※この記事はウォッチ買取応援団としてYoutubeにアップした動画、「細腕に映える!40mm以下の小さめダイバーズウォッチ おすすめ7選。ビジネスや普段使いにも。」の書き起こしです。
細腕さんにおすすめ!小ぶりなダイバーズウォッチ7選というテーマでお送りしていきます。
ダイバーズウォッチというと、定番サイズは41mm~45mm。モダンダイバーズの礎を築いたロレックスのサブマリーナーも、昨年1mmサイズアップして41mmになりました。また、防水性能の数千メートル級になると、ケース径46mmを超えるものもあります。
高い防水性能と視認性を確保するため、構造上どうしても大きくなってしまうというのは良くわかります。しかし、私も含め、細腕さんにはちと厳しいなと思うものも正直多い。
筋トレか?いやいやそんな簡単に手首は太くならない。
ということでの、今回のテーマでございます。細腕さんでも違和感なく普段使い出来る40mm以下のダイバーズウォッチ、7本ほど選んでみました。
目次
- ロンジン レジェンドダイバー
- セイコー プロスペックス SBDX039
- オメガ シーマスター300 1957トリロジー
- ブランパン フィフティファゾムズ バチスカーフ
- ブライトリング スーパーオーシャン36
- オリス カール・ブラシア キャリバー401
- グラスヒュッテ・オリジナル SeaQ
↓動画でもご覧いただけます。
ロンジン レジェンドダイバー
1832年創業のスイスのブランド・ロンジンより。レジェンドダイバーの36mmサイズ。
ロンジンは、スイス サン=ティミエ で誕生し、アメリカ、スイス、フランスを中心に世界へと広がったブランドです。
万国博覧会での受賞歴、世界最多記録を持っていることでも有名。1900年代初頭より冒険ウォッチの開発に力を入れ、数々のヒット作を生み出してきました。現在はスウォッチグループ傘下に属し、リーズナブルな価格も魅力の一つになっています。
このレジェンドダイバーというモデルは、1960年代のダイバーズウォッチを復刻させたもの。ロンジンは過去の名作を復刻させたシリーズヘリテイジコレクションを展開しており、その一つとして2007年に発売されました。
ケースサイズが2パターン用意されており、大きい方は42mm径、小さい方は36mm径。今回は小ぶりなものをということなので、36mmサイズのメッシュベルトを推したいと思います。
回転ベゼルは風防内側、文字盤の外周部分に配置され、スッキリとした印象に。小ぶりながら、視認性は抜群です。レトロな顔立ちが可愛らしい。
こちら気になる価格は、メッシュベルト仕様のもので、メーカー定価税込み¥314,600。ケースはステンレススチール製、サイズは36mm径11.9mm厚。機械は自動巻き、パワーリザーブは45時間。防水性能は30気圧と、小さくても超優秀。
セイコー プロスペックス SBDX039
続いてはこちら。日本が誇る世界のセイコーより。プロスペックスSBDX039。
皆さんご存知セイコーのダイバーズウォッチ。国産初のダイバーズとして、これらが誕生したのは1965年のこと。
面白いのは、その実力が示された場所が海ではなく南極だったこと。ダイバーズウォッチとは、潜水時計ではなく、タフな実用時計の総称なのだよと。そう世界に知らしめた作品たち。
以降、節目の年ごとに復刻モデルが登場しています。こちらは2020年、シリーズ誕生55周年記念に限定1,700本で登場したモデル。
深いブルーの文字盤に、たっぷりと夜光が塗られた針とインデックス。秒針は差し色になっており、明暗差で非常に見やすい。リューズも大きく、操作性も良好です。
デザイン面、初代を踏襲したぶった切りケースがなんとも武骨でカッコいいですね。
毎度限定数量分はすぐに売れてしまう人気の復刻シリーズ。ブティックの在庫はもうないのかもしれませんが、そこは国産のメリット。時計店ではまだまだ在庫あり。
こちら気になる価格は、メーカー定価税込み¥528,000。ケースはエバーブリリアントスチール製、サイズは39.9mm径14.1mm厚。機械は自動巻き、パワーリザーブは50時間。防水性能は200m。
オメガ シーマスター300 1957トリロジー
続いては、1848年創業、産業革命時代の寵児オメガより。シーマスター300 1957トリロジー。
シーマスターの登場は1948年。イギリス軍用に作っていた防水時計が、後に市販化されて誕生しました。そこから回転ベゼルを備えて、本格的なダイバーズウォッチとして登場したのが、1957年のシーマスター300です。
こちらはその復刻モデル。1957トリロジーという名称で、1957年に発売されたスピードマスター、レイルマスターと共に復刻。2017年60周年のタイミングで、世界限定3,557本で販売されました。
外側に回転ベゼルを備えながらも、薄く控えめな設計なので、ケース径も39mmに抑えられています。
特徴的な形状のインデックスと針は、わざと色褪せた風にデザインされており、ヴィンテージの風合いを上手く演出しています。3連ブレスの出来も素晴らしい。
2017年発売の限定モデルですが、並行店であればまだ新品の入手も可能です。プレミア価格にもなっていないので、狙い目かも。
こちら気になる価格は、メーカー定価税込み¥825,000。ケースはステンレススチール製、サイズは39mm径14.1mm厚。機械は自動巻きマスタークロノメーター、パワーリザーブは55時間。防水性能は300m。
そして特筆すべきはもう一つ。耐磁性能が驚異の15,000ガウス。
ブランパン フィフティファゾムズ バチスカーフ
4本目のおすすめはこちら。1735年創業、世界最古の時計ブランド・ブランパンより。フィフティファゾムズ・バチスカーフ。
フィフティファゾムズは、フランス軍からの依頼で開発された軍用時計。世界初の回転ベゼル付きダイバーズウォッチとして1953年に登場しました。
同年、ロレックスのサブマリーナーも登場しており、その2本が現代ダイバーズウォッチの基本デザインを作ったと言われています。故にダイバーズウォッチの回ではなるべく触れたい。
サブマリーナーは昨年のリニューアルで41mmになったので、今回のテーマからは外れてしまいました。フィフティファゾムズは、38mmあってよかった!
このバチスカーフというバリエーションは、1950年代後半に追加されたもの。文字盤に数字を使わず、シンプルにドットとバーのインデックスで仕上げ直した作品。針もペンシル型だったところから、ストレートに交換されました。
現行モデルは2013年に復活したものですが、当時のデザインを踏襲しつつモダナイズ。単に復活させるだけでなく、高級機らしく、より華やかに仕上げられています。スウォッチグループの技術を集結させたと言われるケースの作りにも注目です。
こちら気になる価格は、メーカー定価で税込み¥1,034,000。ケースはステンレススチール製、サイズは38mm径11mm厚。機械は自動巻き、パワーリザーブは100時間。防水性能は30気圧。
ブランパンのパワーリザーブ、毎回びっくりします。このサイズで100時間は本当に凄い。
ブライトリング スーパーオーシャン36
続いて、5本目はこちら。1884年創業、航空クロノグラフのパイオニアブライトリングより。海のモデル・スーパーオーシャン36。
元祖といわれるフィフティファゾムズとサブマリーナーから遅れる事わずか4年。1957年に誕生したモデル。
ちなみに50年代~60年代というのは、ダイバーズやクロノグラフなど、現代でいうところのスポーツウォッチが次々に生まれた時代なんですよね。なので、今回チョイスしたモデルは、ほとんどがその時代に生まれたものです。ブライトリングではこのスーパーオーシャン他に、1952年にナビタイマーが登場しています。
で、ブライトリングと言えば、航空クロノグラフのイメージが強いブランドですが、防水時計もしっかり強いんですよね。1957年の登場時から、サブマリーナーと同じ200mの防水性能を有していました。
以降クロノグラフが追加されたり、防水性能が500m、1,500mと強化されたりと、様々なバリエーションが展開されてきました。
こちらのスーパーオーシャン36は、現代の日常使いに合わせて進化、というか原点回帰したシンプルな設計が魅力。
ブランド公式サイトでは、 “浅瀬で冒険を楽しむ女性の時計ファンも魅了” とあり(なんのこっちゃ 笑)。ポップなカラー展開はそれ故かと思います。
が、いいじゃないか。男が着けたって。
こちら気になる価格は、ラバーベルトのもので、メーカー定価で税込み¥429,000。メタルベルトなら税込み¥473,000ケースはステンレススチール製、サイズは36mm径11.2mm厚。機械は自動巻き、パワーリザーブは38時間。防水性能は200mです。
オリス カール・ブラシア キャリバー401
続いてはこちら。1904年創業、スイス時計産業の救世主オリスより。オリス・ダイバーズ カール・ブラシアキャリバー401 リミテッド。
オリスというブランド、なぜ救世主かというと、その話は長くなるので、ぜひオリスの歴史動画
ご覧になって頂ければと思います。
オリスの歴史
https://youtu.be/ixoB5A8ZQpo
スイスの伝統を守ろうと、時計作りだけでなく、国に掛け合って法律まで変えさせたストーリー、なかなかロックです。
現在どのグループにも属していませんが、創業期から高い生産能力を持っており、メイドインスイスの高品質な時計をリースナブルな価格帯で揃えていることが大きな魅力です。
で、オリス・ダイバーズの登場も1965年と、スポーツウォッチの黎明期。やはり一時生産中止となるも、2015年に復活。バリエーションも多く展開され、大人気シリーズになっています。
今回チョイスしたモデルは、2021年の新作モデル。カール・ブラシア財団とのコラボモデルです。
カール・ブラシアとは、米国軍初の黒人ダイバー。人種差別、学歴の欠如、片足を失う事故など、数々の逆境を乗り越えた英雄の名を冠した時計。
ダイバーの装備品をイメージしたブロンズケースに、オリスの名機キャリバー401を搭載した、魅力あふれるダイバーズウォッチ。
こちら気になる価格は、メーカー定価で税込み¥495,000。ケースはブロンズ製、サイズは40mm径。機械は自動巻き、パワーリザーブは120時間。防水性能は100m。
そしてメーカー保証は、なんと10年。マジ?
グラスヒュッテ・オリジナル SeaQ
さてラストはこちら。ドイツのブランド グラスヒュッテ・オリジナルより。2019年の新作モデルSeaQ。
Designed to support an active lifestyle, the SeaQ offers superb legibility, wearing comfort and robustness.
Discover the Spezialist collection: https://t.co/hq6L8wgRj2 pic.twitter.com/dGmV3bwiq2
— Glashütte Original (@G_O_Manufactory) March 17, 2020
A tribute to the sea and the sun
Characterized by a sporty design and perfect legibility, the latest addition to the SeaQ line is fitted with a galvanic blue dial featuring a delicate sunray finish – reminding the wearer of the depths of the ocean and gentle sunrays. pic.twitter.com/eaAyJqaHlr
— Glashütte Original (@G_O_Manufactory) July 30, 2020
さてラストはこちら。ドイツのブランド グラスヒュッテ・オリジナルより。2019年の新作モデルSeaQ。
グラスヒュッテ・オリジナルは、その名の通りドイツ・グラスヒュッテで誕生したブランドです。戦火によって消滅寸前だったグラスヒュッテで、わずかに残った職人たちが集まり、国営で維持された後にブランド化されました。
このSeaQというモデルは、まさに国営時代に作られていたもの。1969年スポーツダイビングを楽しむ人向けに作られていました。
宮廷用であったり、軍用であったり、ドイツウォッチにはお堅いイメージがあるので、スポーツ用というのはかなり意外ですよね。なんかチャラチャラしてそうで。笑
ただ、グラスヒュッテ産と表示をするには、厳格な基準をクリアせねばならず。スポーツ用といっても、軍用と変わらないクオリティで作られていましたから、やはりお堅く真面目な時計なんです。
ドイツウォッチの特徴については、基礎知識動画 ドイツの時計メーカー編で触れていますので、ぜひ見てみてください。
基礎知識:ドイツの時計メーカー
https://youtu.be/nd5z58jCyn4
いずれにしても、海の時計のイメージはあまりないドイツ。意外性で選ぶのも面白いかも。
こちら気になる価格は、ナイロンストラップのもので、メーカー定価は税込み¥1,122,000。メタルベルトなら税込み¥1,232,000。ケースはステンレススチール製、サイズは39.5mm径12.15mm厚。機械は自動巻き、パワーリザーブは40時間。防水性能は20気圧。