バーゼルワールド2019で発表された新作、いろいろ盛り上がってますね!さて、今回はゼニスの2019年新作モデルを一緒に見ていきたいと思います。
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記事内画像はゼニス公式サイトより引用
https://www.zenith-watches.com/jp_jp/
ゼニス ZENITH とは
1865年にスイスで創業したゼニスは、「エル・プリメロ」をはじめとした名作を数多く排出している高級時計ブランドです。2019年の新作は、デファイで4モデル。パイロットで4モデル。エル・プリメロで3モデルが発表されています。シリーズ別にご紹介して行きます。
2019年ゼニス新作|デファイ・インヴェンター
デファイ・ラボとして、10本のみ販売されたコンセプトモデルがついに製品化されました。その名もデファイ・インヴェンター。こちらまず驚くのが振動数。なんと129,600振動(18Hz)です。
振動数というのは、時計内部機構がどれだけ細かく動くかを表した数値で、その数値が大きいほど、より精度が細かくなります。例えば、ロレックスやオメガなどの実用ブランドでよく用いられるのは、振動数28,800(4Hz)。ゼニスの名作エル・プリメロが振動数36,000(5Hz)ですから、18Hzというのは、かなり驚異的な数値といえます。
デファイは従来のヒゲゼンマイ式ではなく、オシレーターという技術を用いています。その技術革新は、340年ぶりの大革命とも言われており、エルプリメロ誕生から50年が経過したこのタイミングで、またもゼニスが仕掛けてきた!という感じですね。
こちら価格は¥2,203,200。ボディ素材には、チタンとアエロナイトを使用。ケースサイズは44mmです。
2019年ゼニス新作|デファイ・エル・プリメロ21
続いてはデファイ・エル・プリメロ21というモデル。1/100秒の計測を可能にしたクロノグラフモデルです。ケースにカーボン素材が使われており、同じLVMHグループのブランド・ウブロを感じさせるデザインが特徴的ですね。
1/100秒の計測ですが、こちら真ん中のクロノグラフ針が1秒で1周するというなんとも大胆な構造です。通常のクロノグラフは1分で1周ですからね。どのように動くかというと、ブランドの公式Youtubeに動画が上がってましたので、ご覧になってみてください。
こちら価格は¥2,195,500です。
2019年ゼニス新作|デファイ・ダブルトゥールビヨン
同じくデファイから、ダブルトゥールビヨンが2つ発表されています。トゥールビヨンは3大複雑機構の一つで、姿勢差による精度のブレを減らすための機構です。
まずこちらがカーボンケース採用モデル。36,000振動。クロノグラフは1/100秒です。価格はトゥールビヨンなので、高額ですね。¥14,000,000です。もう一本がこちら。機能は先ほどと同じで、こちらはケースがプラチナ製です。お値段は¥17,500,000です。
2019年ゼニス新作|パイロットコレクション
さて、続いてはパイロットコレクションですが、これは2017年、2018年から展開されているモデルのカラーバリエーションでしょうか。
クロノグラフのほうは36,000振動のムーブメントを使用。3針のモデルは28,800振動のムーブメントを使用しています。バーゼルでは展示されなかったという噂もありますね。
2019年ゼニス新作|エル・プリメロの50周年記念モデル
最後はエル・プリメロの50周年記念モデル、発表されています。1969年当時の再現モデルですが、38mmという小ぶりなケースを採用し、ムーブメントも当時のものを忠実に再現したcal.400というものを装備しています。
歴史的な名機として知られるエル・プリメロですが、不運にも登場時期がクォーツショックと重なっていました。クォーツショックというのは、セイコーがクォーツ式ムーブメントを発表したことによって、一時的に機械式時計の需要がガッツリ減ってしまったというものですが、ゼニスもその当時アメリカの企業に買収されたという歴史があります。
それから1984年に見事復活を遂げ、現在のブランドにまで成長しています。記念モデルは3タイプ。それぞれケース素材が、ローズゴールド、イエローゴールド、ホワイトゴールドとなっています。価格はすべて¥2,235,500です。
まとめ
というわけで、2019年のゼニス新作見てきました。最新技術に磨きをかけながらも、伝統のエル・プリメロへ敬意を表するブランドの姿勢を感じました。また、ブランドとしての力の入れ方から、デファイは今後ゼニスのスタンダードモデルになっていく気がしますね。見足りないモデルは、ぜひこの後ゼニスのwebサイトやYoutubeチャンネル、ご覧になってみてください。