2015.10.08

ロレックス 3大発明 その3『デイトジャスト機構』

更新
ロレックス デイトジャスト機構

ロレックスの3大発明のひとつ、『デイトジャスト機構』について、歴史とともに解説します。0時ちょうどに日付けが変わる、その名の通りのデイトジャスト。1945年に発明されたこの機構は、当時世界中の時計に影響を与えました。

ロレックスの三大発明とは

1905年に創業したロレックスは、時計の進化に大きく貢献することになる偉大な3つの発明をしています。

1926年に発明された『オイスターケース』。1931年に発明された『パーペチュアル機構』。そして、1945年に発明された『デイトジャスト機構』です。

ロレックス デイトジャスト 機構とは

デイトジャスト機構は、その名の通り、0時になると瞬時に日付けが変わる機構です。いまでこそ当たり前の機構ですが、当時はかなり画期的なものでした。

発明された1945年はロレックス創業から40周年であり、デイトジャストの発明によって、ロレックスが掲げてきた実用腕時計があるひとつの完成形を迎えたと称されています。(言うまでもなく、この機構を装備したモデルには、『デイトジャスト』という名前がそのまま使用されています。)

デイトジャストが完成形と言われる所以には、それまでのスモールセコンド(秒針が別の小ダイヤルで稼働)から、センターセコンドに変更されたこともあげられます。3針が同じダイヤル軸上に設置されたことで、日付け小窓を3時位置に設置することが可能になりました。(3時位置に日付けを置きたかった理由は、シャツの裾が被っても見やすいということだそうです。)

モデルとしてのデイトジャスト

実用腕時計の完成形となった『デイトジャスト』には、ロレックスの3大発明すべてが集約されており、ロレックスのフィロソフィーがもっとも詰まったモデルと言えます。

ステンレス素材のモデルであれば、現行品の新品でも50万円台で入手が可能なことから、ファーストロレックスというポジションになりがちですが、実は最もロレックスらしいモデルであり、もっと高く評価されるべき時計だと思います。