本日は、パネライ ラジオミール 10DAYS GMT PAM00589 の実機レビュー、お送りしていきます。ラジオミールの登場は1938年。イタリア海軍の依頼によって作られ、実際に戦場で使用された歴史を持つ、伝説的なミリタリーウォッチです。
今回ご紹介するPAM00589は、2014年に大阪ブティックにて限定20本のみ販売された特別モデル。ケース裏面には、大阪城の刻印が刻まれています。
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パネライの代名詞であるデカ厚ウォッチ。47mm径、160g超えの迫力ある時計です。その迫力、そして随所に見られる戦地使用のための作りに、ぜひ注目してご覧ください。
パネライ ラジオミール 10DAYS GMT PAM00589(製造年、基本スペックなど)
- モデル:ラジオミール 10DAYS GMT
- 型番:PAM00589
- 製造年:2014年
- ケース素材:ステンレススチール
- ケースサイズ:47mm径
- 新品時重量:162g
- 風防:サファイアクリスタル
- ムーブメント:自動巻
- ブレスタイプ:レザー
- ベゼルタイプ:スムース
- パワーリザーブ:10日間
- インデックス:アラビア
では早速、機能面から見ていきます。PAM00589は、10日間という超ロングパワーリザーブを装備した自動巻きムーブメントcal.2003を搭載。自動巻き機構のステンレススチール製実用時計において、ここまで長いパワーリザーブを装備しているモデルは、他にありません。
基本機能は、センター針の時分、そしてGMT。秒針は9時位置のインダイヤルでの表示です。インダイヤルにはampm表示もついていますね。さらに3時位置には日付け、6時の上にパワーリザーブインジケーターがあります。日付けのクイックチェンジは付いていませんが、短針単独での操作が可能になっており、これと日付が連動した作りになっています。
10日間のロングパワーリザーブも嬉しい機能ですが、時分秒にGMTにampm表示に日付にパワーインジケーターと、大きく見やすい文字盤には、たくさんの情報が詰め込まれています。本格ミリタリーウォッチとして、非常に頼もしくもあり、楽しくもある。そんな時計です。
20本限定の大阪城が刻印されたモデル
文字盤は、いわゆるサンドイッチ構造になっています。夜光塗料をたっぷり塗ったプレートの上に、数字をくり抜いた文字盤を重ねるという作り方です。こうすることによって、夜光塗料がたっぷりと使用でき明るくなるとともに、剥がれ落ちにくくもなります。
続いて外装デザイン、見ていきましょう。ケースは、47mm径のステンレススチール製。クッション型の形状が個性的ですね。裏面にはこうして大阪城とその周辺の景色がエングレービングされています。ちなみに、同じ仕様で裏蓋刻印だけが変わったバリエーションが、名古屋、リスボンなどいくつか存在します。
文字盤はケースサイズ一杯にまで大きく表示。高い視認性は、頑丈なサファイアクリスタル風防によって守られています。ラグ形状は、ワイヤーラグまたはワイヤーループと呼ばれるもの。ラジオミール登場初期のデザインを引き継いだものです。ベルトは革製。バックルはワンタッチ両開きタイプです。
個性をしっかり出せる本格ミリタリーウォッチ
かなり遠くから見た場合でも、あ、パネライだなと分かるデザインの濃さ。イタリアブランドのバッグや小物と合わせて楽しみたいですね。
ここまで個性的だと、靴、スーツもイタリアブランドにこだわりたくなってくるかも。そのくらい強烈な個性がパネライにはありますね。
大ぶりなので着用者の体格も問われそうですが、Tシャツスタイルであれば細身の方でも違和感なく付けられるかと思います。白シャツ、腕まくりでも良いかもしれません。
以上、本日は パネライ ラジオミール 10DAYS GMT 大阪ブティック限定 PAM00589のご紹介でした。ちなみに価格は中古で100万円前後。大阪愛とイタリア愛、そして本物のミリタリーウォッチへの憧れがある方はぜひ。