ブランド時計を購入または売却する際、気になる相場情報。2019年4月のロレックス ミルガウス の買取および価格相場を見ていきたいと思います。
目次
本文中のグラフおよび価格ソース:
価格コム https://kakaku.com/
楽天 https://search.rakuten.co.jp/
ミルガウス Ref.116400GVブラック 買取相場
ロレックスは近年、どのモデルも相場が急上昇しており、入手ハードルがどんどん上がっている状況です。
今回ピックアップして、相場情報お届けするモデルは、グリーンサファイアクリスタルを使用したミルガウス2機種。Ref.116400GVのブラックダイヤルとZブルーダイヤルです。
さて、ミルガウスの登場は1956年頃。当時の発電所職員や放射線技師などのプロフェッショナルワーカー向けに、耐磁性というコンセプトのもと作られました。
1988年には一時的にラインナップから姿を消すことになりますが、復活を望む声に押され、2007年に復活を遂げました。
2015年までは、通常のサファイアクリスタル風防を用いたモデルも並行して販売されていましたが、現在はグリーンサファイアクリスタルを使ったモデルのみが、現行品として展開されています。
それではまずは、Ref.116400GVブラックダイヤルの方から、価格相場見ていきましょう。2007年発売のモデルです。
こちら、価格コムの推移グラフですが、一か所不自然なところは無視していいと思います。
過去二年での相場推移は、赤い方のライン、最安価格の方で見た場合、約17万円。青いラインの方、平均価格では約23万円、値上がりしていました。
国内定価は¥842,400なので、2018年11月くらいから、実勢価格が定価を超えたという状況ですね。2019年4月、新品実勢価格の最安値は¥878,000。定価比較で104%です。
スポーツモデルではないため、ロレックスの時計にしては大人しめの価格に見えてしまいますが、それでもしっかり値上がりしていることと、定価での購入が難しい状態になっていることから、根強い支持があることがわかります。
続いて、中古市場も合わせて見てみましょう。楽天で出品されている個体、調べてみました。
調査時点での中古個体の販売は¥730,000〜 と、中古最安でも新品定価の86%以上の値付けがされていました。
続いてこちらは、弊社独自調査の買取価格の推移グラフ、過去約3年分です。
オレンジの線が最高価格。青が最安価格。グレーがその中点です。時間軸が整ってない点、ご了承ください。
全体的な動きとしては、やはり他のロレックスよりは動きが少ないですね。それでも最高買取価格の方は、2017年末から上昇。2017年10月から2019年2月までで約21万円、比率にして約34%値上がりしています。
反対に最安値の方、保証書や余りコマが無い場合や、時計の保存状態があまり良くない場合ですね。こちらは、2016年5月比較で約6.5万円、比率にすると約12%値下がりしていました。
中点のグレーのラインでは、それが相殺されてあまり動きなく見えますが、それでも過去3年で約9万円値上がりしています。
ミルガウス Ref.116400GV Zブルー 買取相場
では続いて、Zブルーダイヤルの価格相場、見ていきましょう。
Zブルーは2014年に追加発売された新バリエーションです。スペックやサイズなどはブラック文字盤と変わらず、文字盤カラーのみが違うモデルです。
まずはこちら、価格コムの推移グラフから。
これも謎の山があって見にくいんですが、3月最終週から4月の一週目にかけて、10万円くらい上がってますね。
過去の値動き見ても、こういう動き方をしたところが他にないのと、10万円値上がりしてからの時間があまり経過していないため、なんとも読み取りずらいんですが、、、
他のロレックスが高すぎて、ミルガウスを購入検討した方たちが、ブラックとZブルーを比べて、同じ値段ならZブルーがいいよな、というふうに積極的に選ばれるようになった可能性はありますね。
仮にちゃんとした値上がりであるとするならば、過去2年で約30万円の上昇です。
定価もブラックと同じく¥842,400なので、やはり2018年11月くらいまでは定価以下での購入が可能でした。
中古の方も見てみましょう。
2014年の発売から、まだあまり年数が経っていないので、中古品の流通数は少なめです。楽天での掲載品、調査時点で7本のみ。¥828,000~の販売でした。
新しい個体しかないので当たり前ですが、ブラックより10万円ほど高い設定になっています。
続いて、買取価格はというと、こちらは弊社の調査データです。
動き方はブラック文字盤と同じ傾向ですね。最高買取価格の方は、2017年末から上昇しており、2017年10月から2019年2月までで20万円、比率にして約32%値上がりしています。
反対に最安値の方は、2016年5月比較で約7万円、比率にすると約13%値下がりしていました。中点のグレーのラインで見ると、過去3年で約8.5万円ほど値上がりしています。
他の時計にも言えることですが、高級ブランドの時計は全体的に値上がり傾向ではありますが、全部の個体が高くなっているわけではありません。
高くなっているのは、あくまで状態の良い個体のみです。状態が良いというのは、使用感が少ないとかは当たり前で、オリジナルの箱、保証書、純正の余りコマなどがすべて揃っている状態のことを指します。
その中でも、最高買取価格になり得るのは、新品購入時についている保護シールが剥がされていないものが対象です。
まとめ
以上、ロレックス ミルガウス の2019年4月までの買取および販売相場について、お届けしました。
売却時には、あまり期待値を上げすぎると、売る決断が出来ずにタイミングを逃すことにもなりかねないため、ご注意ください。