バーゼルワールド2019で発表された新作、いろいろ盛り上がってますね!さて、今回はパテックフィリップの2019年新作モデルを一緒に見ていきたいと思います。
目次
- パテックフィリップ PATEK PHILIPPE とは
- 5520P アラーム・トラベルタイム
- 5078G ミニッツリピーター
- 5212A カラトラバ・ウィークリー・カレンダー
- 5235/50R
- 5905 フライバッククロノグラフ
- 5172
- ワールドタイム 5231J
- 4899/901G
- 4978/400G
- 5726/1A
- アクアノート 5168G
- TWENTY-4 ハイジュエリー
- まとめ
記事内画像はパテックフィリップ公式サイトより引用
https://www.patek.com
パテックフィリップ PATEK PHILIPPE とは
ヴァシュロンコンスタンタンやオーデマピゲと共に「世界三大時計メーカー」と称されるパテックフィリップ。その中でもパテックフィリップは、「世界最高峰の時計メーカー」とも言われています。世界一のステータスを裏付けるのは、1839年から続く歴史はもちろん、複雑機構の開発ができる技術力や「永久修理」を可能とする品質保証にあります。
それでは、2019年をご紹介していきます。コレクションでいうと、グランドコンプリケーション、コンプリケーション、カラトラバ、ノーチラス、アクアノート、TWENTY-4。モデル数全部で18です。
2019年パテックフィリップ新作|5520P アラーム・トラベルタイム
まずはグランドコンプリケーションから見ていきます。いつもロレックスやブライトリングとかはよく見てるんですが、パテックとなると、サイト見るだけで謎の緊張感ありますね。
最初はこちら、5520P アラーム・トラベルタイム。
パイロットウォッチという見た目が、パテックフィリップとは結び付きにくいデザインなんですが、実はこのデザイン自体は2015年に先に登場している 5524G というモデルのデザインを踏襲したものです。
今回登場した新作は、42.2mm径のプラチナケースに、第二時間帯表示、アラーム機能、デイ&ナイト表示と、超複雑機構を搭載したムーブメントを収めたグランドコンプリケーションです。
特にアラーム機能は、ミニッツリピーターと呼ばれる世界3大複雑機構の応用技術で、言うなれば超がつく複雑機構です。文字盤、インデックス、細かい点まで作りこまれてますね!裏面からムーブメント覗き見れるのもいいですよね。中身までしっかり装飾されています。
こちらお値段はというと、¥26,676,000です。パテックフィリップでここまでの複雑機構ともなれば、やはりこのくらいの価格になるのは当然なんでしょうね。
2019年パテックフィリップ新作|5078G ミニッツリピーター
続いてはこちら。5078G ミニッツリピーターです。
こちらも三大複雑機構ミニッツリピーターを備えたモデルですね。もともと同じRefナンバーで、クリームカラーの七宝ダイヤルのモデルが発売されていましたが、今回その追加バリエーションとして、手書きのアートが施された文字盤が登場しました。
七宝ダイヤルに、エナメルで絵付けをしているとのことなんですが、息をのむ美しさとはまさにこのことで、時計としての素晴らしさはもちろんですが、美術品といっても過言ではない領域の一本です。
大人しめのドレスウォッチのイメージが強いパテックフィリップですから、ここまで攻めたデザインはかなり希少価値も高いのではないでしょうか。ちなみに価格は『リクエストにより』とあるので、応相談つまり時価となっています。
グランドコンプリケーションは、もう一本も時価モデルですね。こちらの 6300G グランドマスター・チャイム。パテックフィリップの中でももっとも複雑な機構を搭載とあります。アラーム、デイトリピーター、永久カレンダー、第二時間帯、デイ&ナイト、パワーインジケーターと、名だたる複雑機構をわずか37mm径のムーブメント内に収め、表裏両面に別々の文字盤を表示するという、とんでもないモンスターウォッチです。これだけ詰め込んでも、ケースサイズ47.7mmというのは驚異的です。
先ほどのミニッツリピーターは美術館にあってもおかしくないレベルでしたが、こっちは博物館所蔵レベルですね。100年先まで見据えた時計作りはさすが世界一のブランドです。
2019年パテックフィリップ新作|5212A カラトラバ・ウィークリー・カレンダー
さて、ここからはコンプリケーションモデルということで、グランドコンプリケーションよりは現実的な機構を備えたモデルです。実際に購入できる時計としては、このランクから下になりますね。
まずはこちら。5212A カラトラバ・ウィークリー・カレンダー。
これカラトラバなんですね。全く違う新しいラインナップかと思いました。カラトラバといえば、3針ですからね。
こちらの 5212A は、新ムーブメント搭載ということで、月、曜日、日付そして、週番号の表示機能が装備されています。週番号というのは、一年のうちいまは何週目なのかというのを番号にしたものです。一年は53週なので、それで文字盤を一周するような表示形式になっています。
あと驚きなのはケース素材がステンレスということですね。やはりカラトラバといえば18KGケースなので、これも意外な一面です。おかげで価格は意外にも¥3,942,000と、コンプリケーションながら400万円を切っています。
2019年パテックフィリップ新作|年次カレンダー5235/50R
さて、どんどんいきましょう。5235/50R。
40.5mmのローズゴールドケースに、レギュレータータイプと呼ばれる、それぞれの針が独立して表示される仕様のムーブメントを備えたモデルです。
レギュレータータイプの時計は、これまでも展開されていますが、人気があるのと生産数が少ないことが重なっており、実物を見たことがあるという方は少ないのではないでしょうか。
今回の新作もなかなか一般市場には出まわらなそうですね。これもほんとに細かいところまで作り込まれてますね。自動巻ローターはマイクロローター、年次カレンダーが付いていて、お値段は¥6,102,000です。
2019年パテックフィリップ新作|フライバッククロノグラフ5905
次は 5905 フライバッククロノグラフ。
こちらは素材の追加バリエーションですね。先にプラチナモデルが発売されていますので、今回はローズゴールド素材での追加ラインナップです。年次カレンダー、クロノグラフ搭載で、価格は¥7,743,600です。
2019年パテックフィリップ新作|クロノグラフ5172
続いて 5172 は、2カウンタークロノグラフ5170系の最新モデルです。ケース素材がプラチナからホワイトゴールドに変わり、サイズも41mmにサイズアップしています。こちら価格は¥8,672,400です。
2019年パテックフィリップ新作|ワールドタイム 5231J
コンプリケーションシリーズ最後の1本は、ワールドタイム 5231J 。
ハンドメイドのクロワゾネ七宝装飾文字盤を用いており、これも美術品のような作りですね。ワールドタイムらしく、大西洋を中心とした世界地図が描かれています。ハンドメイドなので、個体差も楽しめそうなモデルですね。こちらはお値段¥8,672,400です。
2019年パテックフィリップ新作|4899/901G
さて、次はカラトラバの新作です。ここまで複雑機構や七宝を用いたアート作品が中心でしたが、カラトラバの新作は、パテックフィリップが得意とする技術の一つ、ジェムセッティングを存分に楽しめるモデルが2本発表されました。
まずは 4899/901G 。
ベゼル外周にまでダイヤモンドとサファイアがセッテイングされた、ハイジュエリーウォッチに仕上がっています。針と文字盤にまで細かい彫り装飾が施されており、機構だけではなく、美術的要素も世界トップクラスであることを証明しています。
使用されているダイヤモンドは全部で348個。サファイアは354個ということで、お値段は流石の一千万超え。¥12,009,600です。
2019年パテックフィリップ新作|4978/400G
続いてこちら 4978/400G。
リボンジュエリーシリーズの新作で、36.5mmにサイズアップされたホワイトゴールドケースに、渦巻き状にダイヤモンドがセッテイングされています。ダイヤモンドの使用個数は、なんと770個!価格は¥8,672,400です。
2019年パテックフィリップ新作|5726/1A
もう結構お腹いっぱいになってきましたよね。今年のパテックさん、すごい本気出してきた感じしますよね。入手困難な超人気モデル・ノーチラスでも6モデル追加されてます。
この辺りはレディースモデルなので割愛しますが、やばそうなのはコイツですね。5726/1A。
これは、間違いなく高騰してしまうやつです。40.5mmサイズのステンレスケースに、年次カレンダーとムーンフェイズを有するムーブメントを装備。定価は¥5,410,800ですが、現行の3針デイトで実勢価格700万円超えているので、これは1,000万円コースなんじゃないでしょうか、、、。
2019年パテックフィリップ新作|アクアノート 5168G
あともう一本、やばそうな気配なのは、カーキカラーのアクアノート 5168G。
これはブルーが先に発売されてますが、超入手困難モデルのひとつです。定価は4,676,400ですが、実勢価格は中古でも630万円以上しますからね。新作のカーキカラーもかなり高騰しそうです。
このカラー、何年か前にアクアノート・エクストララージで一度発売されていて、はじめ見たときは、急にどうした?感がありました。
パテックフィリップでこういうミリタリー系ってイメージないじゃないですか。ブルーとかホワイトのイメージが強かったので、すいぶん冒険してきたなーと思ってたんですが、だんだん見慣れてきたのもあり、あとはインスタでグリーンのスーツと合わせている方がいたりで、いまはめちゃくちゃ欲しい気持ちでいっぱいでございます。
今回の新作は、エクストララージよりも大きい42.2mm径。でも厚みは控えめな8.25mmという、バランスの良さがまたいいですよね。
サイズはブルーも同様ですが、カーキの方が着こなしが難しい分、おしゃれ上級者感がありますよね。わたくし、最近時計買ったばかりなんですが、これは本気で欲しい一本ですね。
2019年パテックフィリップ新作|TWENTY-4 ハイジュエリー
さてさて、ラストはこちらですね。TWENTY-4 のハイジュエリーというモデル。
TWENTY-4のラウンドタイプは、昨年新たに加わったラインナップですが、今年の新作は、説明不要なくらいにわかりやすいハイジュエリーウォッチです。
使用しているダイヤモンド数は、3,238個。もはや驚くのも無用。ビックリマークも無用です。これ、作るのにどのくらいの時間かかるんでしょうね。価格は¥45,349,200です。
まとめ
ということで、パテックフィリップの2019新作見てきました。パテックフィリップの本気を感じる凄まじいラインナップ。機能酔いしてしまいそうなくらい、複雑機構モデルの新作が多かったですよね。
とはいえ、一般市場に出回るであろう注目モデルは、やはりノーチラスとアクアノートかなと思います。あとはカラトラバ・コンプリケーションのウィークリーカレンダーのモデルも現実的ですかね。個人的にはダントツでアクアノートのカーキが欲しいです。
注目モデルは定価入手はまず無理だと思いますし、銀座などわかりやすい高級ブティック街に出向かないと、売っている姿を確認することすらなかなか困難ですが、気になった方はぜひ時計店に入荷情報聞いてみてください。