※この記事はウォッチ買取応援団としてYoutubeにアップした動画、「ロレックス ヴィンテージ・エアキング Ref.5506 実機レビュー!」の書き起こしです。
ロレックス エアキング Ref.5506 の実機レビューです。今回ご紹介するモデルは、1950年代後半~1960年代中盤まで、ごく少量のみ生産されたレアモデル。34mm径の小ぶりなケースと、珍しい金張りの外装にも、ぜひ注目してご覧ください。
エアキングの登場は1940年代。世界初の防水自動巻き時計オイスターパーペチュアルからの派生バリエーション。正式なモデル名となったのは2016年以降で、それまではペットネーム、所謂愛称名でした。
目次
- エアキング Ref.5506 の機能
- 金張り外装とユニークなデザイン
- 希少モデル故、探すのは難しい
エアキング Ref.5506 の機能
まずは機能面から。基本機能は、センター3針というシンプル設計。日付表示はありません。
搭載される機械は、自動巻きcal.1530。パワーリザーブは36時間。
Cal.1530は、高級機cal.1560のクロノメーター未認証版で、わずか6年しか製造されなかった希少なムーブメントです。このモデルの他、同世代のエクスプローラー1やサブマリーナーにも使用されていました。
リューズでの操作は、長針の調整のみ。ハック機能は付いておらず、リューズを引いても秒針が止まらない構造です。
現行ロレックスのムーブメントは、毎時28,800振動。対してこちらは、毎時18,000振動。振り子時計の様な、緩やかな針の動きが特徴的。
日差はプラマイ20秒~1分ほど。そこまで高い精度はありませんが、50年以上経った現在もこうしてしっかり動いていること自体、素晴らしいことです。
金張り外装とユニークなデザイン
続いて、外装・デザイン。ケースサイズは34mm径11mm厚。縦はラグを含めて40mm。裏蓋とリューズはねじ込み式のオイスターケース。
ミドルケースが変わった形をしていますね。現行のオイスターはもっとサイドにふっくらと丸みがあるんですが、こちらはフラット。角をしっかり立たせた形状です。
そしてこのモデル。もっとも特徴的なのは、金張りを施した外装素材。ベースの金属はステンレススチールですが、その上に40ミクロンの薄い金を貼り付けています。
経年変化もあってか、イエローゴールドとブロンズの丁度間くらいの色になっていますね。18KGほどのギラギラ感はありません。
それとこのブレスレット。なんと、伸びます。エクステンションブレスという仕様で、当時アメリカで製造されていました。
文字盤デザインも、現行ロレックスにはない仕様。樽型のようなアプライドインデックスにアルファ針。もちっとした王冠マークも、良い意味で古臭くてカッコいい。
34mmというサイズ感もいいですね。私、手首回り16.5cmと細めですが、このサイズならゴールドでも自然に着けられます。どんな服装でも上手く溶け込んでくれそうです。
装着感の軽さも素晴らしい。金張りかつ中空コマなので、金無垢の様な重さありません。エクステンションブレスの絶妙な伸縮性は、癖になりそう。しっかりと手首に巻き付いてくれます。
小ぶりで決して主張の強い時計ではありませんが、あまり見たことのないデザイン故、時計好き同士の会話は盛り上がりそう。拘って選んだ感が強いモデルですね。
希少モデル故、探すのは難しい
人と被らないロレックスをお探しの方はぜひ。
ただ、この動画作製時、国内での流通ありませんでしたので、海外のマーケットプレイス等で探してみてください。
見つかれば40万円前後で購入することが出来ます。