ロレックスの超人気スポーツモデル・デイトナ。実勢販売価格はもちろん、買取価格でさえも定価を上回る高値になっています。しかしながら、買取においてはすべての個体に高い査定金額が提示されるわけではなく、時計の状態によって左右されることに。未使用の場合と、中古の場合で、いくらくらい違いが出るものなのか、調べてみました。
目次
デイトナ買取価格の特徴
冒頭でも述べた通り、デイトナはロレックスの中では一番、他のブランドまで含めても、トップクラスで換金率が高い時計です。ステンレススチール製の現行モデルRef.116500LNの場合、定価約140万円に対し、2020年4月現在の買取価格はなんと200万円以上。とんでもないプレ値になっています。
この価格設定は、今に始まったことではなく、2013年頃から徐々に高くなり始め、2017年の夏以降で角度を増して値上がり。現在に至るという状況です。また、歴代モデルすべての価格が上昇し続けているということも、大きな特徴です。
時計の状態によって左右される買取価格
年々値上がりを続けているデイトナの買取価格ですが、すべての個体の買取価格が高いのかというと、そんなことはなく、、、時計の使用状態によって変化します。
こちらは2017年1月～2020年3月までのデイトナRef.116500LNブラックの買取価格推移を表したグラフ。13の買取サイトより価格を調査し、まとめたものです。
オレンジのラインが最高買取価格。ブルーのラインが最安買取価格です。ご覧の通り、大きく値上がりしているのは、オレンジのライン。最高値の方です。最安値も値上がりしてはいますが、その幅は控えめであることが分かります。
デイトナ買取価格 未使用と中古ではいくら違うのか
では実際、デイトナの買取価格は、時計の状態によってどれくらいの差が生じるのか。サイトごとに、未使用品（または新品）と中古品の買取価格の差を見てみましょう。
情報ソース：各買取サイト内の相場表（2020年4月）
Ref.116500LNブラックの最高買取価格と最安買取価格の差額を調査
▼買取エージェント（一風騎士）
上下差額 ￥500,000
安値/高値 = 81.5%
▼カドノ質店
上下差額 ￥300,000
安値/高値 = 84.3%
▼銀座RASIN
上下差額 ￥200,000
安値/高値 = 91.9%
▼jrs
上下差額 ￥350,000
安値/高値 = 87.3%
▼質屋さんドットコム
上下差額 ￥230,000
安値/高値 = 90.0%
未使用品と中古品の買取価格で、もっとも差があったサイトの差額は50万円でした。
ただし、上記は付属品完備の状態での差額となります。箱や保証書、余りコマなどが欠品している場合には、もっと大きな差が発生しますので、ご注意ください。
合わせて読みたい
→ 箱なしロレックスの買取｜いくらマイナスになるのか？
店舗によって変わる【未使用】の定義
もう一点、注意すべきこととして、店舗によって未使用品の定義が異なるということがあります。「店舗Aでは未使用品と判断されたが、店舗Bに持っていったら中古品と言われた。」デイトナの買取においてこのようなケースは、実は良くあることです。
未使用品の例１
ギャランティ発行3ヵ月以内の未使用品。付属品完備。
正規未使用品の場合は保証書の名前が消されていないこと。
未使用品の例２
ギャランティ発行5ヵ月以内の未使用品。付属品完備。
バンド未調整、保護シールあり。
各買取店の相場表を読む時は、どのような定義で未使用品と呼ぶのか、脚注部分までしっかり目を通すようにしましょう。
まとめ
デイトナの買取価格は、未使用なのか中古なのかで、大きな差が生じます。買取店によって、その差額は異なり、また未使用の定義も異なっているため、相場表を見る際は読み違えないよう注意しましょう。
また、これまで調査してきた所感ではありますが、お店によって未使用品の買取に強い所と、中古品の買取に強い所があります。お手持ちのデイトナを売る際には、必ず複数のお店で査定を依頼し、高く買い取ってくれるお店を選ぶようにしましょう。
