現在のロレックスの時計に使用されている主力ムーブメント cal.3135 。最強の実用機と言わしめるロレックスの動力部分の実力についてまとめました。
目次
- ロレックス cal.3135 は高精度と耐久性を併せ持つ名機
- cal.3135 が使われているモデル
- cal.3135 からの派生ムーブメント
- まとめ
(アイキャッチ画像出典:ロレックス公式HPより)
ロレックス cal.3135 は高精度と耐久性を併せ持つ名機
現在のロレックスの主力ムーブメントである cal.3135 の登場は1989年。
3100系のデイト機能付きムーブメントとして、登場から実に26年もの間、マイナーチェンジのみで使い続けられています。
cal.3135 の実力はズバリ『高精度』と『耐久性』の両立です。
クロノメーター認証であることはもちろんのこと、その精度は組み上げただけでかなりの精度を発揮すると言われています。
通常、時計のムーブメントは、職人さんが部品を組み上げた後、精度を出すために調整する行程が必要となります。しかし、現在のロレックスのムーブメントは、『組み上げた段階で精度が出る』レベルにまで達しています。部品作りの段階で、精度にとことんこだわっているのです。
また、精度にこだわると、振動数を増す必要があり、それに伴って部品の摩耗が早くなります。
ロレックスでは、精度を保つための振動数を最低限に抑え、さらにそれぞれの部品に厚みを持たせるなどの工夫をし、耐久性向上をはかっています。
2008年頃からは、ゼンマイ素材を『耐磁性ブルー・パラクロム・ヒゲゼンマイ』に変更し、さらに耐久性を増しています。
cal.3135 が使われているモデル
cal.3135 のスペック
駆動方式:自動巻
振動数:28,800振動/時
サイズ:28.5mm径×5.37mm厚
石数:31石
パワーリザーブ:48時間
現行モデルで cal.3135 が使用されているロレックスのモデルは、以下の通りです。
- デイトジャスト
- オイスターパーペチュアルデイト
- ヨットマスター
- サブマリーナデイト
- シードゥエラー4000
- ディープシー
合わせて読みたい
>> 【デイトジャスト買取】本気で売ろうと思った時に読むガイド
cal.3135 からの派生ムーブメント
3100系のデイト機能を有するムーブメントであるcal.3135。
そこからさらに派生したムーブメントが2つ存在します。
一つは、デイデイト機能を加えたcal.3155。
その名の通り、現行デイデイトに使われています。
もう一つは、GMT機能を加えたcal.3186。
こちらは、現行GMTマスター2に使われています。
まとめ
ロレックスの時計の価値を決めるものとして、ムーブメントの価値は時計の価格の約半分を占めます。高精度と耐久性へのこだわりが生み出す『最強の実用時計』の称号は、買取から始まるリユース市場へ続く、長く価値を有することに繋がっているのです。
>> ロレックスの買取が高額になる理由 その2