2020.02.06

ロレックス サンダーバード Ref.1625/3 とは|特徴・スペック・価格など

更新

※この記事はウォッチ買取応援団としてYoutubeにアップした動画、「ベゼルが回るデイトジャスト!?ロレックス サンダーバード 1625/3 実機レビュー」の書き起こしです。

ロレックス サンダーバード Ref.1625/3 のモデル詳細情報です。ロレックス・サンダーバードは、1960年代~70年代後半にかけて販売されていたヴィンテージモデル。デイトジャストからの派生で生まれたシリーズです。

今回ご紹介する個体は、ベゼルとリューズ、そしてブレスレットの中コマにイエローゴールドを使用したコンビ素材のバリエーション。こちらの個体は、シャンパンカラーの文字盤が使用されています。

目次

ロレックス サンダーバード Ref.1625/3(製造年、基本スペックなど)

  • 製造年:  1962年頃~1970年代後半
  • ムーブメント:  Cal.1560/Cal.1570
  • 防水性能:50m
  • ケース径:36mm径×12mm厚
  • ケース素材:ステンレススチール+イエローゴールド
  • ブレス素材:ステンレススチール+イエローゴールド
  • 風防:強化プラスチック
  • ベゼルタイプ:フルーテッドベゼル
  • パワーリザーブ:48時間
  • 新品重量:約100g

基本機能は、当時のデイトジャストと同じ3針デイト。ムーブメントには、cal.1560または1570が搭載。製造年式によって使い分けられています。

こちらの個体は、1970年代のものなので、cal.1570が使われていますね。リューズを引いた際に秒針が止まるハック機能が付いていることでも見分けられます。

リューズでの操作は、長針の調整のみ。この時代は、まだ日付けのクイックチェンジ搭載されていませんでした。

そして特徴的なのは、このベゼル。デイトジャストファミリーでありながらも、両方向に回転するタイプが装備されています。10分刻みに彫り込まれたアラビア数字も特徴的です。

アメリカ空軍の依頼で作られたパイロットウォッチ

そもそもなぜこの仕様になったかというと、その理由はモデルの誕生背景にあります。1956年、ロレックスは、アメリカ空軍からの依頼により、アクロバットチーム・サンダーバーズの隊長ドン・フェリス氏の引退記念ウォッチを製作しました。

当時ロレックスは、GMTマスターとターノグラフと、2つの両方向回転ベゼルモデルを販売していましたが、どちらもスポーティーなデザイン。偉大な人物の引退を飾るなら、もっとドレッシーなパイロットウォッチを。ということで誕生したのが、デイトジャストをベースとした初代サンダーバードでした。

デイトジャストのドレッシーな雰囲気に追加された回転ベゼル。表面には、放射線状のラインが刻まれ、ベースウォッチの美しさをさらに際立たせています。光が当たることで見せる鈍い反射。角度が変わるたびに、表情が変化する点も素晴らしいですね。

プラスチック製の風防。ふくらみのある裏蓋。滑らかなケースサイド。古いロレックスは、独特の丸みがあって、温かい印象を受けます。

防水性能は、発売当時のスペックで50m。ロレックスが誇るオイスターケースではありますが、さすがに古い個体なので、当時のスペックを保っているかどうかは、メンテナンス次第です。

ブレスレットは5連タイプのジュビリーブレス。中の3コマは、イエローゴールド製のリングタイプ。軽くしなやかな動きが特徴です。

ベルトバックルは、ステンレススチール製。王冠のマークにも、良い意味で古さを感じますね。可愛らしい。

渋い輝きの70年代ロレックス

70年代のロレックス、とても雰囲気のある風貌ですよね。鈍い輝きがなんとも上品で、洗練された印象を受けます。

スーツやジャケットスタイルとの合わせも抜群。ベゼルに厚みがある分、この距離から見た場合には、デイトジャストよりもラグジュアリーに見えるかもしれません。

以上、本日は ロレックス サンダーバード Ref.1625/3 のご紹介でした。

メンテナンスを続ければ、まだまだ現役で使えるヴィンテージモデル。ぜひ大切に、長く愛用してあげてください。