal.HMC901
- パワーリザーブ:87時間
- 機能:ミニッツリピーター、トゥールビヨン
針だけでなく、ブランドのロゴまで廃したこちらのミニッツリピーター。お値段はなんと274,852ポンド(約3,877万円)とのこと。
AppleWatchの値段を1本4万円とすると、この「スイス アルプ ウォッチ コンセプト ブラック」1本でAppleWatchを約970本購入できます。
それでもすでに注文が入り、増産要望もあるのだとか。
まとめ
音で時間を知らせる、複雑機構のミニッツリピーター。
それをスマートウォッチ風に仕上げようというアイデアだけでなく、実現させてしまったのがスイスの名門ブランドであるH.モーザー。技術力ある名門ブランドだからこそできた作品といえます。
お値段も仰天価格ではありますが、ロレックスも買い飽きて、お金が余って仕方ないという人がいれば、購入を検討しても良いかもしれませんね。