2015.07.30

デイトナ買取価格・相場まとめ(ロレックス SS製)|有名店の査定価格を比較 2021年10月更新

更新
デイトナ116520

ロレックス デイトナ(SS製) Ref.116520、116500LN および 他のデイトナシリーズを高価買取に繋げるための完全ガイドです。デイトナと言えば、もはや説明不要な超人気モデル。買取価格の相場から、おすすめの売却方法までご紹介します。

目次

※ 買取価格の調査期間は2015年7月〜2021年10月(更新継続中です)

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デイトナ全モデルの買取情報はこちらの記事よりご覧ください。
→ ロレックス デイトナの買取相場が分かる|モデル・Ref・地域別で買取店の実績を比較

ロレックス コスモグラフ デイトナ SS製モデル とは

2015年に製造終了となってから、中古美品・未使用品の販売価格がついに450万円 を超えたロレックスデイトナRef.116520。続く新作のRef.116500LNも、新品で400万円に迫る高額になっています。

ロレックスはリセールバリューが高く、資産として所有している人もたくさんいますが、デイトナはその代表的なモデルといえます。

まずはデイトナというモデルについて、見ていきましょう。

デイトナの歴史

デイトナは1960年代に登場。人類の宇宙への挑戦、そしてスピードへの挑戦にインスパイアされて誕生した、ロレックスを代表するモデルです。

デイトナの元となったモデルは、1930年代にモータースポーツで人類初の時速300マイル突破にチャレンジのときに着用されたクロノグラフなのですが、これにタキメーター(平均速度などを算出するための目盛)つきのベゼルを付けてプロフェッショナル用スポーツウォッチとして登場したわけです。

デイトナという名前は、24時間耐久レースのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイから付けられたという噂。ロレックスマニアの憧れ、ポール・ニューマンモデルは買取価格高騰が凄まじいプレミアムモデルとしてあまりにも有名ですよね。

デイトナの歴代モデルについてはこちらの記事をご参照ください。
→ ロレックス デイトナ とは|モデルの歴史・特徴まとめ

デイトナ Ref.116520 の基本スペック

ロレックス・コスモグラフ・デイトナ Ref.116520 は2000年に登場した先代モデルです。ステンレススチール製のオイスターケースに、完全自社製クロノグラフムーブメント cal.4130 を初めて搭載しての登場となりました。

116520,デイトナ

名称:コスモグラフ・デイトナ
製造年:2000年〜2016年まで
素材:ステンレススチール
ケースサイズ:40mm径×12.5mm厚
風防素材:サファイアクリスタル
防水性能:100m
ムーブメント:自動巻cal.4130

デイトナを語る上で欠かせないキーワード
→ オイスターケースとは
→ ロレックス ムーブメントの価値

デイトナ Ref.116500LN の基本スペック

完全自社製の自動巻きクロノグラフムーブメントの採用から17年。2016年に登場したのが最新モデルとなるRef.116500LNです。心臓部であるcal.4130は変わらず採用し、新たにセラミック製のタキメーターベゼルが装備されました。

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名称:コスモグラフ・デイトナ
製造年:2016年〜現行
素材:ステンレススチール+セラクロム
ケースサイズ:40mm径×12.5mm厚
風防素材:サファイアクリスタル
防水性能:100m
ムーブメント:自動巻cal.4130

前作からデザイン面以外での大きな違いは変更はありませんが、発売するや否やあっという間に200万円を超える価格で販売され、その勢いは今も衰えることなく、高値を更新し続けています。

ちなみに定価は1,274,400円 1,457,500円(2021年8月改定)ですので、もはや設定されている意味がありません。後述しますが、そもそも定価で入手するには相当な運と努力が必要になります。

SS製デイトナ(Ref.116520、116500LNなど)いま売るとしたら妥当な金額はいくら?

ロレックス デイトナ の売却を考えているのであれば、必ず知っておいてほしいのが、買取価格の相場です。超有名なモデルなので、安く叩かれてしまうということはありませんが、相場を把握しておくことで、より高価買取に繋がります。

デイトナ116500LNの価格推移は、下記動画にてご覧ください。

これまでの買取相場推移を見てみよう

まずはこれまでの買取相場推移を見てみましょう。下のグラフは、2015年6月から2021年10月までのデイトナRef.116520の買取価格の変化をまとめたものです。

116520価格推移1018

2017年夏頃までは円相場を同じような値動きを示していましたが、それ以降はプレミア化が進み、買取価格は過去最高額を更新しています。

2021年10月現在の買取価格は、下記の通り。

デイトナ ステンレス Ref.116520 の実勢買取価格
2021年10月18日調査
 ¥1,704,000 ~ ¥3,600,000 (中点値 ¥2,652,000 )

※ 最終年式(2016年式)の未使用品であれば、上記価格幅以上の価格が期待できます。

引き続き円相場の影響は受けるものと考え、ここから1ドルあたりの価格が上昇していけば、デイトナの買取価格も上昇。逆に下降すれば、デイトナの買取価格も下降するという流れになります。

それにしても、もともと定価1,242,000円の時計ですから、激しく高騰していることがわかりますね。今後も為替相場要因以外では、価格が下がるということはなさそうです。

ロレックス デイトナシリーズ 他ラインナップ の買取情報は

デイトナシリーズの他のラインナップの買取価格は、以下リンクよりご確認ください。

▼デイトナ Ref.116500LN 買取相場

ホワイト文字盤
¥2,600,000 ~ ¥4,100,000
→ デイトナ 116500LNホワイト(SS製最新モデル)の買取価格

ブラック文字盤
¥2,584,000 ~ ¥3,650,000
→ デイトナ 116500LNブラック(SS製最新モデル)の買取価格

▼デイトナ コンビ素材モデルの買取相場

現行モデルRef.116503
¥1,650,000 ~ ¥2,600,000
→ デイトナ 116503 (YGSSコンビ)の買取価格

▼デイトナ 金無垢(18Kゴールド)素材モデルの買取相場

→ デイトナ 116528(18KYG) の買取価格
→ デイトナ 116509(18KWG) の買取価格
→ デイトナ 116505(18KPG) の買取価格
→ デイトナ 116506(Pt) の買取価格

▼デイトナ エルプリメロ搭載 ヴィンテージモデルの買取相場

→ デイトナ 16520(先々代SS) の買取価格
→ デイトナ 16523(先々代コンビ) の買取価格
→ デイトナ 16528(先々代18KYG) の買取価格

都内有名ロレックス買取店5社で相場を比較

続いて、買取店がホームページなどで記載している実際の買取価格を比較してみました。都内の有名ロレックス買取店での買取価格がわかれば、お住まいの地域で買取店を選ぶ場合でも交渉が有利になりますので、ぜひ覚えておきましょう。

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▼店舗別ロレックスデイトナRef.116520の買取価格

(2021年10月18日調べ・各色・敬称略)

銀座RASIN 〜 ¥2,800,000
なんぼや ¥2,600,000
カドノ質店 ¥2,200,000〜 ¥2,900,000
GMT 〜 ¥3,600,000
クォーク 〜 ¥2,900,000

▼店舗別ロレックス新型デイトナRef.116500LNホワイトの買取価格

(2021年10月18日調べ・ホワイト・敬称略)

かめ吉 〜 ¥4,080,000
ジャックロード ~ ¥3,937,000
大黒屋 〜 ¥3,550,000
クォーク 〜 ¥3,600,000
ロデオドライブ 〜 ¥4,000,000

▼店舗別ロレックス新型デイトナRef.116500LNブラックの買取価格

(2021年10月18日調べ・ブラック・敬称略)

かめ吉 〜 ¥3,590,000
ジャックロード 〜 ¥3,431,000
大黒屋 〜 ¥3,550,000
銀座RASIN 〜 ¥3,500,000
クォーク 〜 ¥3,230,000

店舗によって提示している価格に違いがあるのは、時計の状態によって大きく値付けが異なるためです。

Ref.116520や116500LNに見る、SS製デイトナに高額な買取価格がつく理由

デイトナ Ref.116520 の買取価格がロレックスのモデルの中でもずば抜けて高いのには、とてもわかりやすい理由があります。

それは人気の高さです。

現行時代の人気ランキングは以下のとおり。兄弟分のコンビ素材モデルや、ゴールドモデルと比べて見ても、圧倒的に人気があったことがわかります。

デイトナ各モデルの価格.com人気ランキング(現行時期)

  • ステンレス(旧) Ref.116520 1位〜5位
  • ステンレス(新)Ref.116500LN 1位~7位
  • コンビ Ref.116503 100位前後
  • イエローゴールド Ref.116528 1900位前後
  • ホワイトゴールド Ref.116509 250位前後

人気があり過ぎてメーカーからの供給量が追いつかず、世界中で欲しい人が溢れている状態です。旧型が登場した2000年の以来、ずっと数が足りていない状態のまま生産終了・モデルチェンジとなってしまったので、今後さらに希少価値を増すことになります。

デイトナは『定価で買えない』特別なモデル

ロレックスには正規輸入品と並行輸入品があり、正規品を購入する場合は、定価で支払うことになります。ロレックスは通常ですと定価の方が割高になるため、正規品へのこだわり(保証書に日本語で自分の名前が記載されるなど)がある方のみが正規品を選びます。

しかしながら、前述したとおり デイトナ は旧型のRef.116520も新型のRef.116500LNも輸入数が非常に少なく、正規並行問わず常に品薄状態です。そのため、並行品の価格はどんどんプレミア化し、定価の3倍以上で値付けされていますが、それでも購入する人は増える一方です。

当然ながら定価で購入できた人は極々限られた人のみ。正規品は、決して一見客では買うことができず、さらに強運を持ち合わせていないと遭遇できない代物でした。

正規店に入荷された デイトナ Ref.116520 の数は、だいたい半年に1本だったそうです。正規店で購入した人のレビューを見ても、週に2回通って半年後に入手とか、1年通ってやっと入手、なんてコメントが並んでいます。もちろん新型のRef.116500LNも同じ傾向になっています。

デイトナを定価で買うということは、かなりハードルの高いものなのです。

ちなみにRef.116520の中古品の最高販売価格は540万円。最終年式の未使用品であれば 450万円 を軽く超えてきます。

ロレックス デイトナ を高値で売るための手順

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それではいよいよ本題。お手持ちのロレックス デイトナ Ref.116520 を例に、いかに高く買い取ってもらうかについて触れていきます。

一旦ここまで述べてきたことをまとめますと、

<デイトナの買取価格は円相場に依存>
生産終了の人気モデルであるため、需要と供給のバランスはそう簡単には崩れない。
そのため、買取価格の変動は、円相場の変動とほぼ同じ動きをする。
円安になれば買取価格は上昇し、円高になれば買取価格は下降する。

<116520の現在の買取相場は170.4万円から360万円>
過去のデイトナ買取相場と、都内有名ロレックス買取店の相場より。
旧型はブラックの方がやや高め。新型はホワイトの方がやや高め。
旧型の2015年~2016年に製造された個体の未使用品はかなり高騰。

となります。この情報を抑えていれば、かなり最高額に近い価格で売ることができると思いますが、より高価買取を目指して抜かりなくいきましょう!!

以下、基本的な売却の流れです。

  1. 買取店をいくつか選ぶ
  2. 電話もしくはフォームで仮査定を依頼
  3. 査定額で買取店を絞り込み本査定を依頼
  4. 買取成立後は即現金化が基本

より高額で売りたい場合でも、上記の流れは同じになりますが、気をつけるポイントとして、最初から買取店を絞り込まないということがあります。

どのお店に売るかは、最初から決めるのではなく、最低でも仮査定を行ってから決めましょう。最初は3店舗に問い合わせてだいたいの査定額を聞いて、そのうち2店舗に本査定を依頼し、より高値をつけてくれたお店に決めるといったイメージです。

本査定は店舗まで出向くか、無料の宅配買取サービスを利用するかの2択になりますが、どちらを選んでも買取価格には影響がないので、ライフスタイルに合わせてチョイスすればOKです。

お店の絞り込みの過程では、必ず営業を受けることになりますが、より高価買取を目指すという目的を忘れずに、後悔のない結果を目指しましょう。

壊れて動かないデイトナでも売れるのか

合わせて知っておきたいポイントですが、ほとんどのロレックスは壊れている状態でも高値で買い取りってもらえますオイスターケースがひしゃげているとかのレベルでなければ、動かない、壊れている、傷だらけ、ガラス割れてる程度のことなら修理せずにそのまま査定に出してしまいましょう。

その他査定に影響するポイントは

デイトナ の買取相場を決める基本要素は為替相場ですが、時計の状態や製造年式によっても査定額が変わってきます。前述した相場観の112.5万円から310万円という約200万円の差額は、これによるものです。

デイトナの査定額に影響する細かい点は以下の通り。

  • 保証書の有無
  • 箱やコマなどの有無
  • ルーレット刻印の有無
  • 磨きで取れない深い傷の有無
  • 夜光塗料の種類
  • ブレスレットの仕様
  • ムーブメントのマイナーチェンジ前後
  • インダイヤルの仕様

素人目にはわからないポイントも多数ありますが、製造年式が保障証などで確認できれば判断することができます。例えばルーレット刻印は2006年以降。ムーブメントのマイナーチェンジは2007年以降に行われています。

また、もっともプレミア化している2015年後期以降のRef.116520は、ブレスレットのクラスプ裏がポリッシュ仕上げになっています。

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保証書の発行が2007年でも、製造年は2005年という場合もあるので、一概には言えません。詳細は査定士にどんどん突っ込んで聞いてみてください。

まとめ

ロレックス デイトナ(ステンレススチール製) Ref.116520 および Ref.116500LN の買取価格は、ここ数年で大きく右肩上がりになっています。2016年初めに旧型が生産終了となり、2016年にモデルチェンジが行われてからは、新型デイトナに人気が映っているものの、やはりロレックス初の自社製クロノグラフを備えたモデルとして、今後もこの2モデルは高く評価され続けることでしょう。

円相場依存の動きは多少あるものの、現在は時計そのものの価値が大きく上がっているため、特に旧型はプレミアムヴィンテージウォッチとして、価格が高値安定していくものと予想します。

また、売るタイミングは非常に迷うところではありますが、迷っているうちにオーバーホールの時期になってしまってはもったいないので、ここまで読み込むほど真剣に売却をお考えなのであれば、一度査定を依頼して判断するのがよいかも知れませんね。