数ある高級腕時計の中でも、ロレックスは新品ユーズド問わず需要が非常に強く、さらには買取の値段に至るまで高額な設定がされています。ロレックスの時計にここまで高額な値付けが行われる理由について、時計の特徴からその要素を見てみましょう。
目次
ロレックスの時計の機構と値段の関係
機械式腕時計の機構は、3針のシンプルなものでも中身は非常に細かい部品が複雑に組み上げられています。
細かい数々の部品を、限られたケースサイズの中にどれだけ納める事ができるか。
時計の機構が複雑であれば複雑であるほど、構成される部品は増え、それを組み上げることの出来る技術者も限られた人間のみになります。
機械式腕時計の3大複雑機構
- 永久カレンダー(パーペチュアルカレンダー)
- トゥールビヨン
- ミニッツリピーター
これらの機構が組み込まれている場合、時計の価格はウン千万円コースです。
機械式時計における三大複雑機構(リピーター、トゥールビヨン、永久カレンダー)、特に腕時計のミニッツ・リピーターは超絶技巧であり、ごく一部のきわめて高度な技術を有する時計職人にしか製作・メンテナンスすることができない。
ちなみに3大複雑機構のうち、2つ以上を備えた時計を『グランドコンプリケーション』と呼び、一億円超えのモデルも存在します。
ロレックスの時計には、このような美術的価値のある機構は組み込まれていませんが、実用的価値の高い代表的な機構が組み込まれています。
ロレックスの時計の主な機構
- デイトジャスト(日付けの瞬時変更)
- パーペチュアル(自動巻き)
- クロノグラフ(ストップウォッチ)
- GMT(24時間計)
- 回転ベゼル
- ヘリウムガス・エスケープバルブ(飽和潜水用)
- パラフレックス・ショック・アブソーバー
機構とはちょっと違いますが、高い堅牢性を誇るオイスターケースは、デイトジャスト、パーペチュアルと合わせて、ロレックスの3大発明といわれています。
ロレックスの時計は、こうした実用性に特化した機構、それも独自機構の一級品を備えていることが、リユースへの安心感に繋がり、高額な値段がつけられているのです。
ロレックスの時計に使われる素材と値段の関係
ロレックスの時計に使われる素材は、ケースの堅牢性を損なわず、なおかつ美しく磨き上げられるものが選ばれています。
ロレックスケースの素材
- ステンレススチール
- イエローゴールド
- ピンクゴールド
- ホワイトゴールド
- プラチナ
ステンレスとイエローゴールのコンビネーションもあり、ロレゾールという呼称で呼ばれています。
ロレックスの時計のコンセプトは、『冒険』や『挑戦』であるため、堅牢性というのはブランド価値そのもの。ケース素材にプラスチックやチタンを使わないのはそのためです。
ケースの堅牢性に負けないよう、風防にはサファイアクリスタル、ベゼルにはセラミックが使われています。
こうした内部構造そのものを守る素材が、ロレックスの長く続く価値、そして時計の値段を決める要素になっています。
ロレックスの時計のムーブメントと値段の関係
ロレックスのムーブメントは、100%ロレックス製の部品で構成され、ロレックスの厳しい訓練をくぐり抜けてきた熟練の職人さんによって組み上げられます。
自社ですべて行うという事は、他者の視点が入らず、ロレックスの理念からブレずに時計が作られるということです。
すべて自社製となると、当然コストはかさみますが、ロレックスが考える最高な時計により近づくことが出来、それがロレックスの価値そのものに繋がり、時計の値段を決める要素にもなっています。
まとめ
ロレックスのブランド力からみる価値のまとめ記事はこちらの記事をお読みください。
>> ロレックス【時計の値段】販売や買取が高額になる理由 その1
ロレックスは、機構、素材、ムーブメント(を構成する部品ひとつひとつ)の価値が評価されます。よって、いま現在壊れている状態でも、買い取りの際、思わぬ高額査定になることがありますので、あきらめずに一度査定に出してみてください。
>> 壊れたロレックスでも買取に出せるのか?
ロレックスの買い取りは、以上の理由により、長い間高額であり続けています。
買換え時に負担が少なく次のモデルに変えられるのは、本当に嬉しいですね。