高騰が続くロレックス。欲しいのに買えない。買いたいけど割高過ぎる。そんな状況が続いております。そこで今回は、現行モデルが高騰している今だからこそ、本当におすすめしたい旧型モデルというテーマで、ロレックスの旧作を10本ほど選んでみました。
今回のチョイス。割安感というテーマだと、ノンスポーツモデルだけになってしまいます。もちろんデイトジャストやチェリーニなども魅力的ですが、今回はあえてユニークポイントのあるスポーツモデルを中心に選んでみました。
スポロレの旧作には、面白いモデルがたくさんあります。選んだ10モデルの中には、プレミア価格のものも混ざっておりますが、この機会に興味を持っていただけらた嬉しいです。現行にはない個性に、ぜひ価値を感じてもらえたらと思っております。
目次
- エクスプローラー1Ref.16570
- ヨットマスターRef.16622
- シードゥエラーRef.16660
- グリーンサブRef.16610LV
- サブマリーナデイトRef.168000
- GMTマスター2 Ref.16710
- エクスプローラー1Ref.114270
- サブマリーナRef.14060M
- デイデイトRef.18239
- エアキングRef.114200
- まとめ
エクスプローラー2Ref.16570
では、早速1本目はこちら。エクスプローラー2 Ref.16570です。
極地探検の現場から生まれたアドベンチャーウォッチ・エクスプローラー2。Ref.16570は、現行モデルよりも2mmほど小さい40mmサイズのケースを使用した旧型です。
このモデルの魅力は、20年という長い製造期間で、数々のマイナーチェンジが行われているという点です。ロレックスの時計は、製造年式によって価値が変化するのですが、その要因は年式が新しいとか古いとか、単純な年数ではありません。どの時代に作られた、どんな仕様のものなのか。それが固有の価値になっています。
こちらのRef.16570は、1991年~2011年まで発売されたモデルですが、その間になんと8回ものマイナーチェンジが行われています。バックルがシングルからダブルになったり、夜光塗料がトリチウムからルミノバになったり、ケース横の穴が塞がったり。年式によって、細かい点の違いがあるため、その好みも含めて探してみると、、、メチャクチャ楽しいですよ。笑
気になるお値段は、60万円前後から探すことができます。60万円台で買えるスポロレというと、これとあとはエクスプローラー1の旧モデルくらいしかないかもしれませんね。私のおすすめは、1996年以前のシングルロックバックルのもの。製造初期の仕様なので、状態の良いものに出会う難しさもまた、探す楽しみがあっていいと思います。
ヨットマスターRef.16622
続いて、2本目はこちら。ヨットマスターRef.16622です。
ヨットマスターロレジウムの旧型ですね。これ、実物見たことある方はご存知かと思いますが、これの後に出たRef.116622と瓜二つなんですよ。
かなーりよく見ないと違いがわからないレベルで同じです。
つまり、旧作といいながらも、古さを感じないというのが、このモデルの魅力です。
そして、気になるお値段。プラチナベゼルなのに、なんと80万円前後から買えます!いつの間にかこっそりカタログ落ちしたプラチナ文字盤も、この時代のものならお得に買えるというのも魅力ですね。
シードゥエラーRef.16660
続いて、3本目はこちら。シードゥエラーRef.16660。
型番の数字から、トリプルシックスとも呼ばれるヴィンテージモデル。シードゥエラーでは2作目にあたり、防水性能が1,220mになったのはこのモデルからになります。
製造年は1978年~1991年と、決して短くはないのですが、そもそもシードゥエラー自体がプロフェッショナル向けだったため、流通数が少なかっものと思われます。今現在、中古市場で売られている数は、数えられる程度しかありません。
なので、さすがにお値段も高めで、最低でも100万円は超えてきます。製造初期の個体で、保存状態の良いものであれば、250万円以上になることも。
それでもおすすめしたい理由としては、今後買えなくなるモデルのひとつだからです。アンティーク世代のスポーツモデル、例えば赤サブとか初代のGMTマスターとかはすでに買えないモデルになりつつありますよね。
最近では80年代、90年代のスポーツモデルの数もどんどん減ってきています。ましてや元々の数が少ないということであれば、なおさら買えなくなるまでの時間は短いものに。
ここから5年くらいで市場から消えるということも十分にあり得るので、買うなら今です。
グリーンサブRef.16610LV
続いて4本目はこちら。グリーンサブRef.16610LV。
サブマリーナシリーズが50周年を迎えた2003年に発売され、2010年に生産終了した旧作のグリーンサブです。
これのおすすめ理由も、先ほどのトリプルシックスと同じですね。今後買えなくなる気配があるということです。特に2010年最終年式と、初期のライムベゼル。これはもうコレクターアイテムなので、資産として持っておくのも大アリだと思います。
それ以外の年式のものについても、今現在は現行のグリーンサブに注目が集まっているため、そちらの価格がえらいこっちゃになってますが、つい最近まで実はこっちのの旧作の方が高かったんですよね。
じゃあ今安いかと言うと、全然安くはなくて、最安でも150万円前後からなんですが、、、みんなが新しいほうに夢中になっている隙に、旧型を買ってしまおう!という魂胆でぜひ。
サブマリーナデイトRef.168000
続いて5本目も今後の入手が難しくなるであろうシリーズ。サブマリーナデイトRef.168000。通称トリプルゼロ。
約8年間製造されているので、新品時の流通量がそこまで少なかったようには思えないのですが、この動画作っている時点で、楽天への掲載数は9本のみ。うん、少ない。買えなくなる雰囲気、出ております。
ロレックスは、1985年にステンレススチール素材を現在と同じ904Lに変更していますが、このモデルは先駆けてそれを採用した試験的なモデルとも言われています。
実際、1世代前のRef.16800からスペックの変更はなく、デザインも同じです。なぜ型番が変更されたのか、いまだに真意は不明ですが、もっとも有力なのがステンレススチール素材の変更なのではないかという説なのです。
ちょっとミステリアスな存在。そこがこのモデルの魅力です。
GMTマスター2 Ref.16710
続いて6本目。GMTマスター2 Ref.16710。GMTマスターシリーズが2になってから、2作目に登場したモデルです。
これのおすすめ理由は、選ぶ楽しみ。先に紹介したエクスプローラー2の旧作は、マイナーチェンジがたくさんあって選ぶ楽しみがありましたが、このGMTマスター2は、マイナーチェンジの多さに加えて、ベゼルカラーも3色あります。
つまり、マイナーチェンジ数×3カラーという組み合わせの中から、ビビッとくるモデルを探すわけですよ!さらに言うと、そこに経年変化での違いも乗ってくるわけですから、もう楽しすぎますね!
気になるお値段は、もうピンキリです。下は100万円くらいからありますが、上は超希少なレアピースもあるので400万円近いものまで存在します。
個人的なおすすめは、2000年以降製造の個体。フラッシュフィットという、ブレスレットの付け根部分が一体型パーツに変更されてからのものですね。GMTマスター2は、他のスポーツモデルよりもドレッシーに付けたいので、旧モデルの高年式を狙いたいです。
エクスプローラー1Ref.114270
続いて7本目はこちら。エクスプローラー1Ref.114270。2010年に製造終了となった、最後の36mmサイズ・エクスプローラー1です。
小さなケースにシンプルな機能。洗練された最小限のデザイン。そして堅牢な作り。ロレックスのスポーツモデルをもっともシンプルに楽しめる名作ウォッチです。
この1世代前のモデルも、デザイン的には同じなのですが、外装パーツが強化されていたり、ムーブメントの精度が増していたりと、長く使うということを考えると、こちらを選ぶ方が良いかと思います。
価格はというと、50万円前後から探すことが可能です。ちなみに私、2014年に購入した際は、38万円でした。5年間で結構値上がりしてますね。
36mmサイズのエクスプローラー1、再発売される可能性は低いかと思います。そういって意味でも、36mm最後のモデルということで、今後プレミア度が増してく、、、ような気もしております。
おすすめは、やはり高年式。旧作ながら現行とさほど変わらない性能が魅力です。
サブマリーナRef.14060M
続いて、おすすめ8本目。こちらも高年式を狙いたい旧モデル・サブマリーナRef.14060M。
近しいモデルでRef.14060というのもありますが、それは1世代前のモデルで、ムーブメントが異なります。現行と変わらないスペックで、今後も長く愛用できるという意味では、Mが付いてからの方をおすすめします。
マイナーチェンジが2007年のルーレット刻印追加のみ、1度しかないので、予算に合わせてマイナーチェンジ前か後かを選ばれると良いかと思います。
デイデイトRef.18239
マイナーチェンジ前であれば、85万円前後から。マイナーチェンジ後は95万円前後から探すことが可能です。
さてあと2本は、ノンスポーツの旧作、選んでみました。まずはこちら、デイデイトRef.18239。ホワイトゴールドのドレスウォッチです。
デイデイトって憧れますよね!シーンによってブレスレットを変えれば、冠婚葬祭でもビジネスでも使える、まさに一生ものの時計です。しかし、新型の新品となると予算的に厳しい、、、。そこでおすすめなのが2世代前のこちらです。
ムーブメントは現行と同じと言うわけにはいきませんが、デザインや外装の作りなどは、素晴らしい!の一言。旧作とはいえ、さすがにトップモデルなので抜かりがありません。
そしてお値段もなかなか魅力的。現行モデルは300万円コースですが、こちらのRef.18239は140万円前後から探すことが可能です。デイデイトって、旧作の中古となると、急に安くなるんですよね。実はかなり狙い目だったりします。
人生のステップアップにもぜひ。
エアキングRef.114200
ではラスト10本目。エアキングRef.114200。エアキングが34mmサイズだった頃の最後のモデルです。
エアキングの現行モデルが登場したのは、2016年。それまでのエアキングからは想像もつかないような、大幅なデザイン変更で話題になったことは、記憶に新しいかと思います。
実はその前の約1年間、ラインナップから外れていたのをご存知でしょうか。エアキングというモデルは、1940年代からずっと製造されていたモデルだけに、その時は衝撃でした。その直前の2014年まで作られていたのがこのRef.114200です。
ちなみに、Ref.114200という型番は、現在オイスターパーペチュアルにそのまま引き継がれ、Air-Kingの表記がなくなった状態で製造が続いています。
特別レアなモデルではありませんが、34mmサイズ最後であり最良のエアキング。価格は40万円台前半からありますので、これからロレックスデビューしたい!という方にもぜひおすすめしたいモデルです。
まとめ
以上、現行モデルが高騰している今だからこそ、本当におすすめしたい旧型ロレックス10選、お届けしました。
もっと選べと言われれば、あと10本、いや20本くらいはいけそうな気がしますが、また別のテーマでお届けできればと思います。
製造された時代で選んでみたり、同じムーブメントのもので選んでみたり、おすすめの白文字盤ロレックス、みたいに選んでみても面白いかも知れませんね!また次の企画、楽しみにしていてください。