ナビタイマーの買取相場について、人気モデルを中心にいくつか調べてみました。
高級腕時計ブランドの一角として、高い人気を誇る『ブライトリング』。そのラインナップでフラッグシップモデルと呼ぶにふさわしい存在が『ナビタイマーシリーズ』です。
売却して現金化したり、下取りして買い替えたりする際に、ぜひお役立てください。
目次
- ブライトリングの人気モデル『ナビタイマー』とは
- ナビタイマーシリーズの買取相場|2018年夏版
- ブライトリングの換金率(リセールバリュー)を見るときの注意点
- ブライトリングその他のモデルの買取相場は
- まとめ
ブライトリングの人気モデル『ナビタイマー』とは
ナビタイマーは、ブライトリングが世界に誇るパイロットウォッチです。
その歴史は、1952年に同ブランドが世界初の航空計算尺付きクロノグラフを完成させたことからスタートします。まだ管制塔やレーダーがなかった時代、パイロットたちはこの時計の針が示す数値を確認しながら、目的地を目指し飛行しました。
現在はパイロットのみならず、多くの時計ファンに愛される人気モデルになっています。
登場から65年以上経っているにも関わらず、初期の頃から大きくデザインを変更することなく、性能のみを最新のものへとアップデートさせてきたクロノグラフウォッチの元祖であり不朽の名機となっています。
ナビタイマーシリーズの買取相場|2018年夏版
では、本題へいってみましょう!
ブライトリング ナビタイマー の買取相場を調べてみました。
データソースは、Google検索キーワード「ブライトリング ナビタイマー 買取」にて、上位20サイトの買取相場表です。
該当店舗は、ウリドキ、エコスタイル、買取エージェント、カイトリマン、カドノ質店、かめ吉、GMT、jrs、質屋さんドットコム、ジャックロード、なんぼや、ピアゾ、ヒカカク、宝石広場、ロデオドライブ、ブランドファンとなります。(50音順・敬称略)
一口にナビタイマーといっても、いくつもの細かい分類があるため、今回は割と大きく5モデルに分けて見ていきたいと思います。
ナビタイマー01【A022、A017など】の買取相場
まずは現行モデルとしても人気が高いナビタイマー01から見ていきましょう。
01というのは、搭載しているムーブメントの名称『キャリバー01』から取ってネーミングされたもの。初代ナビタイマーを直系で引き継いでおり、航空クロノグラフの永遠のシンボルと言っても過言ではないモデルです。
気になる買取相場は以下の通りです。
▼限定モデルS232
Ref.S232B48KBA
黒文字盤・革ストラップ
¥250,000 ~ ¥573,828
世界限定2,000本のみの販売であったため、現在販売市場で見つけるのは困難なレアモデルです。
定価 ¥793,800 に対しての換金率は 31.5% ~ 72.3% と、ブライトリングのモデル中ではかなり高めの設定になっています。
▼A017シリーズ(46mmケース)
Ref.A017B09NP
黒文字盤・メタルブレスレット
¥360,000 ~ ¥628,195
Ref.A017B09KBA
黒文字盤・カーフストラップ
¥295,000 ~ ¥533,556
46mmのビッグサイズケースを採用し、航空計算尺クロノグラフなどの細かい目盛がより見やすく設計されたモデルA017シリーズ。
こちらは多く普及しているモデルであるため、定価 ¥1,188,000(メタルブレスの場合)に対して、換金率は 30.3% ~ 52.9% とブライトリングの中では比較的高めの買取相場となっています。
▼A022シリーズ(43mmケース)
Ref.A022B01NP
黒文字盤・メタルブレスレット
¥272,000 ~ ¥569,100
Ref.A022B01WBD
黒文字盤・クロコ革ストラップ
¥335,500 ~ ¥340,000
Ref.A022B01KBA
黒文字盤・カーフストラップ
¥252,000 ~ ¥505,458
43mmケース採用のナビタイマー01・A022シリーズ。ファッションアイテムとして着用するのに適したサイズ感で、非常に人気の高いモデルです。
買取相場は、定価 ¥1,080,000(メタルブレスの場合)に対して換金率 22.9% ~ 47.9% となっています。
前述の46mmサイズモデルA017シリーズよりもやや低い換金率ですが、A022のほうが流通量が多いため、買取相場が安定しています。そのため、「安く買いたたかれてしまった!」ということが起きにくい点は魅力です。(逆にラッキーパンチも期待できませんが。)
▼金無垢モデル
Ref.R022B49KBA
黒文字盤・カーフストラップ
¥800,000 ~ ¥1,220,000
43mmサイズの18Kケースを採用した高級モデル ナビタイマー01・R022。金無垢なのはケースのみであり、ベルトは革製です。そのため、ラグジュアリー感を損なわずに、軽量な着用感を維持している点が魅力です。
気になる買取相場ですが、定価 ¥2,980,800 に対して換金率 26.8% ~ 40.9% と、ステンレススチール製のA022シリーズと比較した場合には、若干ですが低めの設定になっています。
購入時にいくらだったかによって、手放すときの金額感を決めておくと、交渉の基準になるためおすすめです。
ナビタイマーGMT【A044】の買取相場
続いて、ナビタイマーGMTの買取相場をみていきましょう!
ナビタイマーGMTは、48mmサイズの大判ケースを採用したGMT(24時間計)機能付きクロノグラフウォッチです。
秒針を停止させずにローカルタイムを操作することができる高機能キャリバー04を搭載しています。
Ref.A044B24NP
黒文字盤・メタルブレスレット
¥380,000 ~ ¥570,000
Ref.A044B24WBD
黒文字盤・クロコ革ストラップ
¥398,500 ~ ¥400,000
Ref.A044G83KBA
シルバー文字盤・カーフストラップ
¥295,000 ~ ¥495,000
定価比の換金率は 24.8% ~ 41.7% (定価 ¥1,188,000 のカーフストラップの場合)と、ナビタイマーらしい買取相場となっています。
ただし、流通量が少なく、買取実績のある店舗も少ないため、売却の際は注意が必要です。ブライトリングの相場をしっかりと把握している、ブランド買取店や質店で査定してもらうのが良いでしょう。
ナビタイマーワールド【A242】の買取相場
46mm径×15.5mm厚というデカ厚ケースに、第2タイムゾーン表記文字盤を備えたワールドタイムウォッチ「ナビタイマーワールド」。ムーブメントはブライトリング24を装備しています。
Ref.A242C51NP
ブルー文字盤・メタルブレスレット
¥250,000 ~ ¥526,887
Ref.A242C51WBD
ブルー文字盤・クロコ革ストラップ
¥195,000 ~ ¥405,000
定価比の換金率は 26.9% ~ 56.7% (定価 ¥961,200のメタルブレスの場合)と、ブライトリングの中では比較的高めの買取相場となっています。
流通量も新品中古ともに十分な量が出回っており、安定した高値買取が期待できるモデルです。
とはいえ、油断すると安く買い取られてしまう危険もあるため、相見積もりは欠かさずに取っておいたほうが無難です。
ナビタイマーコスモノート【A222】の買取相場
1962年、特別仕様のナビタイマーがクロノグラフウォッチ初となる宇宙飛行を成し遂げてから50年とちょっと。そのトリビュートモデルとして登場したのが「ナビタイマーコスモノート」です。
Ref.A222G17NP
シルバー文字盤・メタルブレスレット
¥205,000 ~ ¥285,000
上記は41.5mmサイズの自動巻きムーブメントモデルです。小ぶりな作りながら、フライバック機能を有している点はさすがブライトリング。
気になる買取相場ですが、定価比較の換金率で 29.2% ~ 40.6% と他のナビタイマーシリーズよりも低めの設定になっています。
コスモノート自体、流通量が少ないモデルであるため、お店によっては査定額が付かないこともあります。
ナビタイマーGMT同様、売却時にはブライトリングがショーケースに多く並んでいるような、高級腕時計専門店を選ぶようにしましょう。
ナビタイマー1461【A197】の買取相場
セミパーペチュアルカレンダー搭載の複雑機構モデル「ナビタイマー1461」。1461とは、4年間の日数を表しており、うるう年のタイミングでのみ日付を調整すればいいという、実用性の高いモデルです。
Ref.A197B57WBD
ブラック文字盤・クロコ革ストラップ
¥410,000 ~ ¥482,500
Ref.A197B57NP
ブラック文字盤・メタルブレスレット
~ ¥490,000
流通量が少ない希少モデルですが、換金率は ~45.8% と特別高い買取相場が設定されているわけではありません。
GMT然り、コスモノート然り。希少モデルは、欲しい人といかに繋げてくれるかが買取店の腕の見せ所ですね。販売力のあるお店をチョイスすれば、相場より高く売ることが可能になります。
すぐに売る必要がない場合は、個人オークションを試してみるのも良いかもしれませんね。バイヤー間取引に委託販売してもらうサービスもおすすめです。
ブライトリングの換金率(リセールバリュー)を見るときの注意点
買取相場をより理解するために知っておきたい指標「換金率」ですが、ブランドによって少し見方が異なりますので、簡単に触れておきます。
まず、換金率は以下の通り計算します。
換金率の計算式:
買取価格 ÷ 販売価格 × 100 = 換金率(%)
例.
買取価格 100万円、販売価格 120万円の場合
1,000,000 ÷ 1,200,000 × 100 = 83.3%
計算方法は、どのブランドでも同じ式となりますが、販売価格の部分に何を入れるかによって大きく数字が異なる点、注意が必要です。
ちなみに今回の記事では、「定価」を使用して計算しています。
ブライトリングの時計には定価が設定されており、定価は実勢価格と違って変動せず、後々の相場推移が確認しやすいため、そうしています。
(ブライトリングの場合、定価よりも安い価格で新品が入手可能であるため、実勢価格比で換金率を計算した場合には、もっと高い数値になります。)
ブライトリングその他のモデルの買取相場は
ナビタイマー以外のモデルの買取相場は以下のカテゴリーよりご確認ください。
まとめ
2018年夏のナビタイマー買取相場は以下の通りでした。
※換金率にてまとめ
▼ナビタイマー01
22.9% ~ 72.3%
▼ナビタイマーGMT
24.8% ~ 41.7%
▼ナビタイマーワールド
26.9% ~ 56.7%
▼ナビタイマーコスモノート
29.2% ~ 40.6%
▼ナビタイマー1461
~45.8%
前述の通り、換金率の分母は国内定価を使用しています。そのため、 “入手時の価格” も、高価買取の “高価とはいくらか” を決める大事な要素となります。
売却の際は上記相場を参考に、いくらで売れればOKなのか、ご自分なりに希望価格を決めていただき、いくつかのお店で交渉を試みましょう。
そして、最後に一点だけアドバイス。「1円でも高く!!」を追求しすぎないよう注意しましょう。あまり深追いすると、ご自身の労力のほうが高くついてしまうとともに、買取相場も継時変動してしまいますので、くれぐれもご注意を。