2020.01.06

オメガ スピードマスター ムーンウォッチ アポロ11号50周年記念モデル の魅力を徹底解説!

更新

※この記事はウォッチ買取応援団としてYoutubeにアップした動画、「買い忘れてない!?再注目すべき名品 オメガ スピードマスター ムーンウォッチ アポロ11号50周年記念モデル」の書き起こしです。

オメガ スピードマスター・ムーンウォッチ アポロ1150周年記念モデルについて、その魅力をお伝えしていこうと思います。散々いろいろなメディアで紹介されてきたモデルなので、このチャンネルをご覧になっている方は、知っている方がほとんどかと思います。それを承知の上で、なぜ今これを取り上げるのか。理由は2つです。

1つは、この時計に使われたムーブメントが、最新のものであるということ。月面着陸に使われたモデルに搭載されたものから、3度の改良。そうして行きついた最新のムーブメントは、一体何が凄いのか、お伝えしておきたいなと。

そして、もう1つは、すでにプレミア化してますということ。人気が高く、数量限定販売なので、なんとなく予感はしていましたが、、、狙っている方、急いだほうがいいかもしれません!この2点を中心にお話していきます。

目次

オメガの本気を感じる秀逸なデザイン

さて、早速時計の詳細から、簡単にご紹介していきます。まずはデザインから。

ケースサイズは、42mm径。フェイスデザインは、ブラックをベースカラーに、インデックスや針には18Kムーンシャインゴールドが使われています。50周年を祝う、華やかな雰囲気ですね。

ベゼルは、オメガ独自のセラゴールドと呼ばれる技法が用いられており、傷にも腐食にも大変強い作りになっています。

9時位置のインダイヤルには、月面着陸船イーグルから、月面に降り立つバズ・オルドリンがエングレービングされています。

ちなみに、アポロ11号の船長は、ニール・アームストロング。なのに、なぜスピードマスターではバズの画を使っているかというと、ニール船長は月面着陸時、万一に備えて時計を宇宙船内に置いていたそうです。

つまり、スピードマスターとして歴史的な一歩を共にしたのは、ニールではなくバズだった、というわけ。

裏面には、人類初の月面への足跡がエングレービング。『一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっての大きな躍進だ』

THAT’S ONE SMALL STEP FOR A MAN ONE GIANT LEAP FOR MANKIND

という、ニール船長のセリフも刻まれており、50年前の歴史的瞬間を想像させてくれます。

特別なのは、時計だけではありません。見てください、このボックス。

オメガの限定モデルは、箱も特別なものが多いのですが、このモデルは、さらに特別感があります。

ボックスはアタッシュケース型。内部のクッションは、月面を表現しており、時計台座は月面着陸船イーグルを模しています。ネームプレートには、月面着陸の時間が記載。ブラックコルク製の交換用ストラップも付属します。

お家芸であるムーブメントの凄さ

ではここから、本題に入っていきます。今回このモデルを取り上げた理由その1。ムーブメントについて。先日オメガさんのイベントに参加した際に聞いた情報から、お伝えしていきますね。

50周年記念モデルに使われているムーブメント。キャリバー3861というものですが、マスタークロノメーターというオメガの超厳しい基準をクリア。世界最高水準の精度、計時性能、耐磁性を誇る機械です。

マスタークロノメーター認証のムーブメントは、これまでムーンウォッチでは使われておらず、この限定モデルが初めてそれを背負う形になりました。

この機械、特に他との差が大きく見られるのは、耐磁性。ロレックスの耐磁モデル、ミルガウスの15倍という、驚異的な耐磁性を持っています。現代は、スマートフォンやタブレット、ノートPC、ハンドバッグのマグネット式留め具、電磁調理器、自動ドアなど、日常生活においても磁場が身近に存在します。おのずと、腕時計にも耐磁性を求めたいものです。

しかし、例えばバッグのマグネット式留め具に直付けしたとしても、その磁界強度は1,000ガウス以下。マスタークロノメーターの耐磁性能が、いかに一般を凌駕しているものか、お分かりいただけるかと思います。一説には、MRIの超強力な磁場にも耐えられるものだとか。

ここでお伝えしたいのは、この新ムーブメントが凄いんだよ!ということなんですが、歴史を交えてお伝えすると、さらにその凄さが分かって頂けるかと思います。

スピードマスターの誕生は1957年。同じオメガの主軸モデル、シーマスターの派生シリーズとして生まれました。登場初期は、カーレース用クロノグラフとして活躍しましたが、後に大きな転機が。それがNASA公認ウォッチの選出です。

1960年代初期。NASAは、アポロ計画やマーキュリー計画のための公式装備品を整えていました。その中には、腕時計もあり、各ブランド宛に公認ウォッチ試験用に、時計の提出を依頼。そこにオメガは、スピードマスターを提出。ロレックス、ロンジンなどと共に試験に挑み、見事NASA公認装備品の座を獲得しました。

NASAの試験は、時計を扱うとは思えないほど厳しいものだったそうです。床に落とすとかのレベルではないみたいですね。投げるとかまであるそうです。この厳しい試験に、スピードマスターはなぜ生き残れたのでしょうか。

その秘密は、時計の構造にありました。スピードマスターのムーブメントは、他社の時計のそれと比べて小さく、逆にケースは大きかったのです。これにより、ケース内部に空間ができ、それが時計内部への衝撃を和らげる構造になっていたそうです。この時スピードマスターに積まれていたムーブメントは、キャリバー321というものですが、今もなお『伝説の手巻きクロノグラフ』と呼ばれるほど、名機として語り継がれています。

そして、その後キャリバー321が改良されて誕生したのが、キャリバー861その後さらに改良されたキャリバー1861と引き継がれていきます。321から大きく変化したのは、クロノグラフのスイッチでした。

コラムホイールという部品を使っていた321に対し、カムという部品へと変更したのが、861以降のムーブメントです。この辺りは、ちょっと専門的な話になってしまうので、超簡単にお伝えすると、より簡素な部品で、性能はアップしたということです。簡素な部品にすることで、コストも抑えられ、メンテナンス性も高まります。

さらに、時計内部という、ごく限られた場所において、必要とするスペースも小さくて済む。スペースが空いた分、他の機能を入れたり、小型化したりできるわけです。これを性能を下げずにやってのけたのが、スピードマスターの凄い所。

最新ムーブメントのキャリバー3861は、ここからの再改良品となり、時計のケース径を大型化することなく、耐磁性を大幅にアップさせたというものなんです。

現在ムーンウォッチには、キャリバー1861と新型のキャリバー3861がどちらも現行として用いられています。スパッと新型のみに切り替えないのは、やはりNASA公認ゆえでしょうね。宇宙で使う装備品ですから、新しいものが出来たからといって、そう簡単には変えられないのでしょう。

近いうちに1861が廃盤になり、3861が主軸に入れ替わるという声もありますが、まだしばらくは2軸での展開が続くものと思われます。

絶賛高騰中!オメガでは珍しい現行プレミアモデル

続いて、もう一つお伝えしたいポイント。こっちは、もう超単純にわかりやすい。プレミア化してます!値上がり中です!笑

オメガの時計は、ロレックスのようにどれもが値上がりしていくということがなく、人気が高く入手困難な限定品のみが、プレミア価格になっています。例えばスヌーピーとかが分かりやすい例ですね。2モデル、限定品として発売され、当時はそれほど人気ではなかったようですが、そこから数年経って価値が見直され、プレミア化しました。

スヌーピーのようなプレミアウォッチは他にもありますが、その多くは発売から数年経って売り切れとなり、さらに後の中古市場で値上がりするというパターン。しかし、こちらの50周年モデルは、販売ペースが早いんです!発売から数か月で、既にメーカー在庫は売り切れとのこと!

月面着陸から50周年という切りのいい記念モデルであることと、このデザインセンス。そして、最新のムーブメントをいち早く搭載したということで、オメガファンにはたまらない名作中の名作。そりゃ、売れますよね。

時計店の在庫も、この動画を作っている201912月の段階で、極めて少数でした。中古市場にも、わずかしか出回っていません。このペースだと、年内で手に入らなくなる可能性も十分にありますね。

現時点で中古価格が定価を上回っていますので、、、数年後、とんでもないプレミアウォッチになるのでは?と思っております。気になっていた方、チャンスを逃さないよう、しっかりゲットしてくださいね!

まとめ

以上、本日はオメガ スピードマスター アポロ1150周年記念モデル の魅力について、お届けいたしました。

最後に、このモデルの世界感を楽しんでいただける映像コンテンツを一本ご紹介。アメリカと旧ソ連が繰り広げた、宇宙開発ドキュメンタリーです。アポロ11号の映像は、1342秒から。当時の映像なので少々粗いですが、やはり本物を見ると感動しますね!ぜひ、観てみてください!

あとは、漫画 宇宙兄弟もおすすめです。まだ読んでいない方、ぜひ!