※この記事はウォッチ買取応援団としてYoutubeにアップした動画、「ミステリアスな腕時計!モーリス・ラクロア マスターピース ミステリアス モーリス・ラクロア ミステリアス MP6558 実機レビュー!」の書き起こしです。
モーリス・ラクロアマスターピースミステリアスMP6558の実機レビューお送りしていきます。モーリス・ラクロアの創業は1889年。貿易会社としてスタートし、時計組み立て工場、文字盤・ケース製造メーカー、ムーブメント製造メーカーを経て、1975年に自社ブランドを立ち上げました。
ブランドが得意とするのは複雑機構。デザイン・表現のためにそれを用いる。遊び心溢れる時計作りが魅力のブランドです。
目次
動画でもご覧いただけます
今回ご紹介するモデルは、2014年に限定250本のみ販売された希少モデル。通常の時間表示という概念に捕らわれない、ブランドらしい自由な発想が光ります。
『時間はなぜ円じゃなきゃいけないのか』『秒針はなぜ目立ってはいけないのか』哲学的な問いとともに開発された、ユニークなデザインに、ぜひ注目してご覧ください!
モーリス・ラクロア ミステリアス MP6558の基本スペックと機能
- モデル:マスターピース ミステリアス
- 型番:MP6558
- 製造年:2014年
- ケース&ベルト素材:ステンレススチール、レザー
- ケースサイズ:43mm×17mm
- 新品時重量:–
- 風防:–
- 防水性能:–
- ムーブメント:ML215
- ベゼルタイプ:–
- パワーリザーブ:–
- インデックス:–
基本機能は、時分表示と別窓での秒表示。文字盤がスケルトンになっており、中の機械・歯車の動きを見て楽しむことができます。
リューズでの操作は、ゼンマイの巻き上げと、長針の調整のみ。リューズを操作することで連動して動く中の機械。歯車が回る感触を指先で楽しみながら、実際に回っているのを目で見ても楽しめる。機械好きな方にとっては、非常に贅沢なデザインなのではないでしょうか。
搭載されるムーブメントは、自社製造のキャリバーML215。機能こそシンプルな3針ですが、動きを見ていただければわかる通り、秒表示は非常に奇抜な作りになっています。
モーリス・ラクロア ミステリアス MP6558の外装デザイン
ケースは、ステンレススチール製43mm径×17mm厚。裏面もシースルーになっており、ここからもムーブメントを覗き見ることが出来ます。ただ、裏面には自動巻きローターがあり、歯車は少ないので、表から見るほうが楽しいかもしれませんね。
ケース形状、大きく分厚い作りですが、ぼってりと丸い形状になっているため、決してゴツい印象ではありません。どちらかというと、可愛らしい形をしていますね。
また、側面の丸い部分、ヘアライン仕上げが施されており、曲面であることが視覚的に分かり易くなっています。かと思うと、ラグやベゼルの面取り部分、ここはポリッシュ加工になっており、時計の輪郭がハッキリと浮き出るデザインになっています。
マスターピースミステリアスシリーズは、『時計の普通』に対し、疑問をぶつけたことで、誕生したモデルです。このモデルは、『なぜ時間は円で表現しなければいけないのか?』ここに向き合って作られました。
通常円型の目盛と針で表示される秒というものを、このモデルでは、十字の目盛とツインチップの針を使って表示しています。まるで浮遊しているかのような秒針の動きは、他のどんな時計にも見られない構造なのではないでしょうか。
特徴的なフェイスデザインなので、どうしてもそこに目が行きがちです。しかし、マスターピースと名乗っている以上、ブランドの技術を最大限発揮したモデルでなければなりません。ケース形状と表面仕上げまで合わせて、はじめて完成と言える。単に遊び心だけで作ったわけではない、本気の時計であるということ、お分かりいただけるかと思います。
一瞬見ただけでは何秒を指しているのか、さっぱりわからない。読むのに思考力を要するところもいいですね!初対面の相手との話題作りにも、一役買ってくれることと思います。