2020.04.14

IWC ポルシェデザイン チタニウム・クロノグラフ とは|特徴・スペック・価格など

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※この記事はウォッチ買取応援団としてYoutubeにアップした動画、「IWC ポルシェデザイン チタニウム・クロノグラフ 実機レビュー!グリーンが魅力の航空ウォッチ ROLEX 」の書き起こしです。

IWC ポルシェデザイン チタニウム・クロノグラフ のモデル詳細情報です。1868年に創業されたスイスの時計ブランド IWC。1931年に創業されたドイツの自動車メーカー ポルシェ。この2社が手を組み、誕生したのがこの作品です。

スイスの時計作りと、ドイツのカーデザインが見事に融合した、伝説的な名作クロノグラフ。1980年の登場から、40年が経った今でも近未来感を感じる、非常に個性的なデザインが特徴です。

目次

IWC ポルシェデザイン チタニウム・クロノグラフ (製造年、基本スペックなど)

  • 製造年: 1988年
  • ムーブメント: Cal.790
  • 防水性能:100m
  • ケース径:42mm径×11mm厚
  • ケース素材:チタン
  • ブレス素材:チタン

基本機能は、時分秒の3針に、3カウンターのクロノグラフ。そして曜日と日付。多数の機能を装備しています。

搭載されているムーブメントは、cal.790。オメガやパネライなど、他の有名ブランドでも使用されているクロノグラフの名機・バルジュー7750をベースに、IWCが独自にカスタムを加えたものです。

リューズでの操作は、長針の調整と、日付けと曜日それぞれのクイックチェンジ。操作性の良さは、IWCの得意とするところ。

リューズの上下には、ケースと一体化されたデザインで、クロノグラフのプッシャーが隠れています。押し心地はしっかり硬め。ドイツ車のドアの様な、カチッとした作りが印象的です。

チタン素材で軽量ながら存在感のあるクロノグラフモデル

ケースサイズは、42mm径14mm厚。自動巻きクロノグラフらしい、重厚感のあるサイズです。

が、素材にチタンを用いているため、非常に軽量。同サイズのステンレス製モデルの半分か、それ以下か。それくらい軽いです。今でこそ多くの時計で使われるようになったチタン素材ですが、この時計が登場した1980年代は、現実的なものですらありませんでした。

チタンは非常に硬く、加工が難しい金属です。時計サイズに加工することは、当時ポルシェの設備を持ってしても、決して簡単ではなかったそうです。幾度もの試作が繰り返され、完成されたこの時計。そして、これに続いて登場した同ブランドのダイバーズモデル・オーシャン2000。この2本は、チタンウォッチのパイオニアとして、その後の時計業界に大きな影響を与えました。

センターから伸びる赤い針は、クロノグラフ針。文字盤外周部分、インナーベゼルに表示されている数字は、タキメーターと呼ばれるもの。車での走行時、平均速度を測定するための目盛です。

時刻用の秒針は、文字盤9時位置にあるインダイヤルに配置。6時位置と12時位置のインダイヤルには、クロノグラフ使用時に連動して動く積算計が表示されています。

ポルシェの息吹が込められたレーシーなデザイン

文字盤3時位置には、PORSCHE DESIGNとby IWCの文字。日付窓はまるでスイスドイツ間の国境のようですね。

マットな質感の文字盤に配置されるインダイヤルは、段差が設けられておらず、フラットな形状。同軸上で、クロノグラフと12時間計を表示するという、非常にダイナミックでスピード感のあるデザインです。

直線的に切り立ったケース形状と、そこから流線的に伸びるブレスレット。一体感の中に、きっちりとメリハリが付けられており、見るものを飽きさせません。

鈍いグレーの輝きを放つ、サンドブラスト加工もいいですね!

デザインを手掛けたのは、フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ。初代ポルシェ911をデザインしたことでも知られる、カーデザイナーです。この時計を着けて乗りたいのは、、、やはりポルシェか。出来ればカレラ。格好良すぎますね。

個性的なデザインではありますが、良い意味で派手派手しくはないので、ビジネスシーンでの使用も可能かと思います。軽くて疲れにくいというのも、大きなメリットですね。

以上、本日は IWC ポルシェデザイン チタニウム・クロノグラフ のご紹介でした。

廃盤から何十年も経過し、年々市場流通量は減ってきています。気になった方は、入手可能なうちにぜひ!

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