ロレックス デイトジャスト ターノグラフ について、その機能やサイズ感、特徴などを実機にてレビューしていきます。近年値上がりが激しいロレックスにおいて、あらためてその価値が見直されているマイナーモデルです。
目次
ターノグラフとは(系譜、サイズ、防水性能など)
ロレックス【ターノグラフ】は、デイトジャストシリーズの派生モデルにあたります。コンビ素材のみの展開で3種類のラインナップがあり、コアなファンが多いことでも知られています。
1950年代後半に販売されていたサンダーバードの後継モデルとして、2004年から2013年まで製造されました。
ターノグラフの基本スペック
- 製造年:2004年〜2013年
- ムーブメント:cal.3135
- 防水性能:100m
- 風防素材:サファイアクリスタル
- ケース&ブレス素材:ステンレススチール+18KG
- ベゼル素材:18KG
- ケース径:36mm
ラインナップと素材
Ref.116264:ステンレス+ホワイトゴールド
Ref.116263:ステンレス+イエローゴールド
Ref.116261:ステンレス+エバーローズゴールド
Ref.116264のみ、WGベゼルとステンレススチールケース&ブレスの組み合わせですが、あとの二つはベゼルとブレス中央のコマにもゴールド素材が使用されています。
ターノグラフとデイトジャストとの違い
ターノグラフとデイトジャストの違いですが、ターノグラフの元のモデルであるサンダーバードの歴史を見てみるとわかりやすいかと思います。
ロレックス・サンダーバードの登場は1950年代後半。アメリカ空軍のアクロバットチーム『サンダーバーズ』が名前の由来になっています。ゆえに、空軍パイロットに向けて作られたモデルであることがわかり、後継にあたるターノグラフもまた、パイロット向けであることがわかります。
とはいえ、ブライトリングナビタイマーのような航空計算尺が装備されているわけでもなければ、GMTマスターシリーズのように24時間針を備えているわけでもありません。
では、いったいどこが違うのかというと、ベゼルのデザインおよび設計が異なります。
↑ ターノグラフのベゼルは両方向に回転操作が可能。これにより飛行時間の測定は可能だが、実際にその目的で装備された機能かは不明。
ドレスウォッチという位置づけのデイトジャストに対し、スポーツウォッチとドレスウォッチの中間をいくのがこのターノグラフというモデルです。
ターノグラフとサンダーバードとの違い
続いてターノグラフとサンダーバードの違いを見てみましょう。
↑ こちらがサンダーバードRef.16264。エンジンターンドと呼ばれる複数のラインが規則的に刻まれたベゼルを使用しています。
↑ そしてこちらがターノグラフRef.116264。デイトジャストのようなフルーテッドカットに、アラビア数字とバーでメモリが刻まれています。針と日付が赤くなったことも大きな違いです。
その他、インデックスが太く変更されていたり、ヘアライン仕上げだったケースが鏡面加工に変更されていたり、インナーリングにルーレット刻印が施されていたりなど、外装面では多数の違いが見られます。
ただし、ムーブメントにおいては同じcal.3135を使用しているため、性能や精度は同じです。
ターノグラフの価格(中古販売と買取)
最後にターノグラフの価格を見ていきましょう。2018年12月現在における、中古販売価格と買取価格について調査してみました。
まずは中古販売価格から見てみましょう。
ターノグラフの中古販売価格:
¥573,000 ~ ¥1,499,040
(Rakutenにて調査)
最安値はRef.116264、最高値はRef.116263の日本限定モデルでした。
↑ ターノグラフ日本限定モデル。通常赤い秒針と日付がグリーンに変わっている特別仕様モデル。
続いて買取相場です。
ターノグラフの買取相場:
¥345,000 ~ ¥1,100,000
(Google検索キーワード『ターノグラフ買取』にて上位10社を調査)
こちらもやはり日本限定モデルが高額で、60万円台~110万円となっていました。通常モデルの上限買取価格は、75万円ほどとなります。
まとめ
ロレックス デイトジャスト ターノグラフ について、機能やサイズ感、特徴などを実機にてレビューしてみました。
やはりこうしてよく見てみると、デイトジャストの良いところをしっかり残しながら、スポーツ色を出しているという、ロレックスらしい細かいこだわりが楽しめるモデルですね。
今のところ他のピュアスポーツモデルが高騰しているにとどまりますが、2019年はもしかしたらターノグラフやサンダーバードの相場も急上昇するかも知れませんね。