2020.10.19

ロレックス デイトナ Ref.16520(先々代モデル) とは|特徴・スペック・価格など

デイトナ 16520_レビュー

ロレックス デイトナ Ref.16520 の実機レビュー、お送りしていきます。自動巻きムーブメントを搭載した最初のデイトナ。1988年から2000年まで生産され、廃盤後も高い人気を誇るプレミアムモデルです。今回ご紹介するモデルは、1996年製のシリアルT品番。ブレスレットバックルが、ダブルロックに変更されてからの個体です。

目次

カーレースの舞台から誕生したレーシングクロノグラフ。キング オブ スポーツロレックス と称される華やかなデザインと、ロレックスが得意とする実用時計としての実力に、ぜひ注目してご覧ください。

ロレックス デイトナ Ref.16520(製造年、基本スペックなど)

  • 製造年: 1988年~2000年
  • ムーブメント: Cal.4030
  • 防水性能:100m
  • ケース径:40mm径×12.5mm厚
  • ケース素材:ステンレススチール
  • ブレス素材:ステンレススチール
  • 風防:サファイアクリスタル
  • ベゼルタイプ:タキメータータイプ
  • パワーリザーブ:52時間

(Ref.16520のマイナーチェンジは、この他にも複数回行われています。王冠下のテキスト部分や、ベゼル部分の数字の配置、6時位置のインダイヤルの数字の向き、インデックスの夜光など。製造年によって仕様が異なっています。)

では早速、機能面から見ていきます。基本機能は、センター時分針に、9時位置スモールセコンド。そして、3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計を備えるクロノグラフ。日付表示はありません。

この世代のデイトナは、ゼニス製エルプリメロベースの、カスタムムーブメントを使用していることが特徴です。ベースと言いつつも、振動数を抑えたり、クラッチを垂直式に変えたりと、ほとんど原型が無い状態にまで変更されています。ロレックスの実用時計への拘りを感じるポイントかと思います。

クロノグラフのスイッチは、リューズ上下に配置。スクリュー式のロックが付いており、使用時は緩めてから使用します。操作はいたってシンプル。上のボタンでスタートとストップ。下のボタンでリセットです。

デイトナ16520リストショット

デザインも秀逸 ネクストヴィンテージのレーシングクロノグラフ

デイトナの特徴の一つ。アロー型のクロノグラフの針と、独特な立体感を持つペンシル型の時分針。絶妙な長さと幅で作られており、視認性を確保しつつ、エレガントに仕上げられています。インデックスの立体感も美しいですね。

ケースは40mm径12mm厚のステンレススチール製。ロレックスが誇る3大発明のひとつ、オイスターケースが使用されています。裏面とリューズはねじ込み式になっており、100mの防水性能を有しています。

16520デイトナ

(こちらは別個体の横顔です)

デイトナは、横から見たときの流線形も非常に美しいですね。スピード感を連想させる素晴らしいデザインだと思います。ベゼルやラグの仕上げも丁寧に施されており、すべての外装パーツが一体になっている。そんな印象を持たせてくれます。

ブレスレットは、中コマとサイド部分がポリッシュ仕上げになっており、鏡のように光を反射。
外コマはサテン仕上げで、メリハリが付けられており、華やかさと堅牢さ、どちらも感じさせるデザインです。

バックルはダブルロック。1995年以降のモデルから、この仕様にマイナーチェンジされました。仕様の違いによって、コレクターアイテムとしての価値が変わる点も、このモデルの面白い所。ですが、マニアックな話は抜きにして、単純にカッコいいですよね。

16520デイトナ

40mm径でも迫力あり

実用時計で、ここまでのオーラを放てる時計。果たして、他にあるのだろうか。40mm径というサイズ設計が、またいいんですよね。

そこに間違いなく存在し、ただならぬオーラを放ちながらも、決して悪目立ちはしない。素晴らしいバランス感覚だと思います。

現行モデルのデイトナも良いですが、そこにはない美しさ、感じていただけたかと思います。気になった方、今以上プレミア価格になる前に、ぜひ一度検討してみてくださいね。

デイトナ Ref.16520(先々代モデル) の買取価格

デイトナ Ref.16520 の買取価格については、下記の記事よりご確認ください。
→ 16520を売るなら|買取店別ロレックス デイトナ査定価格を比較

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