ロレックス GMTマスター2のコンビモデル Ref.16723 の買取価格を調査しました。2006年に生産終了となった旧モデルです。買取価格は昨年調査時より上下差が開いている状態です。
目次
- ロレックス GMTマスター2コンビ Ref.16713 とは
- GMTマスター2コンビ コンビ Ref.16713 買取価格 2018年2月
- まとめ
ロレックス GMTマスター2コンビ Ref.16713 とは
ロレックス GMTマスター2 は、GMTマスターの後継機種として、1982年に登場。24時間計(GMT針)を備えたムーブメントと、両方向に回転するベゼルで、第3時間帯まで表示できる高機能ウォッチです。
もともとは航空機パイロット向けに展開されていたシリーズであるため、移動の多いビジネスマンに好まれたモデルです。しかし現在は、ポップなカラーリングへの評価が高く、ファッションアイテムとしても広く愛されています。
Ref.16713 はGMTマスター2の第二世代にあたるコンビ素材モデルです。
ロレックス GMTマスター2コンビ Ref.16713 の基本スペック
製造年:1990年〜2006年
ムーブメント:cal.3185
防水性能:100m
風防素材:サファイアクリスタル
ケース素材:18KYG+ステンレススチール
ケースサイズ:40mm径×12.8mm厚
ベゼルタイプ:両方向回転式
カラー:黒、茶
現行モデルであるRef.116713LNと比べて、基本機能は同じですが、ケースやブレスがシャープなつくりであることと、インデックスと針は小ぶりであること、さらにベゼル素材がアルミ合金製であることなど、外装に異なるポイントが多数あります。
また、カラー展開はベゼルと文字盤の組み合わせで、黒×黒と、茶金×シャンパンの2種類展開が展開されています。さらに特殊バリエーションとしては、Ref.16713RGという、インデックスのダイヤモンドとルビーを用いたハイエンドラインも存在します。
GMTマスター2コンビ Ref.16713 買取価格 2018年2月
では、Ref.16713 の買取価格を見ていきましょう。
(2017年9月〜2018年2月の業者間取引実績より算出。)
ロレックス Ref.16713
買取価格2018年2月
2000年以降の製造品
¥730,000 〜 ¥870,000
1995年〜1999年の製造品
¥700,000 〜 ¥800,000
1994年以前の製造品
¥530,000 〜 ¥800,000
買取実績は多く、個体の詳細条件によって買取価格が変化します。特にわかりやすく価格が変化するのは2000年の前後と、1995年の前後です。このタイミングで行われたマイナーチェンジが、価格に影響していることがわかります。
↓ 参考:Ref.16713のマイナーチェンジ
- 2003年 ケース横穴が塞がる
- 2000年 フラッシュフィットが一体化
- 1998年頃 夜光塗料がスーパールミノバに変更
- 1995年頃 クラスプがダブルロックに変更
『マイナーチェンジによって差がある』とはいえ、上記見ていただければわかるとおり、買取価格の上値側には大きな差が見られませんでした。よって、製造年に関わらず時計としての状態が良いものであれば、高値で取引されていることもわかります。
GMTマスター2コンビ Ref.16713 の販売価格
続いて、ユーズド販売価格もチェックしておきましょう。
(2018年2月、Rakutenにて調査。)
ロレックス Ref.16713
ユーズド販売価格2018年2月
黒×黒
¥770,000 〜 ¥1,408,000
茶金×シャンパン
¥968,000 〜 ¥1,228,000
(2006年当時の税抜定価:¥750,000)
Rakutenでの出品数は30件以上と、この時代のユーズドロレックスとしては十分な量が流通しています。状態も様々であるため、価格の上下幅がかなり大きく開いていました。黒ベゼルの個体の方が流通量が多いためか、上下の幅が特に大きくなっていました。
ちなみに最高値の140万8,000円の個体は、デットストック品となります。通常のユーズド品の場合、カラー問わず100万〜115万円が販売相場となります。
まとめ
ロレックス GMTマスター2コンビ Ref.16713 は、いわゆるネクストヴィンテージ(ポストヴィンテージ)世代にあたる人気モデルであるため、今後も価格が落ちることなく、むしろ上昇していくことが予測されます。
しかしながら、それはあくまで美品であることが条件となるため、イメージ的には今後さらに相場の上下が開いていくような値動きとなります。
それは前回2017年春の調査時の買取価格が 57万〜70万円 だったことからもわかります。今回は 53万円〜87万円 でしたので、約一年で下値側は下に、上値側は上に、それぞれ動いている状態です。
売却の際は、年式のみならず、時計の状態をしっかりと判断してもらわない限り、正確な買取価格が提示されることはありません。よって、webだけで依頼する査定や一括査定は不向きなモデルといえます。
少し手間かもしれませんが、実際に足を運べる店舗で比較するか、委託販売などにもシフト可能な宅配買取業者に依頼することをおすすめします。