2019.09.09

デイトナの買取相場と新品販売価格(2019年08月) |ロレックスの価格情報

更新

ブランド時計を売却する前に、知っておきたい今の買取相場。本日は、ロレックス デイトナ の買取価格、見ていたいと思います。

デイトナの買取価格情報は、前回6月の初めにお届けしていますが、最近値下がりしたこともあり、ロレックスバブル崩壊か?なんて声もありますね。ここから下がるのか?はたまた高水準で留まるのか?皆さんの予想はいかがでしょうか?

今回は、直近の相場について、デイトナ現行SS製モデルRef.116500LNの新品実勢価格、買取価格、そして最後に価格変動に対するちょっとした予想、という感じでまとめていこうと思います。

目次

本文中のグラフおよび価格ソース:
価格コム https://kakaku.com/
楽天 https://search.rakuten.co.jp/

デイトナ 116500LN ホワイト の買取相場

それでは、2016年に発売された、新型デイトナ。ホワイトとブラックがありますので、どちらも見ていこうと思います。

116500LNホワイトの販売価格

まずはホワイトの方、価格コムの新品実勢価格から見ていきましょう。

前回6月調査時からの値動きだと、こんな感じですね。わかりやすく値下がりしております。現在最安値は¥2,724,980。平均では¥2,816,175となっています。6月からの値下がり額でいうと、約22万円。比率にして、7.6%ダウンでした。

この値下がりによって、ざわざわしている感じはありますが、果たしてこのまま下がり続けるのか。実際この後の相場がどうなるのか、それは誰にもわかりませんが、参考までに、価格コムのグラフを過去2年にして見てみましょう。

こうしてみると、どうでしょう。さっき見ていたのはこの部分(丸印つける)ですが、下がってはいるものの、2019年4月初頭の水準に戻ったという感じでしょうか。4月以降で280万円から300万円まで上昇しましたが、その分がスムーズに戻ってきたように見えます。

しかし、1年単位で見るならば、今が約280万円、2018年夏が約260万円。過去1年では20万円程度、値上がりしています。さらに2017年夏は、約210万円なので、過去2年で見ると70万円ほど値上がりしていることがわかります。長い目で見ると、値上がりを続けてきているのは間違いないところです。

116500LNホワイトの買取価格

続いてこちらは弊社独自調査の買取価格です。オレンジが最高買取価格、ブルーが最安買取価格、グレーが中点です。時間軸、整っていない点、ご了承ください。

 

現在の買取相場は¥1,632,000~¥2,860,000。定価に対する比率で換金率は、130.6%~226.0%でした。

値動きですが、このグラフだと思ったほどは下がってませんね。販売価格ほどの顕著な変化はなく、6月から中点で比較した場合、2.5万円の値下がりでした。どうしてこうなっているのかと言いますと、買取金額が最新の相場を反映していないサイトのデータも混ざっているからです。

デイトナはロレックスの中でも特に値動きが激しいモデルであり、例えばお店の在庫状況によっても価格が変化します。同じお店なのに、午前と午後で価格が違う、なんてこともあるほど。

リアルタイムで相場をwebに掲載することは、そもそも難しいのだと思いますし、ここ最近のジェットコースターのような相場に対してweb上の価格更新が追いついていないお店もあるように見られました。

その結果、いつもの集計方法だとグラフ上の変化が小さくなっております。そこで、もう少し実状に即したデータとしては、市場の最先端、つまり流通量の多い都心の有名店の買取価格を見ていくと分かりやすいかも知れません。

こちらがその一覧です。

以前自分の時計を売るときに、いろいろ持ち込んでみてわかったことですが、こちらの3店舗は、web掲載の価格と実際の買取価格の乖離が少なく、好印象でした。

相場観を反映している信頼できるデータとして
各店の2019年6月4日と8月27日の買取価格を比較してみますと…

これを見ると各店ともに10%前後値下がりしていることがわかります。傾向としては、やはり先にお見せした販売価格と同じ動きと言えそうですね。

デイトナ 116500LN ブラック の買取相場

続いてデイトナ116500LNブラックダイヤルの方も、新品実勢価格から見てみましょう。

116500LNブラックの販売価格

現在の価格は、¥2,547,879~¥2,780,000。前回調査の6月と比較すると、約30万円の値下がりです。やはり直近は下がってますね。

ただ、こちらもホワイトと同じで、過去1年という括りで見た場合には、約40万円の値上がり。過去2年では、約60万円の値上がりでした。

116500LNブラックの買取価格

そして、弊社独自調査の買取価格推移グラフがこちら。

現在の買取相場は¥1,512,000~¥2,750,000。定価に対する換金率は、123.4%~213.2%でした。やはりこの調査グラフで見た場合には、販売価格ほど顕著な変化はありません。6月から中点で比較した場合、1.4万円の値下がりでした。

が、これもホワイト同様に、ジャックロードさんやクオークさんの相場で比較すると、過去3ヵ月で10%前後の値下がりが確認できました。額でいうと20万円以上の値下がりです。わずか3か月の間で20万円ダウンって、売却を考えている人からしたら大きい変化ですよね。

ちなみに、ジャックロードさんの数字、もう少し遡って見てみると、こんな感じです。

上がって上がって上がって。2017年12月以降、2019年6月まではずっと上り調子だったことがわかります。そこに来て、今回の値下がりですから、ざわつくのもわかります。

デイトナの買取相場変動についての考察

そして、ここからは雑談ですが、なぜ直近値下がりが起きたのかということについて、我々で考えられる範囲で推理してみました。皆さんもそれぞれ考察をお持ちだと思いますので、ぜひ照らし合わせて楽しんでみて下さいね。

まず、よく話題に挙がる為替相場。

こちら、SBI証券さんよりお借りした、ドル円相場の推移です。

ロレックスの時計は、輸入品なので、他の輸入品同様、円高になると値下がり方向に、円安になると値上がり方向に動きます。

つまり、デイトナの値動きは、このグラフと近い傾向を取るはず、ということですが、、、

ちょっと価格コムのデータ、ホワイトの販売価格推移と重ねてみますとこんな感じになりました。どうでしょう。

為替の影響は多少なりともありそうですが、為替のグラフが下がっているところでデイトナの価格は下がらず維持された、というのが価格の底上げにつながったように思われます。

特に注目したいのは、2018年末を基準とすると、相場はここまで円高(グラフは下降)傾向が続いているのにデイトナは据え置きからの上昇となっている所です。

こうなった理由は為替以外の要因、つまり市場からの需要ですよね。為替の影響はあれど、それ以上に市場での人気が強い影響を持っていた、ということだと思います。

しかし、この「デイトナバブル」に対して辟易していた方も多かったのではないでしょうか。

私達の体感としても高くなり過ぎた雰囲気はありましたし、ひたすら上がり続ける価格に疲れてデイトナ自体を敬遠する気持ちが醸成されていったのかもしれません。

実際の販売本数を見てみます。これは価格コムおよび楽天に掲載されていた販売本数の変化です。過去と比較して、現在は在庫がダブついていることがわかります。今の価格では「No」というのが市場の解答なんでしょうね。

ここまでをまとめますと、為替相場自体は昨年末から円高になっているのに、デイトナの価格は上がり続けていた。それを支えていたのは市場の需要だったが、それも過熱しすぎて水面下で購入意欲は減退してしまっていた。

となると、いつ下落してもおかしくない状況でしたが、6月、7月と言えば多くのお店が決算セールを実施する時期です。この中には都内の大手の店舗さんも含まれており、そこが積極的に値下げに踏み切った結果、これに牽引される形で潜在的な下落要因が表に出てきた・・・

という流れだったのではないのかなぁと。どなたか詳しい方、模範解答をお願いいたします。笑

まとめ|今後の買取相場予想

以上、本日は ロレックス デイトナ SS現行モデルの買取および販売相場について、2019年8月末までの動き、お届けしました。

それにしても、今は今後の値動きが楽しみな時期ですよね!上げ直すのか、はたまた下げ続けるのか。皆さんは、この状況からの今後のデイトナ価格。どう予測しますか?

今後の値動き要因としては大きそうなのが3つ。消費税アップ、外国人購入者の動向、そして年末ボーナス商戦があります。年末に向けては基本的に上がります。その動き自体は今年もありそうですが・・・今年はその前に消費増税前の駆け込み需要があります。

デイトナでも駆け込み需要が見られて、その結果、値上がりするのか。それとも、駆け込むにしても今の価格だとちょっとなー、からの更なる値下げなのか。もし駆け込みで値上がり方向に動いたら、年末のボーナス時期にはもっと値上がりするでしょうし、反対に駆け込みが起きなかったとしたら、、、240万くらいまで一気に値下げしてくるかもしれませんね。

大体280、260、240あたりが踊り場になってくると思いますが、、、いやー、いろいろ考えるのが楽しい時期ですね!ぜひ皆さんの予想も教えて下さい。